帰り道
碧斗の隣で
私は足を進めていた。
碧斗
昔は一緒に帰ってたのに
碧斗
碧斗
高校生になってから
碧斗
かな。
希美
うん。
碧斗
男女だってことを
碧斗
やっと意識しだしたから。
碧斗
碧斗
ねえ希美。
希美
なに?
碧斗
俺さ、ちゃんと男だからね?
希美
なに言ってるの(笑)
希美
わかってるけど(笑)
碧斗
んー
碧斗
なんか違う気がするけどな。
希美
違うの?
碧斗
希美。
希美
どうした?
碧斗は
一瞬目をそらし
こちらを見つめた。
綺麗な黒髪が
風に揺れた瞬間だった。
碧斗
俺さ
碧斗
碧斗
希美のこと、好きだよ。
希美のこと
好きだよ。
···
え。
希美
えぇ!?
碧斗
そんな驚く?(笑)
碧斗
だから
碧斗
付き合って。
恥ずかしくて
声を出せず
思いきり
縦に首を降った。
碧斗
っ···。
碧斗は目をそらして
右手で
顔を隠した。
碧斗が照れたのは
この1回限りだった。
続きます。
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