テラーノベル
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攻撃手段を失って慌てふためいているSPへ走る三人。
武器がなくなってしまえば、こんなのただの硬い柱だ
赤ちゃん
土煙を上げてダッシュするミスター赤ちゃん
気合いが入るのも当然だ、なぜなら───
赤ちゃん
赤ちゃん
ブラック
赤ちゃん
赤ちゃん
ブラック
赤ちゃん
赤ちゃん
ブラック
己の顔を赤ちゃんから離すブラックに、赤ちゃんはポカンとしていた
何度かちょっかいをかけるものの、とうとうレーザーガンを向けられたので大人しくなるのであった
赤ちゃん
ブラック
二人は目線を上げる
そこには…高く高くそびえ立つSPの姿が。
見慣れたそいつをキッ、と睨み上げると、まるで竜巻のように怒りの感情て満たされる
その時、遠くから声が聞こえた
その声は、よくクラスの中で突っ込みを響かせていた
赤ちゃん
ブラック
ブラック
赤ちゃん
再び足を踊るように動かし、駆ける
SPの横に差し掛かった時、前から走ってくる青年。
その青年は長い紫色のハチマキと、銀髪の髪を揺らして、こちらに手を振った
銀さん
赤ちゃん
銀さん
ブラック
銀さん
銀さん
ブラック
ブラックはSPに向けて人差し指を立てた
自然と二人も指の先を目で追う
───「SP」は、こちらの心情を知って知らずか、こちらと戦おうとせず壁となっている
感情が心の中で激突して、争い、大きな物となる
一番大きいものは───「怒り」と「悲しみ」。
ブラック
ブラック
赤ちゃん
赤ちゃん
ブラック
銀さん
赤ちゃん
刹那、赤ちゃんの手には体より大きな斧が現れていた
銀さんの手にも、何もかも打ち破ってしまいそうなハンマーが。
ブラックも近未来的なレーザーガンを握り、SPの中心へ合わせた。
スウッ。
三人の息が合わさった、その時だった
蝶のように飛び上がった。
空中での見事な身のこなしで、体の重心がズレることなく地上の体勢に戻った
───こいつを倒したって、罪悪感を覚える必要は無い。
どれだけ全力で倒したって、こちらが責められるわけが無い ____なぜなら
相手が行ったことを考えれば、下手な計算問題より簡単だ
答えを発表するように、放つ
赤ちゃん
ブラック
銀さん
ドオオオオン!!
一発で肉体が飛び散った
着地して安心するのも束の間、卵の黄身のように出ているコアに向かって脚を曲げた
───その瞬間だった
ゴオオオオォォ!!
ブラック
ブラックは跳ぶために溜めていた力を、すぐさま地面を踏む力に変える
視界は黒に包まれよく見えない。
だが、辺りに吹き荒れる、目を開けられないほどの強風は、敏感に捉えられた
ブラック
ブラック
彼は動揺を滲ませ、言い放つ
コアが暗黒に変わり、そこから強風が生まれている
辺りの雰囲気も、まるで宇宙だ
その事から、ブラックは一つの技しか思いつかなかった。
永遠なる暗黒へ導き、吸い込む____
『ブラックホール』
ブラック
ズルッ
ブラック
足が滑り、力が抜けて宙に投げ出されそうになったが、耐えてグッ、と足に力を入れる
今は大丈夫だが、このままではいずれ体力が尽きて____
ブラック
ヒュウヒュウと唸る音の合間に、必死に叫ぶ声が聞こえた
銀さん
銀さん
赤ちゃん
銀さん
壁の中に入ろうとした赤ちゃんの足が、宙に投げ出される
吸い込まれそうになった赤ちゃんの手を、銀さんは掴み、壁の中に投げ入れた
ブラックはどうにかして、自力で壁の中に入った
赤ちゃん
銀さん
赤ちゃん
ブラック
ブラック
赤ちゃん
ギシッ……ミシッ!!
銀さん
こちらにある壁の影が大きくなる
ふと見ると、壁が風圧に負け、こちらに倒れて来ていた
銀さんの顔は真っ青に染め上げられた。 このままでは、自分達が潰されてしまうだろう
赤ちゃん
ドンッ!!
赤ちゃんが壁を両手で支え、グッと前へ押し出す
怪力を持つ彼だが、風圧が凄まじくて少ししか動かない。 それを見たブラックも、渾身の力で壁を押す
段々と…少しずつ…壁と地面が垂直になり、当たる風も減る
その隙に、銀さんがウォールを強化した
努力の甲斐あって、風を妨げる
赤ちゃん
銀さん
銀さん
ブラック
赤ちゃん
赤ちゃん
銀さん
銀さんは頭を抱えて唸った
ほぼ相手が終わらせぬ限り、止まらず動くブラックホール。
こちらの意思で止めるなんて、至難の業だ
ウォールを装備していたとしても、気を抜いたら飛ばされてしまいそうだ
ブラック
ブラック
赤ちゃん
行き詰まっていた、その時だった
ビュオオオオ!!!
ものすごい風が、シルバーウォールを凹ませた
最強の防御が無理なら、彼らが生身で無事な訳なく───
空中での抵抗も虚しく、三人はどんどんブラックホールの近くに引き寄せられる
どれだけ足掻き、四肢がちぎれるまで振り回しても……。
何一つ起こっていなかったように、もみくちゃに消されるのみだ。
もう、ブラックホールの入口近くに運ばれていた
ブラック
ブラックの言葉にならない悲鳴が、発せられる前に喉の奥に染み込んでいた
ドンッ!!!
コメント
6件
フォローしました!続き楽しみにしてます。
ん?最後の[ドンッ!!!]って所… 嫌な予感がするのは私だけですか?というか…ブラックホールはダメだろッ!!なんでそんな物持ってるの!? 誰も犠牲にならないといいな〜 リーブよ…一言だけ言う…この小説超超超最高!!私語彙力( ᐛ👐)パァになっちゃったからね!? 続きが楽しみだ〜!!