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○○

はぁはぁ...

○○

い、今何時なんだろう...

街の時計は13時を指していた

○○

う、うそ...お昼?

どうやら昼まで寝ていたようだ

○○

.......いまさら帰られないよね

私は探偵との約束よりも早く、あの場所に行くことにした

どうしよう、パパ、怒ってるかなぁ...

心配して探してくれてるのかなぁ...

○○

なんで、あんなこと言っちゃったんだろう...

今更後悔したって無駄、なのかな

気付けばあの時間になっていた

私は約束通り、この場所にやってきた

○○

たんていさん、来たよ

太宰治

約束守ってくれたのだね?

太宰治

ありがとう

○○

うん....

太宰治

さぁ、此処に座りな

言われるがままに探偵の隣に座った

すると、探偵が口を開いた

太宰治

君にいくつか質問がある

○○

なぁに?

太宰治

私はね、君のお父さんの知り合いなのだよ

○○

.........どっちの?

太宰治

......今の

○○

そうなんだ!

太宰治

では一つ目だ。君はフョードルが本当の父親ではない、と知っているのかい?

○○

うん....知ってるよ

太宰治

何故、本当の娘でもないのに、大切に育ててくれると思う?

確かに...何でだろう...?

○○

わか...んない

太宰治

質問を変えようか。

太宰治

何故、人間は牛を育てる?

○○

.....食べるため...?

太宰治

何故、人間は豚を育てる?

○○

、食べるため?

太宰治

何故、人間は鶏を育てる?

○○

食べるため?

太宰治

何故、フョードルは君を育てる?

○○

.....食べる...ため...??

太宰治

正解さ、彼は人喰い魔人だ

○○

ひ、人くい....?

う、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘ダウソダウソダウソだ

○○

ぱぱ、そんな人じゃないもん...やさしいもん...!

太宰治

さぁ?化けの皮を剥がさないと分からないものだよ?

○○

たんていさんは何でわかるの...?

太宰治

......さぁ、如何してだろうね

フョードル・D

太宰君、僕の娘に出鱈目を吹き込まないでください

太宰治

うげぇ、来たよロリコン魔人

○○

ぱ、ぱぱ??

いつの間にか、私の背後にパパがいた

私は昼の事を思い出して、探偵さんにしがみついてしまった

太宰治

おっと...

○○

ご、ごめんなさい....

フョードル・D

何がです?

○○

お、お昼のこと....

フョードル・D

嗚呼、その事でしたか。

フョードル・D

僕は怒っていませんよ

○○

ほ、本当....?

フョードル・D

えぇ、本当です。

フョードル・D

解ったのなら早く太宰君から離れなさい

太宰治

えぇ〜?でも○○ちゃん、怯えているよ?

太宰治

○○ちゃん、今行くと魔人に食べられちゃうかもよ?

○○

ぇ....?

○○

ぱぱ、ほんと...?

フョードル・D

はぁ、...いいえ

フョードル・D

娘を食べる親が何処に居るのです?

太宰治

君は○○ちゃんの親ではないはずだ

フョードル・D

この子は父親を探していた、僕は救っただけですよ。

太宰治

おやおや、面白い嘘をつくじゃあないか

太宰治

救った?...只々彼女の弱みに溶け込んだ間違いじゃないのかい?

太宰治

彼女の父親は数年前、事故で死んでいる

太宰治

其れは彼女も、母親も知っているはずだ

太宰治

君だろう?母親を脅し彼女を追い出させたのは

フョードル・D

さぁ、何のことでしょう

フョードル・D

其れよりも太宰君、貴方こそ○○さんに近づいたではありませんか

フョードル・D

わざと髪飾りを落とさせて

太宰治

さぁ、如何だろう〜

フョードル・D

惚けても無駄ですよ

太宰治

君こそ

何言ってるの....?この人たち...

思考が追いつかない...

太宰治

取り敢えず、この子は探偵社で保護する

太宰治

君が育てるとなると不安で仕方がないよ

フョードル・D

この子の保護者は僕です。貴方が保護する権利は無い。

太宰治

またそんな分かりやすい嘘を...

太宰治

証拠が無いんじゃ信じられないね〜

フョードル・D

此れを聞いてでも?

「お父様に会いたいのは解りますが、僕じゃなくても良いのでは?」

「..........いや.....」

「やだっ!!あなたじゃなきゃやだぁっ!!!」

○○

ぁ、....

