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コメント
4件
リーブ凄!まじで面白い! お母さんがいてレッドは高校生なのね!ブルーや他のすまスクメンバーは出てくるのだろうか? めっちゃ続き楽しみ!ミクルとリーブの作品は神だぁぁぁぁ!
ブルーはどこであるか!?←今言うなよ! エェェェェェンダァァァァァァァァ!イヤァァァァァァァァァァ!!! 神作の...予感......ﮩ٨ـﮩﮩ٨ـ♡ﮩ٨ـﮩﮩ٨ﮩ෴ﮩ_______
わッッ神作の予感がめっちゃする!! ほんといつも語彙力ありすぎて私との差が激しい_:(´ω`」 ∠):_ 泣きそ(´;ω;`)(?) 次回も楽しみに待ってまぁす!!((((っ・ω・)っ
「〇〇〇」
?
?
「〇〇〇」
「〇〇〇」
?
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「〇〇〇」
ドンドンドン!!
?
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「〇〇〇」
「〇〇〇」
?
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「〇〇〇」
「〇〇〇」
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「〇〇〇」
「〇〇〇」
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「〇〇〇」
「〇〇〇」
?
?
「〇〇〇」
?
「〇〇〇」
ピピピ……
ピピピピ……
レッド
目覚まし時計にグーの字にした拳を叩きつける
鈍い音を立てて、アラームが止まる
強くやりすぎたのか、手にも僅かに痛みが走った
レッド
レッド
レッド
レッドはだるそうに立ち上がり、近くにあるクローゼットへと手を伸ばす
だが、目は閉じていると言っても過言ではない
彼はいつも着ている赤い上着の洋服を取り出し、着る。
やっと目覚めてきた体を動かしながら、頭の体操代わりに独り言を言った
レッド
母親
母親
レッド
階段の方から聞こえてきた母の声に、彼は返事をして、また返って来る
母親
母親
レッド
レッド
母親
レッド
母親
ガチャッ…
ドアが開く音がし、続いてカチャンと鍵を閉める音がした
レッド
自分の部屋の中を進み、廊下へと出る
その時、荷物置き場の前を通った
ちょこんと、主張しない所に置かれた…ランドセル。
彼は高校のカバンに潰されかけているそれに、チラリと目線をやってから降りた
俺の名前はレッド。高校一年生だ。
まぁ、どこにでもいる普通の高校生だ
友達もいるし、学校に行くのも楽しい。勉強…はちょっとめんどくせぇけど何とかやっている。
でも俺は、ちょっと違う所がある。 それは───
「小四までの記憶が無い。」 まるでそこだけスッポリと抜け落ちかみたいに、記憶が無い
そもそも俺に小四までの頃があったのか疑問に思うくらいに……全くない。
でも、そのことは、俺の中でどうでも良くなっていた
そんなこんなで、俺は立ちっぱなしでトーストをかじる
サクッと軽やかな音が、口の中に広がった
レッド
レッド
だから「今日”も”休み」という言い方だったのか。すっかり忘れていた
今年の夏休みは何をしよう。 友達と遊びに行く?海に行くのも良いな
…でも家の中で好きな事をやりまくるのが1番いいのだ
ゲーム全クリ…漫画全巻一気読み…気が済むまで夜更かし…
考えるだけでニヤニヤが止まらない
レッド
レッド
玄関先に置いてあるランニングセットを手に取って準備すると、外へ繋がる扉を開けた
パワフルな太陽の光が、コンクリートに染み込んでいる様だ。
思わず目を瞑る
レッド
大体ランニングルートはいつもと同じだ
中学の頃は週に約2回程だったが、今はほぼ毎日行っている
最初はしんどかったが、今は少しならダッシュが出来る余裕が生まれている。 体力が付いてきたのだろうか
レッド
全く、夏は暑すぎて部屋の内、冬は寒すぎて部屋の内だから困ったものだ
レッドは額に玉のような汗を浮かべながら、太陽に焦がされている地面を走る
レッド
通り道のベンチに腰を下ろす
自由に揺れる歯を見ながら、水筒に口を付ける
傾けると、氷でキンキンに冷やされた麦茶で口の中が満たされた
レッド
レッド
実はペンを椅子のキャスターで引いてぶっ壊してしまったのだった
ペンに限らず、色々なものが不足している
レッド
レッドはまた走り出した
ガチャッ
レッド
服が汗で水着みたいにビショビショになりながら、彼は帰宅した
でもその汗は、努力の光を反射していた
レッド
何時になく冷静な口調で言い、瞳が鋭い光を放つ
目を離したかと思えば……小走りで「風呂場」へ向かう
レッド
勝負している訳でもないのに個室に滑り込み、すぐさま靴下を脱ぎ捨てた
すぐにシャー、と水が流れる音が聞こえてきたのだった
レッド
シャワーでさっぱりしたレッドは、着替えてまた外に出た
今度は買い物だ。いつも行っている店までの道を、てくてくと歩く
───これが、俺のいつもの日常。
特別な事が起きる訳ではないけれど……生きるのか「苦」とは全く感じない
むしろ小さな幸せを見つけるのが愛おしい。
____一丁前にカッコつけて言ったら…こんな感じだろうか
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
謎に過去の自分に呆れていると、ある場所の前へとたどり着く
____「神社」だ
堂々とそびえ立つ神社は、周りに家に消される事なく、存在感を見せつけている
レッドはここに来ると寄ってしまう妙な癖があった
そして、今回も……
レッド
彼は引き寄せられるように神社の中に足を踏み入れた
───これが、俺のいつもの日時。
いつもの、変わりない、日時…………
何気ないこの”行動”が、始まりの窓を開くなんて。
ゆっくりと…… 「_______」と「──」が紡ぐ…
一つの世界の物語。
Hidden Memories 〜懐かしの夏〜
開幕