海斗
蓮、まだ決まらないのか?

蓮
俺は漫画以外興味ねぇもん

海斗
先行ってるぞ、

蓮
あぁ、

蓮
なんだろうこの本、

蓮が手に取ったのはとても分厚く、なんだか変な感じの世界遺産に関する図鑑だった。
蓮
もうこれでいいや、

綾
あっ蓮来たよ、

涼
随分分厚い小説だね、

海斗
よく見ろよ、小説じゃなくてただの図鑑だよ笑

蓮
いや、これはただのじゃない、何か特別な感じがする。

綾
特別なってどう見ても普通よ

涼
まぁ放って置きましょ

海斗
そうだな、

蓮
こんなすごいの見たことないや、

そう言って蓮指を指して言ったのスペインにあるサグラダ・ファミリアだ。
海斗
見たことないって、結構有名だぞ、

涼
詳しく教えてよー、

海斗がサグラダ・ファミリアについて話そうとした時、蓮が
海斗
眩しい!

涼
キャーー!

綾
何これ!、

蓮
うぅ、

海斗
どうしてここに、

綾
ここって

涼
もしかして、

みんな
サグラダ・ファミリア!?!?

蓮
ど、どういうこと?

綾
空間移動?、

海斗
その可能性は否めないな、

涼
まさかあの図鑑のせい?、

蓮
だから言ったろ、特別だって\( •̀ω•́ )/

海斗
ドヤ顔すな笑

涼
そう言えばさっき説明聞こうとしてたけど、サグラダ・ファミリアはどこのくになの?

海斗
サグラダ・ファミリアはスペインにある世界遺産でまだ完成していないんだ、

涼
ス、スペイン、

綾
これからどうするの?

蓮
そりゃ、

蓮
近くでも見るっしょ、

海斗
いや、帰る方法を探そう、

涼
見てからでもいいんじゃない?いいでしょ?

海斗
う、うん(嫌な予感がするけど)

蓮
そうと決まれば近くまで行こうぜ!

涼
どうやって近づく?

フランシスカ
Que paso(どうしましたか?)

綾
どうしようスペイン語なんて分からない、

海斗
でも何か手伝おうとしてくれてるのかも

蓮
サグラダファミリア チカク イキタイ
ドウヤッテ イケバイイ?

涼
そんなんで分かるわけ、

蓮以外の3人はそう思ったが、フランシスカは連れて行ってくれた
蓮
アリガトウ!

海斗
グラシアス!

フランシスカ
De nada(どういたしまして)

涼
スペイン語分かるの?!

海斗
簡単な挨拶位は、

綾
流石ね!

蓮
見ろよ!入れるぞ!

海斗
おい!世界遺産に容易く触れるな!離れろ!

蓮
少しくらいいいだろ、

そういうと蓮は中に入ってしまった、涼とは綾もついて行ったので仕方なく海斗もう入ってしまった。
蓮
すげー!

綾
ほんと、

涼
入ってよかったー

海斗
早く戻った方が、

警備員
ヾ(๑`Д´๑)ノ??ー!
???!!

綾
なんか怒ってるよ!

蓮
逃げろー!

涼
キャッ!

綾
涼大丈夫?

海斗
この紐に引っかかったみたいだ、

涼
何か音が、

蓮
なんかやばくね?

海斗
まずい、涼が引っかかった紐は全体を支える大事なものかもしれない、

綾
逃げましょ!

蓮
涼、立てるか?

涼
ありがとう、

蓮
海斗とは綾は先に行ってくれ、俺は涼、おぶっていく、

海斗
分かった、行こう、

海斗
蓮達はまだか!

綾
このままじゃまずいわ

海斗
綾、離れよう!

蓮
やばい、崩れる、

蓮
(心の声)涼ガチャ歩けたら間に合うが、この状況じゃ、

涼
私がいなければ蓮は間に合う?

蓮
え?

涼
だから私をおんぶしなければ間に合うかって言ってんの!

蓮
そっそれは、

涼
どうやら間に合うみたいね、私を下ろして、

蓮
そんなこと出来ない。

涼
いいから、はやく!

涼
2人で死ぬより蓮だけでも生きて、

蓮
わ、分かった、

蓮
(心の声)涼、なんだろうこの気持ち、大切な人と離れたくない気持ち。

蓮
う、ぅ、

海斗
蓮!起きた!

綾
良かった!

蓮
す、涼は?

綾
涼は巻き込まれてしまったみたい、

海斗
さっき1人女の子の遺体が出たって、....

蓮
そ、そんな、

蓮
(心の声)俺は何をやっているんだ、

蓮
(心の声)最低だ、元はと言えばあんな図鑑のせいで、

蓮
(心の声)全部なかったことに出来たら、....

蓮
(心の声)そうだ!来た時の逆で、

蓮
帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい

海斗
蓮?

綾
う、眩しい!

蓮
はっ!ここは、図書館!涼!涼!

海斗
急にどうした?笑

涼
何?蓮、

蓮
え?何ってさっきまでスペインにいたじゃん、

綾
何馬鹿なこと言ってんの?笑

涼
もう帰ろっか、笑

海斗
そうしよう、

蓮
ど、どういうことだよ、

あの図鑑は一体何なのか、翌日蓮が図書館に行くとその図鑑はなかったようだ。