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怪談怪部!!

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怪談怪部!!

3 - きさらぎ駅2

♥

46

2022年03月29日

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尚希

よし…準備はできたし行くか…

俺たちはあれから

警察に事情聴取を取られた

でも、7年間の記憶が なかったため、なんにも答えられなかった

そして、俺たちはきさらぎ駅について 調べることにしたのだ

ピンポーン

加奈

ほいほ〜い!

結菜

遅いよ〜!

結菜

10分遅刻だよ!

加奈

罰として罰金一万円!

尚希

はいはい。また今度な

加奈

今じゃないとだめだよ〜!

尚希

はいはい。今度な

結菜

立ち話もなんだし入ってよ〜

尚希

だな…

加奈

ほい!部屋ついた〜!

尚希

なあ…

尚希

俺たちを呼んだのって…

加奈

そう!きさらぎ駅を調べるのだ!

結菜

加奈ちゃんは怖いお話とか苦手なのにね〜!

加奈

それはそれ!あれはあれってことで!

尚希

まず、きさらぎ駅って何なんだ?

加奈

朝、ちらっと調べてみたんだけど

加奈

きさらぎ駅は鬼駅と書くらしいよ

加奈

で、私達以外にも何人かきさらぎ駅に

加奈

迷い込んだ人が居るらしいわ

尚希

へぇ。俺たち以外にも?

加奈

ええ。その人たちも私達と同じように

加奈

あの男性に助けられたらしいわ

結菜

あの男の人は何だったんだろう?

尚希

幽霊?

加奈

それはわかんない…

加奈

でも、あんなところに人がいるのもおかしいから
幽霊なのかもね

結菜

幽霊か…車の男の人は悪い幽霊?

加奈

多分そんなところだよ…

尚希

一番目にきさらぎ駅に迷い込んだのは?

加奈

え〜と……うん。その人も私達と
同じような感じ

結菜

あの男の人は

結菜

きさらぎ駅に迷い込んだ人を助けてくれる?

加奈

そうなのかもね

尚希

線路を歩いていた途中に聞こえた

尚希

太鼓の音と鈴の音は何だったんだろうな?

加奈

……その太鼓の音は……

加奈

私達を導いてくれたのかも

尚希

導いた?

結菜

なんで?

加奈

太鼓の音の方へ進むと、トンネルがあったよね?

尚希

そうだな…たしか…

結菜

伊佐貫トンネル…だったよね…

加奈

そこを進むと、親切な方がいた

加奈

そこにのって…しばらく…その先には

加奈

私達を助けてくれた男性がいた。

結菜

てことは…あの男性がたいこの音を出していたってこと?

加奈

うん…それか、車の男性が鳴らしていたのかも…

尚希

でも……なんで7年後の世界に?

結菜

なんでだろう?

加奈

う〜ん…これは私にもわかりかねないけど…

加奈

予想…これは予想だよ?

加奈

あのきさらぎ駅は、異界へつながる扉

加奈

その扉から抜け出すには、多少の年月が

加奈

たたないと行けないんじゃないかしら?

尚希

……片足のお爺さんは?

加奈

あれは……どうだろう…

加奈

多分、あのおじいさんも

加奈

きさらぎ駅に迷い込んで、そのまま死んじゃったんだと思う

結菜

線路を歩いたら危ないよって言ってたし…電車に轢かれちゃったのかな?

加奈

車の男性は、比奈駅からきさらぎ駅に迷い込んだのかも…ボソッ

尚希

えっ?なんでだよ……?

加奈

……だって、車の男性は、近くの駅は比奈駅って言ってたから…

加奈

比奈駅から迷い込んだから、きさらぎ駅に近いと思っているんじゃない?

尚希

う、う〜ん?俺はよくわかんねぇや

結菜

……私達が乗ってきた電車、降りなかったらどうなってたんだろう?

加奈

そのまま死ぬか、元の世界に帰れたか……

尚希

乗ってればよかったのか?

結菜

わかんない

加奈

わからないことだらけよ…

加奈

……パソコンで、きさらぎ駅について聞いてみる

尚希

おう

結菜

……あっ!この人もきさらぎ駅について調べてるみたいだよ!

