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唯人

最後まで読んだよ

あれから1週間後に

彼女の病室へ訪れた。

その時に気づいたが

ここの病院とあの公園は

隣接していることを知った。

瑠璃

早かったのね

僕にはまだもう1つ彼女に

渡さなければ行けないものがある。

唯人

あとこれも

僕はスマホの画面を彼女に見せた。

瑠璃

読んでいい?

唯人

もちろん

彼女にスマホを渡し、

読んでいる姿を眺める。

緊張して、そわそわした。

彼女は黙々と読み進めている。

その視線は真剣だった。

僕の書いた物語が短編ということもあるが

それでも読み終わるスピードは速かった。

瑠璃

面白いよ、これ

瑠璃

面白いというか、感動した

瑠璃

才能あるんじゃないの?

拙い僕の小説を褒めてくれた。

褒めて貰えて嬉しくないはずがない。

が、昔の嫌な記憶が蘇る。

唯人

お世辞は結構ですよ

瑠璃

いやいや、お世辞じゃないよ

瑠璃

せっかくだし、投稿しちゃう?

唯人

いや、遠慮しておきます

瑠璃

えー、勿体ない

唯人

それより

唯人

マネージャーの仕事ってなんですか?

話を遮るように僕は言う。

僕は彼女の続きの物語を見たくて仕方ない。

読むのにかかった時間は約2日。

彼女は流石といっていいほどの

言葉の選び方と、話の展開。

あっという間に彼女の世界に 飲み込まれていた。

ただとても中途半端なところで

起承転結の

"転"で終わっていた。

当たり前だが

とても良いところで終わっていたのだ。

瑠璃

そうだね

瑠璃

じゃあ...

彼女は一体何を考えているのだろうか。

"青春らしいことをしたい"

これが彼女の言い分だった。

青春とかけ離れている生活を している僕には

どんなことが青春なのか分からなかった。

唯人

桜フラペチーノと桜ミルクラテを1つずつ

普段なら絶対踏み入れない地へ

足を踏み入れ、慣れない注文をする。

どんな味なのか全く分からないものを

頼み、それを受け取る。

もちろん僕の意思ではない。

最近の若者はこれをよく飲んでいるらしい。

2つで1000円を余裕で超えており

他の人たちはどこからこれを払える

余裕が出てくるのかが不思議に思う。

受け取ったものが崩れないように

慎重になりながらも

溶けないうちに

彼女の元へと持っていく。

唯人

はい、これ

瑠璃

ありがとう

袋から取り出し

崩れていないことを確認してから

彼女に渡した。

ゆっくりと席につき

心を落ち着かせる。

初めてのことをしたせいで

凄く疲れている。

彼女の方を見ると

"飲んでもいい?"と言わんばかりの

表情でこちらを見てくる。

唯人

飲んでいいよ

彼女は嬉しそうに1口飲んだ。

瑠璃

んーっおいし

瑠璃

そっちもちょうだい

まだ飲んでいないラテを渡す。

瑠璃

やっぱラテもいいね

瑠璃

唯人くんも早く飲んだ方がいいよ

彼女からラテを受け取り

1口飲む。

飲んでみても

桜という味はよく分からなかった。

唯人

ところでなんで外なの?

彼女と待ち合わせしていた場所は

病室ではなく 彼女と偶然出会った東屋。

瑠璃

そっちの方が放課後ってかんじがするでしょ

瑠璃

室内だったら意味ないじゃん

フラペチーノの飲む速さはとても速く

既に半分程になっている。

瑠璃

そういえばこれ

急に僕にお金を渡してきた。

瑠璃

2つのお代ね

唯人

別にいいよ

瑠璃

いいの、お金なんて有り余ってるんだから

僕は無理やり押し付けられたお金を

受け取った。

瑠璃

よーし勉強するぞ〜

次に彼女の元へ来た時は

ノートと教科書を開き

勉強を始めようとしていた。

唯人

ちゃんと勉強はするんだね

瑠璃

当たり前だよ

瑠璃

いつ学校に戻ってもいいように

瑠璃

やっておかないと

瑠璃

ということで

瑠璃

授業よろしくね、先生

これも彼女の青春の1つらしい。

みんなで授業を受ける。

ことは出来なくても

ワンツーマンで授業を受けることも

青春に入るらしい。

僕はそんな彼女の為に

一生懸命教えた。

瑠璃

あー待って無理

彼女は机に顔を伏せ倒れ込む。

最初のやる気が嘘みたいだ。

瑠璃

何やってるか分かんないよ先生

唯人

ギブアップ早いんじゃない?

時間的にまだ20分も経っていない。

少しからかうように僕は言った。

瑠璃

そりゃよくわかんない方程式言われても

瑠璃

分かんないよ

瑠璃

それに最近勉強サボってたし

彼女は正直に白状した。

あまり人に勉強を教えたことがないので

自分の教え方が良くないのではと

少し不安に思いながらも

1からゆっくりと説明した。

彼女は弱音を吐きながらも

真剣に聞いてくれていた。

その日のノルマを無事終わらせることができ

一安心する。

瑠璃

疲れた〜

大きく腕を上に上げながら

残りの気力で呟く。

そろそろ日が落ちる頃で

僕は帰る支度を始める。

彼女はノートを片付けることはなく

ただパラパラと

今日のノートを見返していた。

瑠璃

みんなと授業受けたかったな

気のせいだと思うが

そんなようなことを呟いているのが

聞こえたきがする。

この小説が終わる時、僕らの恋も終わりを告げる。

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