主
主
主
主
主
皆は『完璧』が何か分かる?
何一つ失敗することがない
それが俺が思う『完璧』だと思う
常に『完璧』でいないといけない
それが俺の親の口癖
そう、これは狂った国に産まれた 俺と君のストーリー
母親
母親
母親
父親
父親
りい❤️
もう聞き飽きた台詞
「はい、分かりました。」 これももう言い慣れた言葉
あの時の優しい両親はもう居ない
今から5年前
俺は至って普通の国に産まれた
平和で親がいる普通の暮らし
この暮らしがいつまでも 続くと思っていた
そんな生活が壊れたのは ある日のニュース番組で 取り上げられていたあの時からだった
りい❤️
りい❤️
いつものように大好きだった父親に 飛びつく
父親
母親
りい❤️
そうして俺はあの日 父親と公園に出掛けた
いつもと変わらない道
すれ違う人もいつもと変わらない
そんな誰にも崩されたくない 幸せな時間
それは誰もが思っていたと思う
偉大な人ですら幸せな時間を望む
それは当たり前。
でもそんな皆の思いすら1人の発言で 全てが変わる
それを思い知らされた 2月24日のこと_
りい❤️
りい❤️
りい❤️
母親
母親
そう母親は俺と目線を合わせるように しゃがみ俺の質問に答えた
りい❤️
りい❤️
父親
りい❤️
父親
母親
りい❤️
父親
父親
そう言って父親は俺の髪を わしゃわしゃと撫でる
りい❤️
りい❤️
母親
母親
りい❤️
父親
そんな話をしてる内に 外は暗くなっていた
母親
りい❤️
りい❤️
母親
母親
父親
そう母親に言われた父親は顔を 曇らせていた
父親は今までテレビを見ていた
だからテレビに 何か原因があるのかな?
それはあの幼い頃の俺にも分かった
りい❤️
りい❤️
父親
笑顔が引きつっていた
俺が更なる質問を投げかける前に 父親が口を開いた
父親
父親
そう父親は母親を手招きで呼ぶ
母親
主
そう言ってテレビを見つめる 母親の顔も瞬く間に青ざめていった
この時俺は幼いながらに即座に察した
ー 何かがおかしい ー
あの日俺が感じたものは当たっていた
全てが崩れた
仲良かった子も『完璧』になるために 平気で俺を裏切る
それが普通だ
そんなのでグズグズしてる暇はない
傷ついてもすぐ立ち上がらなければ
痛くても1人で歩かなければ
1人で歩けなければ……
その者は死ぬ_
自分1人で何も出来ない
これは今のこの国では死に等しい
身内が死んでも友達が死んでも
例え自分の心が死んだとしても 挫けるわけにはいかない
過去のことを思い出してしまい あまり寝れないまま学校へ行った
りい❤️
ころ💙
るぅ💛
りい❤️
これが俺たちのいる国に住んでる者の 挨拶だ
堅苦しいがこう言わないと『完璧』 じゃなくなる
早く登校しても結局黙って自分の席に 座って先生を待つだけ
それ以外何もしてはいけない
先生
クラスメート
りい❤️
ころ💙
るぅ💛
この堅苦しい挨拶が教室に響き渡る
少し沈黙が続いたかと思えば 不意に先生が口を開く
先生
先生
りい❤️
そう思ったのと同時に扉を開く音と 転校生の声が響く
ガラララッ
??
主
主
コメント
14件
ストーリー性が好きすぎる!
お久のお久です…まぁ神( ˙-˙ )
え。めちゃくちゃ好きです(,,o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅,,)