加奈

ほう…この子は小学6年生らしいわ

尚希

はぁっ?小学生もいるのかよ…

加奈

とりあえず、この子に会えるか聞いてみた!

結菜

きさらぎ駅について聞けるかもしれないしね

尚希

お?返信来たぞ

加奈

え〜と……うん!一時に私の家に来てもらうことにしたわ…

結菜

あっ!もう十二時か……

加奈

疲れたし…お昼ごはんでも食べていかない?

尚希

おう

結菜

いいね〜

一時

ピンポ〜ン

加奈

おっ!きたかな〜?

加奈

はーい!

市野

ここが加奈さん家ですか?

加奈

そうそう!あってる合ってる!

結菜

わあっ!本当に小学生だ!

市野

……自己紹介がおくれました…

市野

私は堺市市野です…

結菜

私は小野塚結菜だよ〜!

市野

……はぁ……

加奈

私は一乃湯加奈!

尚希

大月尚希だ

市野

はい。きさらぎ駅の話を…

加奈

ああ、とりあえず中へどうぞ!

市野

……失礼……します…

市野

……………

結菜

あ、お、お菓子でも食べる?

市野

……いいえ……

加奈

と、とりあえずきさらぎ駅の話に入るね…

市野

私…きさらぎ駅で、お母さんたちをおいて帰ってきちゃった…

加奈

えっ?

尚希

お母さん達を置いて?

結菜

……もしかして…!

市野

うん…途中で、はぐれちゃって…私だけ……帰ってきちゃったの……

結菜

それは…悲しいね…ごめんね……知らずに

市野

いいえ…きさらぎ駅に行った人とお話を出来て良かったです…

尚希

で、市野はどうやって帰ってきたんだ?

加奈

そうだね…まずそこからだね……

市野

えっとね…知らない人に、暗いところは危ないよって言われて…

市野

車に載せられて、どんどん森の方に入っていってね…

市野

その人、なんか呟いてた…お経を唱えていたよ…

市野

それでね!知らないお兄さんに助けてもらったの!

市野

悪い人は倒したから、光の方へ歩けって!

市野

それで、その通りにしたら、気を失って、7年後の最寄りの駅にいたの!

加奈

そうだったんだね…

結菜

じゃあ、市野ちゃんは、今一人で暮らしているの?

市野

ううん…おばあちゃんと暮らしているの

尚希

線路を歩いてくるときに、太鼓の音は聞こえなかったか?

市野

…………はい……しました…おじいさんにも声をかけられて…

加奈

う〜ん…私達と同じね……

加奈

みんな!目的はわかったよね!

結菜

うん!

尚希

おう!

市野

加奈

目的は……市野ちゃんのお母さんとお父さんを助けに行く!

尚希

でも、出られなかったらどうするんだ?

加奈

ふふふ。大丈夫!対策はするから…

結菜

市野ちゃん。どこでお母さんたちとはぐれたの?

市野

……線路……

市野

線路で……はぐれました!

加奈

線路で……?市野ちゃんとは逆の方向へいったってこと?

尚希

でも…それってはぐれたっていうか?

結菜

ただ逆の方へ行っただけだよね…

尚希

まず、子供を一人にさせるか?

市野

……あ、私が反対側見てくるって言ったの…

市野

お母さん達は、一緒に行こう?って言ってくれたけど……

市野

怖くて…気が動転して……しばらく走って、ようやく一人だって気づいたの…

市野

それで、すぐ引き返したの!でも、いなかった…

尚希

……行き方は……?

加奈

行った時と同じようにすればいいんじゃない?

結菜

市野ちゃんのお母さん達の居場所はわかる?

結菜

片足のないお爺さんに聞いてみる〜?

加奈

あ!それいいかも!

結菜

え、えぇ〜!?冗談だよ?!

尚希

まあ、他に当てがないし、聞いて見るか?

市野

………にわかには信じられませんが、聞いてみる価値はありそうです……

加奈

よし!き〜まり!

加奈

きさらぎ駅に行く準備をしなきゃ!

尚希

と言っても…

結菜

何をしたらいいんだろう?

市野

……私……お寺からお塩持ってきたんです

加奈

おお〜!トンネルにあの男性がいなかったら役に立つかも!

