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Dom🦈×Sub🙂③ ※なんか♡多かったので つづきを書いてみました
お泊り会があった日から
シャークんとスマイルの距離が ぐんと近くなった
どちらかと言えば あのシャークんの方が
スマイルへのスキンシップが 過剰になっている
ことあるごとにスマイルに肩を組んでは
イタズラ紛いなことをしたり
ダル絡みのようなことをしたり
気が付けばシャークんは常にスマイルに くっついているような状態だった
そして最大の違和感は
それに対してスマイルが 拒絶しないことである
そこまでスキンシップの 激しくない彼らだが
シャークんのスマイルへの絡みは
第三者から言えば傍から見ていても ウザそうに見えるほどだった――
ところがある日――
シャークんのスキンシップは パタリとなくなった
スマイル
シャークんからのスキンシップで シャークんとスマイルの二人は
それなりにダイナミクス性による
Playをせずとも 衝動や体調不良を緩和させていた
そのおかげでシャークんも ここ最近は機嫌が良かったのだが
スキンシップがなくなったせいで シャークんの機嫌は逆戻りしていた
スマイル
スマイルが声をかけるだけで
ギロリという擬音が聞こえるほど スマイルはシャークんに睨まれた
スマイル
その視線にはGlareが含まれており スマイルはつい言葉が詰まってしまった
その内シャークんは何も言わずに スマイルの目の前から立ち去った
威圧感から解放されて スマイルは小さく息を吐いた
スマイル
スマイルは顔を顰めた
早く対策しないと
シャークんが他のSubを 襲ってしまうかもしれない――
スマイルは直接話すのがダメならと スマホにメッセージを入れた
スマイル
シャークん
シャークん
スマイルは返事がきてほっとした
既読無視でもされたら いよいよ為す術がない
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイルは困惑した
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
送られてきたメッセージに スマイルは我が目を疑った
さぁっと頭から冷えていく感覚を覚える
手が震えて返事が打てない
いや―― 何を送ったらいいのかすらわからない
スマイル
スマイル
スマイル
訳も分からず 呼吸が浅くなって息が乱れる
スマイルは辺りを見回した
誰もいない――
スマイル
スマイル
足取りも覚束ないが 歩けないわけではない
スマイルはふらふらしながら帰宅した
道中――スマイルの頭の中は シャークんで埋め尽くされていた
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
帰宅したスマイルは緊張感が解けたのか 玄関で倒れてしまった
スマイル
スマホをぎゅっと握り締める
そこにはシャークんとのやり取りが 表示されている
スマイルは震えながら 指をスライドさせた
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
ドクンッ――
スマイル
スマイルは胸を握り締めた
酷く胸が苦しい
立ち上がることは愚か―― その場から動くこともできない
スマイル
スマイル
スマイルにはこの症状について 知識があった
Subdrop
幸福感や幸せな感情に包まれる感覚とは 真逆の感情――
苦しみや悲しみと言った マイナスの感情に包まれることで起きる
時には死に至ってしまう事もある Sub特有の症状だ
大抵はDomに慰められたり 鎮静剤で症状を抑えられる
しかしスマイルには今 近くにどちらもなかった
スマイル
スマイル
スマイル
スマイルは震える手で シャークんに電話をかけようとした
スマイル
スマイルとはもうそういう事しない
画面に映された文字を見つめて
スマイルはそのまま意識を落とした
目覚めたスマイルは
幸いにもまだ無事だった
まだ無事だったが――
元通りとはいかなかった
頭がぼーっとしていて
物事を深く考えられない
玄関で寝るのは体が痛かったので
スマイルはリビングに敷いた カーペットに寝転がった
心の全てを占める虚無感に
何もやる気が起きず
浅く眠っては起きてを繰り返し
風呂にも行かずご飯も食べず
混濁した意識のまま
スマイルは永遠とも思える時間を
一人で過ごしていた
気付いたとき――
スマイルは病院にいた
意識ははっきりとしていて体が軽い
スマイル
スマイル
その後医者から説明を受けて
スマイルは救急車でこの病院まで 運ばれてきた事を知った
重篤なSubdropを引き起こしており
もう少し遅ければ命が危なかったらしい
入院してなんともう三日目になるらしい
意識がはっきりしていて 帰っても問題ないそうだが
検査のためにもう一日だけ 入院する事になった
医者から説明を受けているときに カレンダーを確認したが
スマイルが最後に覚えている日付から もう一週間は経っていた
スマイル
ベッドの横にある机に スマホが置かれていて
スマイルはそれを手に取ったが 電源が切れていた
充電器はない
スマイルは暇な時間を過ごしていた
その時――
コンコンッ
扉が鳴った
返事をしても良いものか迷っていると 扉がカラカラと音を立てて開いた
シャークん
シャークん
てっきり家族が 見舞いにでも来たのかと思ったが
やってきたのはシャークんだった
現れた人物にスマイルは驚いた
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークんはベッドの脇にある 椅子に座った
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんはそのまま俯いてしまった
スマイルはちらりと自分のスマホを見る
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
つまりシャークんはスマイルが
Subdropを起こして倒れていたとは 知らないらしい
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイルは返事に悩んだ
スマイルとはもうそういう事しない
ツキンと胸が痛んで スマイルは小さく俯いた
シャークんがそれを望むのであれば
責任を感じさせないためにも
Subdropについては 隠しておくべきだろう
しかし――
スマイル
このまま手を離しても良かったが
スマイルにはシャークん以外の Domなどいない
このまま何もせずに 捨てられるのは嫌だった
せめて理由ぐらいは知りたかった
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
そう言いながら スマイルの胸はズキズキと痛んだ
パートナーでもないくせに 拒絶されて
勝手にSubdropを起こして シャークんやみんなに迷惑をかけた
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんは焦るように 視線を右往左往させる
答えないシャークんに スマイルはスッと目を細めた
スマイル
スマイル
シャークん
それを言わなかったせいで スマイルは命の危機に瀕した
スマイルはそうシャークんに伝えた
するとシャークんは ぶんぶんと首を横に振った
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイルは口を開いて――
それは言葉にならず 口を閉ざした
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークんは頭を下げた
スマイルはシャークんから 視線を逸らした
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークんは口を結んだ
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークんは顔を上げた
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
その時――
ザワッ――
強烈なGlareを感じて鳥肌が立った
スマイルは恐る恐る シャークんに視線を移す
シャークん
有無を言わさないコマンドに ぶわっと冷や汗が出てきた
スマイル
みしっと家鳴りがした気がした
当然だがここは病室で コンクリート製のはずだ
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんは溜息を吐きながら 片手で顔を隠した
シャークん
シャークん
指の隙間から反転した シャークんの目がスマイルを貫く
スマイルは肩を震わせて ゆっくりと俯いた
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
一拍置いてシャークんの言葉の意味を 理解したスマイルは
ぶわっと顔を赤く染めた
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルはDomの性質を理解している
それには個人差があることも 理解している
スマイル
シャークん
シャークん
スマイルは小さく溜息を吐いた
スマイル
スマイル
シャークん
シャークんはぱぁっと笑顔になった
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
先ほどとは打って変わってにこにこと 笑うシャークんにスマイルは苦笑した
おしまい