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瑠璃
またもや突然に提案してきた。
唯人
瑠璃
瑠璃
唯人
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
瑠璃
彼女はやる気満々のようで
既に日記を書いてきているようだった。
瑠璃
瑠璃
渡されたノートには
大きく"交換日記"と書かれている。
シンプルなノートが
彼女のデコレーションで いっぱいになっていた。
交換日記なんてやった事がない僕には
どんなことを書くのかが分からない。
ページをめくり
何が書かれてあるのかを見てみる。
見た感じその日あった事とかを
書いている様だった。
じっと中身を見ていると
"はずかしいから家で見て"と
恥ずかしそうに彼女が言うので
仕方なくノートを鞄にしまう。
瑠璃
瑠璃
瑠璃
唯人
彼女の声のトーンで分かる。
いつもとは明らかに明るく感じる。
気のせいかもしれないけど
僕にはそう感じた。
瑠璃
瑠璃
瑠璃
楽しみな事があると人は
こんなにも時間が経つのが 遅くなるものなのだと
身をもって感じる。
検査日、彼女から
検査結果が良好だと聞いてから
今日を楽しみにしていた。
いつもとは違う待ち合わせ場所。
いつもとは違う時間。
そして、
瑠璃
いつもとは違う彼女の服。
いつもなら病室の服か
パジャマだった彼女は
全くの別人のように思えた。
唯人
瑠璃
彼女は得意げそうな様子だった。
もうすぐ梅雨時で
ジメジメする時期ではあるが
今日は気持ち良い気温と湿度だ。
彼女が無理なく過ごせそうな天気で
良かったとほっとする。
唯人
瑠璃
向かった先は映画館だった。
"ずっと見たかったんだよね"と
映画のチケットを購入していた。
唯人
瑠璃
瑠璃
僕はてっきり
恋愛映画を見るものだと思っていた。
彼女が意外にもホラー好きなことに驚く。
瑠璃
唯人
瑠璃
映画のチケット代を払ってもらっているので
さすがにポップコーンもとなると
申し訳なさが倍増する。
唯人
半ば強引にお金を支払う。
何故彼女はこんなにも
お金を出したがるのだろう。
前のフラペチーノの時もそうだ。
そんな考え事をしながら
定員からポップコーンを受け取り
彼女に渡す。
瑠璃
瑠璃
唯人
ホラー映画は思っていたより
何倍も怖かった。
妙にリアルで生々しい。
映画ならではの迫力と
大きな音が場内に響く。
隣の彼女は
平気そうな様子でいたのに
想定外の怖さに
目を両手で隠してチラチラと見ていた。
それじゃあせっかくのホラーが
怖さ半減してしまうのに。
なんて思う。
瑠璃
瑠璃
唯人
瑠璃
持っていた ポップコーンや飲み物のカップを
定員さんに渡し
館内を出る。
唯人
次の予定は予め決めていたようで
私に着いてきなと言わんばかりの表情で
僕に訴えてくる。
仕方なく、と言いたいところだが
最初からそのつもりで来ているのだ。
僕は彼女の横に並び次の目的地へと向かう。
瑠璃
一体何回目だろうか。
服を選んでは試着する。
まるでファッションショーを
見ているような気分だ。
唯人
彼女は試着する度に
楽しそうにしている。
初めて見るような表情だ。
彼女でもこんな表情をするのだと
また1つ彼女のことを知る。
結局彼女の買い物に3時間付き合った。
女子高生がこんな大量の買い物を してもいいのかと
思うくらいの量だ。
その買い物袋を持つ羽目になることは
最初から何となく察していた。
それでも満足気な彼女を見て
僕も嬉しかった。
あっという間に日が暮れそうだ。
病院の門限もあるため
そろそろ帰る頃。
彼女を病院まで送ろうと
帰り道を辿っていると
突然後ろから声をかけられた。