S 💗
C 💙
僕はさとみくんの背後から驚かせた
S 💗
S 💗
S 💗
C 💙
C 💙
S 💗
C 💙
僕達は不毛な会話を続けた
S 💗
C 💙
S 💗
C 💙
さとみくんの態度に気づいてしまった
C 💙
S 💗
S 💗
C 💙
ここにいるべき人は
僕じゃない誰かなんだ
C 💙
C 💙
少し先を歩く彼女が口を開いた
S 💗
S 💗
C 💙
唐突に不思議なことを聞いてきた
S 💗
C 💙
C 💙
S 💗
そしてしばらく
俺と彼女の間に曖昧な空気が流れた
S 💗
C 💙
そして先に口を開いたのは
C 💙
彼女だった
S 💗
C 💙
C 💙
S 💗
俺はその言葉に驚いた
C 💙
C 💙
C 💙
C 💙
C 💙
C 💙
S 💗
彼女の話す内容と
俺の身に起こってる現実は一致した
でも
俺が手紙交換をしている相手は
男だ
S 💗
俺はただ口をあんぐりと開けていた
C 💙
C 💙
S 💗
S 💗
C 💙
C 💙
俺はポケットの中で
桃色の手紙を握りしめた
ぐしゃっと嫌な音を立てて
縮まった
S 💗
S 💗
C 💙
C 💙
S 💗
S 💗
俺は家に帰ってすぐ
自分の部屋に駆け込んだ
S 💗
S 💗
S 💗
2年前
浜辺で泣いている
小さな男の子を見つけた
何分経っても泣き止まないから
声をかけた
S 💗
C 💙
俺の声が届かなかった
S 💗
スタスタスタッ──
カサッ──
俺は仕方なく
彼の後ろに紙を置いた
C 💙
C 💙
S 💗
俺はもう一度
手紙を送った
そしてその場を去った
S 💗
もしも
もしも2年前に戻れたら
ころんを助けてあげたい
話を聞いてあげたい
幸せにしてあげたい
手紙じゃなくて
声で伝えたい
しっかり目を見て
S 💗
S 💗
そう言って俺は眠りについた
翌日
S 💗
俺は重い体を起こした
S 💗
俺は憂鬱な気持ちで
布団から出た
スタスタスタッ──
S 💗
俺はよく分からないジャンルの
音楽をイヤホンに流した
休日にも関わらず俺は学校に行く
S 💗
俺は見た目がチャラいがために
不良扱いされる
両耳に開けた揺れるピアス
ワックスでふわつかせる髪
着崩した制服
遅刻、欠席常習
休日も午前だけ学校に強制される
S 💗
タッタッタッ──
C 💙
S 💗
C 💙
何も気にせずに
俺に接する彼女に
俺は対応に困った
S 💗
C 💙
S 💗
俺はせっかく合った目を
勢いよく逸らしてしまった
S 💗
タッタッタッ──
俺は違和感満載で走り去った
C 💙
ガラッ──
S 💗
久しぶりに1番に教室に入った
ガタッ──
席に着いてすぐ
机に突っ伏した
ほんのり花に残る潮の匂い
今日も手紙を探しに来たんだろう
S 💗
俺は彼女の期待を裏切った
そして
間違えなく
俺ところんは2年前に出会っている
S 💗
ガラッ──
???
コメント
12件
ブクマ失礼します🙇♂️
連載にブクマする
良きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!! ブクマ失礼します!