蒼葉
はぁ。暇だなぁ。
歳幸
てめぇは毎日それしか言えねーのか?
蒼葉
えー?だって暇なものは暇なんだもぉん!
歳幸
……はぁ。てめぇは昔から変わんねーな。
蒼葉
……?そう言えば"土方さん"が試衛館に来た時、
✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。
総司
〜〜♪
歳三
おい。そこの餓鬼。
総司
…………。
歳三
おい。
総司
…………。
歳三
そこのお前だよ。
総司
え?僕?
歳三
他に誰がいんだよ。
総司
……ところでお兄ぃさん見ない顔ですね。入門希望ですか?
歳三
違げーよ。
総司
じゃあなんですか?
歳三
はぁ〜。ここの道場主は強えーのか?
総司
えー?そんなこと言われても。人によるんじゃないんですか?
歳三
……てめぇに聞いて損した。
総司
え?!酷いっ!
歳三
チーっす。石田散薬っすけど、薬いりませんか?
勇
お?薬か?あいにく今は間に合っててな。総司。この人を門まで送って行ってやれ。
総司
はぁい!さ、行きましょう。
歳三
……。(っᐛ )╮ =͟͟͞͞ブォン
総司
……!( ˙꒳˙ 三 ˙꒳˙ )ヒュン
歳三
は?(この餓鬼避けやがった。たまたまか?)
勇
総司に手出すとはいい度胸だな。
総司
お兄ぃさん危ないですよ。木刀なんか投げて。僕じゃなきゃ怪我人が出てました!あ、もう出てるか。大丈夫?平助。
平助
お、おう……:( ;´ཫ`;):
歳三
舐めやがって。ブォン!
総司
=͟͟͞͞( ˙-˙ )サ…ヽ( ゚∀゚)ノ┌┛
歳三
……ッ
総司
お兄ぃさん道場破りですかぁ?
歳三
あ?だったらなんだよ。
左之助
あいつ終わったな。
新八
だな。ここでアイツに勝てるやつは一人もいねーからな。
総司
クスッ…なら話は早いです。ここから今すぐ出て行くか僕にボコボコにされて怪我するか。どちらかにしてください。あと、もしも何方にもしなかったら、強制的にボコボコにしますから☆(ノ≧ڡ≦)☆
歳三
チッ……ナメてんのか?そんなのに応じるわけねーだろ!怪我すんのはお前だ!
総司
ふーん。そうですか。それじゃあ。
スゥ…( ' ω :::………
スゥ…( ' ω :::………
歳三
消えた……?
総司
後ろです。
歳三
あ?( ゚ཫ ゚)ゴフッ
総司
……ふぃー。任務完了っ!∠( ̄^ ̄)
左之助
総司ぃ!まぁた派手にやったな。こりゃ起きてからどういう反応するかおもしれぇとこだが、こんなしちまって大丈夫なのか?仮にもここの塾頭だろ。
総司
ん?大丈夫大丈夫!近藤先生見てたし、
そして、しばらくて
歳三
あ?ここは……
総司
あ、目。覚めました?ここは僕の部屋です!それで、勝手にここに入門させといたんで!ちゃんと明日から来るんですよ?
歳幸
はぁ?!つか、てめぇにそんな権限ねーだろ。
新八
これがあるんだなぁ。
歳三
あ?!
左之助
教えてやるよ。
平助
こいつこー見えてもここの塾頭だぜ。
歳三
・・・🐥はぁ?!
総司
あ、信じてない顔してる。本当に僕ここの塾頭ですよぉ?
歳幸
は?!んなわけねーだろ。つかお前本当に塾頭なら一人称餓鬼すぎるだろ。
総司
なんで?!
歳三
なんでって、お前なぁ。
勇
お?目覚めたか?で、総司。今話してた一人称の件だが、もうそろそろお前も元服するんだ。ケジメは付けないとダメだぞ?だから今日から一人称は"俺"にしろ。
総司
え?!そんな急には無理ですよぉ!
勇
それとこれからはタメ口だ。いいな?
総司
……。うん……。
✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。
蒼葉
って事が……。
歳幸
あぁ。懐かしいな。んで、なんでまた一人称僕に戻った?
蒼葉
だって今は女の子だもん!
歳幸
……それもそうだな。
蒼葉
あ、それじゃあ僕帰るね!バイトもあるし!
歳幸
……お前バイトしてたの?!
蒼葉
そうだよ?
歳幸
……そうか。じゃあな。
蒼葉
うん!じゃあね!
沖田家にて
蜜葉
あ、蒼葉お帰り。ちょっと話があるんだけど、いい?
蒼葉
……?うん。(あれ?この展開前にも……いや、お姉ちゃんに限ってそんなことないよね?)
蜜葉
紹介したい人がいて。
蒼葉
……へ?
蜜葉
この人、私の彼氏なの!名前は、
駿
初めまして。俺古鷹駿。よろしくね。蒼葉ちゃん。
蒼葉
……?!よろしく、お願いします……💦(嘘でしょ?まさかお姉ちゃんの彼氏が、池田屋事件の前兆である古鷹俊太郎の生まれ変わりだなんて……)
蜜葉
それじゃあ蒼葉。バイト行かなきゃなんでしょ?急がなきゃ。
蒼葉
あ!うん。行ってきます。
居酒屋八木邸にて
源助
蒼ちゃん7番テーブル。
蒼葉
はい!お待たせ致しましたー!こちら生ジョッキです!
