/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
おばあちゃん
3人とも～！
おばあちゃん
朝ごはんよ～！
3人
はーい！！
○○
翔太～！ジャム取って～！
翔太
俺が先だもん！！
○○
酷い！！
涼太
2人とも順番は守ってね？
涼太
先に取った翔太から！
○○
えぇ〜？はーい…
翔太
やった！後で貸すから落ち込まないで！
私たちは、3兄妹。
1番上の翔太、真ん中の涼太、そして一番下の私、○○。
色々と大変なことが多いけど、毎日楽しい。
翔太
おばあちゃ～ん！
おばあちゃん
ん？どうしたの？
翔太
遊ぼ遊ぼ～！
○○
おばあちゃんとは私が先に遊ぶの！！
翔太
俺が先に読んだんだよ！！
涼太
ほら、2人とも一緒に遊んでもらいなよ？
涼太
やっぱり俺も遊ぶ！！
翔太の方が年上だけど、涼太の方が大人っぽくて上に見られることが多い。
そんな中、私と翔太はいつも喧嘩ばっかり。
でも、それも楽しくていつも最終的には笑って終わる。
こんな日々が毎日続くと思っていた…この日までは…
私たちは早くにお父さんを亡くし、お母さんは亡くなったお父さんのことをきっかけに知らない間に失踪。
おばあちゃんと一緒にいつもいつも暮らしてきた。
これは私たちがまだ小学生の頃。
ｶﾞﾁｬ
3人
ただいまぁー！！
翔太
おばあちゃん！おやつ！
○○
私も！
涼太
2人とも先に手洗って！
涼太
あれ？おばあちゃんは？
○○
商事の部屋にいるんじゃない？
翔太
見に行ってくるよ！
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
翔太
あれ？いないな～？
翔太
どこだろう～？
ｶﾞﾁｬ
○○
いた？
翔太
ううん。どこにもいない。
涼太
いつもならここに座ってるんだけどな～？
翔太
何かあったのかな～？
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
翔太
電話？
涼太
なんか嫌な予感…
○○
私出てくる！
○○
もしもし！
○○
え…？
○○
本当ですか…？
○○
すぐ行きます！
○○
分かりました！ありがとうございます！
ｶﾞﾁｬﾝ
翔太
どう…だった…？
涼太
何があったの…？
○○
おばあちゃん…倒れたらしい…
翔太
嘘だろ…！
涼太
とりあえず早く病院に行こう！
○○
うん！
翔太
急ぐぞ！
先生
宮辺さんのお孫さんですか？？
3人
はい
○○
おばあちゃんは無事なんですか？！
先生
手術は一応終わったのですが、まだ目を覚ましていないんです。
涼太
おばあちゃんの部屋はどこなんですか？
先生
305号室です。
翔太
入っていいんですか？？
先生
はい。大丈夫です。
先生
何かありましたら、ナースコールの方押してください。そうしたらナースがやって来ますので。
3人
わかりました。
○○
行こう！
翔太
うん
涼太
走らないでね。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
○○
おばあちゃん…！
涼太
○○。まだ静かにして。
○○
ごめん…
翔太
大丈夫。絶対おばあちゃんは目を覚ますよ。
そんな風に言ってる翔太もとても不安そうだったな…
ﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰ
○○
？！
翔太
心拍数が…！0に…！
涼太
ナースコール！
ﾎﾟﾁｯ
ナース
どうされましt…
ナース
宮辺さん！！
ナース
大丈夫ですか！
ナース
すぐに手術室へ！
ナース
少しお待ちください！
3人
はい…
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
○○
うぅっ…😭😭
翔太
○○…
涼太
大丈夫だよ…おばあちゃんはきっと大丈夫…
翔太
おばあちゃんを信じよ…
○○
うん…😭
～数時間後～
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
○○
先生…！
翔太
おばあちゃんは…！
涼太
無事なんですか…？
先生
午後3時45分、帰らぬ人となりました…。
3人
え…？
○○
嘘…😭
翔太
そんな…😭
涼太
おばあちゃん…😭
先生
こちらもベストを尽くしたのですが、もう手遅れだったようです…。
先生
申し訳ありません…。
3人
ありがとうございました…
あれから何ヶ月か経ってお葬式やらも終わり、落ち着いてきた頃。
○○
翔太～
翔太
ん？
翔太
あぁ！これ？
○○
そう！
翔太
はい。
○○
ありがとう～
涼太
2人ともずいぶん仲良くなったね。
○○
そう？
翔太
やっぱおばあちゃんに喧嘩してるとこばっかり見せちゃったから少しは仲良いところも見せなきゃじゃん？
涼太
そういうことだったんだ。
翔太
この家も今日で最後だな…
○○
色々思い出あるよね…
涼太
ね…
翔太
○○が転んでおばあちゃんに泣きついたり…w
涼太
翔太が醤油こぼしておばあちゃんにめっちゃ怒られたり…w
○○
涼太が翔太の宿題に水かけて翔太がめっちゃキレたり…w
翔太
何だかんだ楽しかったよね…w
涼太
毎日笑ってたもんね…w
○○
明日から違う家って言うのが信じられないもんね…w
翔太
ずっとここにいたいよね…w
涼太
そうだよね…w
○○
まぁ今日は早く寝よ…
翔太
そうだね…
涼太
みんなおやすみ
翔太
おやすみ
○○
おやすみなさい
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