これってパパと会った時の...

フョードル・D

此れは彼女の意思です

太宰治

............はぁ、...君ねぇ

太宰治

言ったのは本当なの?

○○

.....うん

太宰治

それじゃあこうしよう。

太宰治

君に選択肢をあげよう

太宰治

探偵社か魔人、どちらを取る?

○○

.....ぇ?

どちらを取るって....

どうしよう...

○○

たんていしゃに行けば、何があるの...?

太宰治

君を育てるさ。

○○

育てた後、どうするの...?

太宰治

.....君を探偵社社員にする

○○

.....そっか

育ててもらうのは良いけど、パパに会えなくなるのは悲しい

○○

ぱぱについて行くと何があるの?

フョードル・D

貴方をこれまでよりも大切に扱い、沢山愛します

○○

.....ずっと...?

フョードル・D

えぇ、あの世へ行った後もずっと

○○

.........!

○○は、昔から「愛している」に弱かった。

言われた事も、行動で示された事も無かったからだ。

○○

わたしっ、私っ、パパにする!!

太宰治

.......後悔はないね?

○○

うん

太宰治

そうかい、今日の自分を恨まない様にね

探偵は夕日の中、帰って行った

フョードル・D

僕を選んでいただき、ありがとうございます

○○

えへへ....どういたしまして

フョードル・D

.....お昼のことですが、確かに僕は貴方を娘として愛していました

○○

..............

フョードル・D

ですが、異性としても愛しているんですよ

○○

へ....?

○○

ほ、ほんと....??

フョードル・D

僕は嘘を吐きません

○○

っ〜!!パパだぁいすきっ!!

フョードル・D

もう貴方のパパではありませんよ

○○

.........?

フョードル・D

フョードルです

その時、私は理解ができたのかして、嬉しくなった

○○

フョードル、大好き

フョードル・D

僕もです

フョードル・D

さぁ、帰りましょう

○○

うんっ!

辺りはもう暗くなっていた

静かな夜の中、私たちはゆっくりと歩いてゆく。

闇の中を一歩ずつ...

end

解説、説明 初めにドス君が○○ちゃんに料理を振る舞った場面がありましたね。 実はあの料理の中には、惚れ薬が入っていました。 だから○○ちゃんはドス君を父親として見る事が出来ず、異性として好きになってしまいます。 太宰さんと2回目に会ったとき、ドス君が当然かの様に出てきましたね。 あれは単純にGPSです。 ドス君が人喰い魔人というのは太宰さんの嘘です。 ○○ちゃんをドス君から離す為です。 そして最後、太宰さんは夕日の中帰って行きましたよね。 あれは光の中へ、正義、という意味です。 それに比べて、ドス君と○○ちゃんは静かな夜の中、帰りましたよね。 あれは闇の中、闇の世界へ、悪、という意味です。 天真爛漫、無邪気な少女が闇の世界へと一歩ずつ、魔人の手によって溶け込んでゆく、と考えて下さると嬉しいです。

最後ら辺で、太宰さんとドス君が言い合ったところがありますよね。 正直何言ってるか分からなかったと思います。 すみません。それは私がカッコつけたくて天才が言い合っている様に見せかけた、ただの馬鹿馬鹿しい文です。 本当、語彙力が無くてすいません。

そして、皆様にもう一つ、謝りたい事があります。 それは、投稿をサボっていた事です。 先月、衝撃的な展開で終わった文スト5期。 ドス君は悪役だからいずれは、こういう結末だ。と思ってはいましたが、 初めて推しがああなってしまったので、ショックで何も出来ませんでした。 だから、約一ヶ月心のお休みを取っていました。 今は、少し吹っ切れたのでなんぼでも書けます。 心配をかけていたのなら すいませんでした。そして、何も言わず、投稿をしていなくて本当にすみませんでした。何度でも謝ります。 こんな小説ですが、これからも見ていただけると嬉しいです。 これからも頑張ります。 長文失礼しました。

次回もお楽しみに。

フョードル・ドストエフスキーの短編集。

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コメント

3

ユーザー

ドス君死んじゃったの分かります!私もドス君が押しの一人で鬱になりかけました まじで神作品すぎる。惚れ薬とか神だろ、太宰の方に行ってたらどうなってたんだろう

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