主
主
主
ガララッ
という扉の開く音と共にピンクの髪の 君が入ってくる
第一印象……
あぁ、この人なら死なないだろう_
とか考えていた
先生
先生の一言ではっとして返事する
りい❤️
すると先生は淡々と続ける
先生
先生
りい❤️
さと💗
君は俺の隣まで歩いてきて席に座る
誰もいなかった隣の席
そこは前までは他の人の席だった
その人は俺の前で殺された
完璧でなくなった事の 処分を受ける間際に
反抗して四肢を切り落とされた
切り落とされたのが四肢だったから 即死出来なかったのだろう
最後まで苦しんでいた
それから間もなくして仲良かった そいつは
出血多量で亡くなった
『助けて……』
掠れた声で俺に話しかけてきた君を 俺はただ座り込んだまま 見ていることしか出来なかった
それからのことはよく覚えていない
気づけば最終下校の時間が迫っていて
廊下に手を着いていた俺の手元には 鮮やかな赤色の液体が 溜まっている
その液体には友達を見捨てた 惨めで醜い俺の顔が写っていて ぞっとした
とか何故か今思い出してしまい 少し返事が遅れた
りい❤️
キーンコーンカーンコーン
チャイムが授業の終わりを知らせる
りい❤️
とか思ってると君が俺の顔を 覗き込んでこういった
さと💗
さと💗
さと💗
りい❤️
りい❤️
りい❤️
って思ったが
そんな気持ちとは裏腹に 思っていることと別の言葉が 口から漏れる
りい❤️
これは廊下での話廊下廊下((((洗脳
りい❤️
りい❤️
さと💗
りい❤️
全て案内し終えて君に背を向けた
りい❤️
そして1歩足を前に踏み出した時 少し低めの声で君が俺に問いかけた
さと💗
俺はゆっくりと後ろを振り返る
りい❤️
と言ったが最後の方は聞き取れる ような声ではなかったと思う
さと💗
動揺しながら君は指を指した
君が指を指している方向を見ると そこには処分を受ける人の姿があった
りい❤️
さと💗
正直説明するのには気が引けた。
だけど俺は少し冷めた声で話し出した
りい❤️
りい❤️
さと💗
君の戸惑いの言葉を遮るように 俺は話を続ける
りい❤️
りい❤️
その言葉を聞くや否や君は突然俯いた
なんで俯いたのかは分からないけれど まだ俺は話し続けた
りい❤️
と話し終えたあと君は俯いたまま ゆっくりと口を開いた
さと💗
さと💗
りい❤️
りい❤️
りい❤️
さと💗
さと💗
と言い君はその人の元へ走る
さと💗
そんな君の声をぼんやりと聞きながら ふと昔のことを思い出した
まだ自分の感情があった時の話
確かあれは寒い冬の日の朝のこと
いつも通り登校したら人集りが 出来ていた
ザワザワ
りい❤️
そう思った俺は一生懸命背伸びをして 隙間から人集りの中を覗いた
りい❤️
俺の目に写ったものはそれはそれは 残酷なもの
りい❤️
ころ💙
るぅ💛
庇おうと思った
だけど庇えば自分にも 被害が来るかもしれない
それを恐れた俺はそっとその場から 立ち去った
1限目を終えてさっきの場所に行くと
赤い血のシミが残っていた
皆の前で殺されたのだ
痛かっただろうな
苦しかっただろうな
恥ずかしかっただろうな
惨めな顔してる自分から、その場から 逃げたかっただろうな
なんて色々な感情が浮かんでは 消えてゆく
だから俺は花を置いてあげた
花だけではなくそのモヤモヤした 気持ちも一緒に置いて
教室に戻った_
そこまで思い出した時ふっと 我に返った
さと💗
まだ君は反論していた
無駄なのに
なのに反論している
俺はそんな君のことが大嫌いだ
君の話し方
その正義感
思ったことを行動に移せるところ
その全てが嫌いな筈なのに
なのに本当は
君のそんな姿を羨ましく思っていた_
主
主
コメント
17件
め ち ゃ く ち ゃ 好 き で す ッ 🥺 💖
世界観がどタイプすぎて辛い←
んんーすきです (。•́ - ก̀。)