客
ありがとうございます。
客
すいませーん!注文お願いしまーす!
蒼葉
はーい!少々お待ちください!
二時間後、
源助
蒼ちゃんもう上がっていいよ。
蒼葉
え。でも……。
源助
いいんだよ。それに、最近風邪気味なんだろ?重い病気とかになられたらこちらとしても嫌だからさ。ね?
蒼葉
うっ……分かりました。お疲れ様です!
源助
うん。お疲れ様。
そして帰り道にて
ナンパ男
ねぇねぇ君。
蒼葉
へ?
ナンパ男
あのさ、ちょっと俺らとイイことしない?
蒼葉
いや、僕帰らないとなので。
ナンパ男
いいじゃん。行こうよ!
蒼葉
えっ。でも……
孝士
あ、いたいた。探したんだよ?
蒼葉
ぇ。(一寸?!バックハグ?!なんで?!)
ナンパ男
なんだよ。彼氏持ちかよ。
蒼葉
あ。ありがとうございました!おかげで助かりました!
孝士
いやぁ、天才剣士さんに礼を言われるとは嬉しいな。
蒼葉
は?
孝士
沖田総司の生まれ変わりだろ?
蒼葉
……ふーん?なんで俺ってわかったの?桂さん。
孝士
雰囲気とか、まぁ諸々だな。
蒼葉
そう…そんなんでバレるものなのかなぁ笑まぁいいや。それで?俺になんの用?
孝士
まず今の名前を教えろ。それから困ってることを一つだけ解決策をやろう。悩んでる顔だったからな。
蒼葉
……ふぅん?まぁいっか。今の名前は沖田蒼葉。それで困ってること……。実はお姉ちゃんがかくかくしかじか……
孝士
なるほどな。そうだな。それじゃあまずはこの住所に行ってみろ。
蒼葉
……どこここ……。
孝士
言わなきゃ分かんねーか?
蒼葉
当たり前でしょ……。
孝士
しょうがないな。ここはお前の姉さん沖田ミツの元旦那。井上林太郎の生まれ変わり。井上林が住んでるアパートだよ。
蒼葉
……!……義兄上の……。
孝士
これで貸し1だな。それじゃ。俺は行くよ。
蒼葉
…………。明日、行ってみよ。ここからそんなに遠くないっぽいし。電車を乗り継げばすぐ……。お姉ちゃんには悪いけど。お姉ちゃんを救えるのは僕だけだ。
そしてその翌日。
蜜葉
……え?そんな……。置き手紙?……!蒼葉……。
お姉ちゃんへ。
僕は1週間知人の家に行きます。
心配しないでください。
理由は話せないけど、
やらなくてはならない事が出来ました。
夏休みの間には帰るので
僕が帰るまでは
元気に過ごしてください。
蒼葉。
蜜葉
……。蒼葉……。分かりました。……はぁ。私は弟も妹も、最後まで見守る事が出来ないのね。
と、ちょっと違う方向に勘違いをしていた蜜葉であった。
そして蒼葉は、
蒼葉
ここが……。って言うか、鉄君がこの辺に住んでて良かったぁ。
林
あれ?どうかした?ここ、俺の家だけど。
蒼葉
あ。もしかして、井上林さんですか?!
林
うん。君は……。
蒼葉
ぁ。えっと、その。話があって。
林
話?あ、えっと、立ち話もなんだし。とりあえず中へ。
ガチャ
蒼葉
お邪魔します。
林
どうぞ。
それで?話って?見た感じ、君高校生だよね?
それで?話って?見た感じ、君高校生だよね?
蒼葉
……はい。実はかくかくしかじか。
林
そう。でも人違いじゃないかな。僕は君のお姉さんを知らない。
蒼葉
本当に知らないんですか?僕の姉、いや、俺の姉上は昔から貴方の事が好きで、あ、俺が九つの時だっけ?その時に育児放棄するほどで。
林
……。
蒼葉
生まれ変わりなんでしょう?俺の義兄上井上林太郎の。
林
いや、あってる……。それにその喋り方……まさか……総司、君?
蒼葉
正解です。
林
そんな風に言われたら信じざる負えないからな。それで?ミツの生まれ変わりである蜜葉の為に俺は何をしろと?
蒼葉
話が早いですね。さすがお姉ちゃんの元旦那さん。
林
その言い方はやめてくれ。
蒼葉
はい笑それで、その、──────
林
分かった。
蒼葉
ありがとうございます。それで、一週間後、この住所まで来てください。
林
……分かった。
蒼葉
それじゃあ。お邪魔しました。あと、沖田総司の生まれ変わりは元気にやってるって、源さんに伝えておいてください。
林
……!君はどこまでも勘が鋭いんだね。
蒼葉
そりゃあ沖田総司の生まれ変わりですから。
そして、とある場所にて
蒼葉
ピンポーンピンポーン
鋼
はーい。あ、蒼葉さん!いらっしゃいっス!今飲み物用意するっスからね〜。
蒼葉
お邪魔します。えっと、ところで鉄君。部屋、凄いね。
鋼
そうでしょそうでしょ〜?こう見えても俺、土方さん推しなんスよ〜。
蒼葉
うん。それは知ってるかな。