桃赤
モブくんの娯楽。
皆さんこんにちは。
俺はどこにでもいる高校生モブである
今日も電車に揺られながら
日々登校しているわけなのであるが
俺には唯一の楽しみがある
それは....
赤
パッチリとした目に白い肌
ふわふわの髪
鈴の鳴るような可愛い声
そう、まずはこの可愛い華奢な男の子
俺が乗った次の駅で乗ってくる
そして....
桃
赤
高くて通った鼻筋
キリッとした目
ゾワッとするようなイケボ
そして、この高身長イケメンである
赤さんの次の駅で乗ってくる
2人は同じ制服だから同じ学校の高校生だろう
桃
赤
桃さんが赤さんの細い肩に頭をのせ、目を閉じると
赤さんは、少し顔を赤くして
桃さんの頭を撫でる
ちゃっかり桃さんは赤さんの腰を抱いてるし
うん。もうコレ絶対両思いだろ
はやく付き合ってくれ
ついでに結婚式も呼んでくれ
やばい( ´ཫ`)尊い..............
そう、俺はこの景色を見るために
寝坊しなくなったのだ
自分を誇りに思っていると
少し離れた所の女子高生と目があった
彼女は無言で俺に親指を立てて、Goodの仕草をする
俺もニヤリと笑ってGoodを返しといた
電車が混んでいき、空いている席がどんどん埋まっていく
桃さんはうるさいのか起きたようで
今度は楽しそうに赤さんとお喋りしてる
するとそこへ、高齢のおばあさんが乗り込んできた
座れる席がないので、困っている様子
しょうがない、ここは人肌脱いで俺が席を変わ....
赤
おばあさん
赤
赤さん....俺はこれから君の事を天使と呼ばせてもらうよ
赤さんが席を譲ると桃さんも立ち上がり、2人で電車の扉近くに移動していた
桃さんは赤さんのこういう所に惚れたんだろうな....
じっと観察していると
桃さんが人混みの盾になって
小さな隙間を作り、その隙間に赤さんを入れて守っていた
王子が天使に壁ドンしてる....
距離近いし、2人の周りにめっちゃ甘い空気流れてるし....
うん。今日も学校頑張れそう
俺はウキウキで学校に向かい
途中で会った友達に
顔がキモイと真面目に言われてしまった
そんなある日
事件は起こった
俺の次の駅で赤さんが電車に乗ってくるまでは良かったのだが
赤さんの次の駅で桃さんが乗ってこなかったのだ
赤
赤さんも心配している様子で
スマホと駅を交互に見ている
桃さん....どうしたんだろ
今日学校休むのか....?
不思議に思っていると
電車は発車してしまった
今日は2人の絡みが見れないのか....
残念(´・ω・`)
赤さんも諦めたようにスマホをしまい
いつも通り俺の前に座る
俺と何か通じあっている女子高生も不思議そうにこちらを見ている
すると、
おじさん
非常にキモイおじさんが、赤さんに話しかけていた
赤
おじさん
....は?
赤
そう言っておじさんは赤さんの肩両手でを掴む
おじさん
おじさん
おじさん
何言ってんだこいつぅぅぅ!!
汚らわしい手で赤さんに触るなァァァ!
おじさん
赤
おじさん
赤
赤さんは真っ青な顔をして引いている
どうする?どうする?
....ここは助けた方がいいよな?
女子高生にアイコンタクトをすると
俺達は立ち上がろうとした....
そのとき
桃
赤
来たァァァァ!
王子降臨!!
王子は天使をおじさんから引き剥がし抱きしめた
おじさん
桃
おじさん
桃
桃
おお....かっけぇぇー
王子はドスの効いた声でおじさんを睨みつける
おじさん
おじさんは怯えたように電車を降りていった
桃
王子は天使を抱きしめたまま離さない
すると、天使は真っ赤な顔をして遠慮がちに聞く
赤
おおっ!いいぞいいぞ
桃
王子も真っ赤になって頭をかいた
桃
赤
おうわぁぁぁぁあ!!
おめでとうぉぉぉお!
良かったねぇぇ!
桃
赤
王子が天使をさらにギュッと抱きしめる
俺は女子高生と、Goodをブンブン振りあったのだった
赤
桃
赤
桃
赤
桃
桃
おかえりなさいw モブ視点書くの憧れてたんです いや最近桃赤しか書いてねぇわw なんかリクエストあったら下さい
コメント
44件
ブクマ失礼しますm(*_ _)m
ほのぼのだ~ こういうのもいいよね︎✨︎💕︎︎ 癒される(◦ˉ ˘ ˉ◦)
ブクマ失礼します!