男性恐怖症

涙目で必死にスマホを取る

まだ過呼吸の余韻がある状況だ

僕は1つのトーク画面を開いて

自分でも何でいふくんに送ったか分からない

初兎ちゃんでも良いじゃないか

なんなら初兎ちゃんの方がいいんじゃないか

でも心の底でいふくんに助けて欲しい気持ちがあった

それは何故だか自分でも分からない

送ったメッセージは数秒で既読がついて

すぐに返事が返ってきた

なんでこんな文章を送ってしまったのだろう

体が勝手に、など言ってしまうと言い訳になるだろう

でもそれに過ぎなかった

もう暫くしたら来るだろう

...その時は、ちゃんと開けて話そう

ピンポーン

...来た、話そう

ガチャ

少し息切れしている彼

きっと慌てて来てくれたのだろう

髪の毛もボサボサだ

"だからほとけっちも...ｯ"

あの日微かに聞こえたりうちゃんの言葉が頭によぎる

りうちゃん、頑張れたかな

僕も...頑張らなきゃ

彼の口元が緩む

今まで散々酷いことをしてきたのに

ここまで優しい言葉を掛けれる人は極わずかじゃないか

いふくんはやっぱり優しいんだ...ｯ、

そして暫く沈黙が続く

僕は家にあがらせる前にやらなきゃ行けないことがある

すぅーはぁー、と深呼吸をする

驚くのも当然だろう

だって今の僕は、

いふくんの手を手を握ろうとしているのだから

だがなかなか握り返してくれない

あああああ！もう！

薄目で見ながら手を握った

握れた、

男の人に触れれた

僕、よく頑張ったなぁ...（ 笑

なんなんだよこの人たち...

一件落着...そう見えるよね

でもね、あの手を握った時以来

正直吐き出しそうに苦しくて

なんで頑張ったんだろうと後悔したほどでもあった

出来ればもうこの場から立ち去りたい

あ~...しんどい、

神様、いたら返事してくださいよ...（ 笑

なんで僕だけこんな苦しい思いしなきゃなんですか、？

もう...なんでもいいや

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