結菜

でも、あの男性のおかげで帰れたんだよね?

市野

あの男の人がいないなら……

尚希

きさらぎ駅から出られないってことだよな?

加奈

ふふふ!私が何も考えていないとでも〜?

結菜

えっ?なになに!

加奈

それはね…

加奈

これ!

尚希

何だこれ?

市野

あっ!これって……

加奈

そう!市野ちゃん詳しいね!

市野

……はい……これは…幸層指輪!

加奈

そう!調べてみたんだけど、あの男性は、これを身に着けていたの!

尚希

これをつけている人を助けてくれるかもってことか?

加奈

実際助けてもらえた人がいるらしいよ

加奈

ただし、もう来ないことって…

尚希

チャンスは一回だけってことだな…

加奈

一応、自力で出られる方法もあるみたいだよ

結菜

えっ?!

加奈

それは、一回で見つけられなかったときようね♪

尚希

おうおう

市野

……みなさん……せっかく帰れたのに!……私のためなんかに…

結菜

私達は市野ちゃんを助けたいだけだよ!

加奈

そうそう!大切な友達を助けるは友達の義務でしょ?

市野

………私…………

市野

お母さん達ときさらぎ駅に行く前に、私…行ったの!きさらぎ駅に

尚希

まじかよ?!

加奈

嘘!

市野

うん…薄っすらとしか覚えてないけど…

市野

私、一人で電車に乗ってね…寝ていて…電車を降りたら、知らない駅にいた

加奈

そこがきさらぎ駅?

尚希

確証はあるのかよ?

市野

ある……あるよ!知らない人に、車乗せられた…今みたいに……

市野

足のない人にも声かけられたんだよ!!

尚希

……じゃあ、市野は行かないほうがいいんじゃねぇか?

加奈

だよね…市野ちゃんだけ帰れないかも…

市野

……3回目になりますしね……

結菜

あっ!じゃあさ!市野ちゃん…はい

市野

これって……?

結菜

とっっっても!たか〜いお守り!

尚希

それ、結菜の家宝じゃん!

結菜

別にいいよ〜

市野

結菜さんの家宝……?そんなの……もらえま……

結菜

もらって!

市野

うぐ……は、はい……

加奈

……市野ちゃんはきさらぎ駅へ一緒に行く?

市野

……行きます!……私のお話を聞いてくれたし……

加奈

決まりだね!

尚希

なんか武器でもいるか?

結菜

幽霊に物理って聞くのかな?

尚希

じゃあ、加奈が言ってた塩!

尚希

あ!それか、これはどうだ?

加奈

これって……

市野

勾玉…?

尚希

おう!俺んちの家宝なんだぜ!

尚希

これ、髪飾りなんだぜ!ほら……

市野

わっ………あ、ありがとう……

結菜

似合ってる〜!

加奈

満腹ですなぁ〜

市野

?お菓子でも食べましたか?

加奈

そういうことじゃなくて…

尚希

それと…二人にも…ほら!

市野

それは!邪悪なモノから絶対に守ってくれるお守り…

加奈

そんなの……いいの?

尚希

おう。みんな無事ならいいだろ?

結菜

じゃあ、もらおうかな〜!

市野

……私、もうきさらぎ駅に行く準備………できました!

加奈

私も!あとは、緊急用に食料とお水を……

結菜

私は、あと、懐中電灯と……あっ!クッキーも入れなきゃ!

市野

…………ク、クッ……キー?

尚希

ああ、こいつは色々とな…

結菜

クッキー大好きだからね!

尚希

おれも準備はできたし……あとは、夜に電車に乗るだけだな

加奈

あ!でも、お母さんたちにはなんて言おう?

市野

………帰るのは……7年後……どうしよう?

結菜

正直に言う?

尚希

また迷い込んだってことにしておこうぜ…

市野

……はい………

加奈

そうだね…

結菜

よぉーし!後は、夜起きてられるか!だね…

市野

私………ゲームを持ってまいりました…

尚希

おっ!いいな!やろうぜ

そしてしばらくして…… 午後11時30分

尚希

……心の準備はできたか?

加奈

うん!

結菜

バッチリ!

市野

…………は、はい!

尚希

よし!駅まで行くぞ!

次回! きさらぎ駅3

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