りょう
りょう
りょう
りょう
最初はこんなんじゃなかった。
もっと優しくて、僕のこと考えてくれてたのに。
いつからそうなっちゃったの?
さとみくん…
僕の人生が変わるまで、そう。あの瞬間の少し前からおかしいなとは思ってたけど、そこまで気には止めてなかった。
だけど、ちゃんとさとみくんの異変に気をつけてたら良かった。
なんて今考えても遅いんだけど。
その日は何かが音を立てて壊れる音がした。
さとみ
ころん
さとみ
そう言って泣いているさとみくんに僕は理解が追いつかなかった。
でも、次の瞬間。
僕の視界は真っ暗になった。
意識を手放す瞬間見たのは、不気味にわらったさとみくんの顔だった。
目が覚めたらとっくに日は暮れていて、いったい何時間眠っていたのだろう。
立とうと思い、ソファーから脚をおろしたとき、視界がぐらりと傾いた。
ころん
足には両足を繋ぐ足枷がつけられていた。
あぁ。そうだった。僕さとみくんに眠らされたんだっけ。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
いらないよね?
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
そっか。壊れた音は、
僕の人生と、
僕の心の音だったんだ。
ころん
それからもう何日経ったのかすらわからない。
ただ、一つ言えるのは、もうこの世に僕の愛したさとみくんはいないってこと。
ごめんね。さとみくん。
これからもずぅーっと。僕のそばにいてね?
大丈夫。僕が、他の場所になんて行かせないから、
そう言いながら、僕は冷たくなった君と、
赤く、錆び始めている鋭利ナイフを見つめていた。
りょう
りょう
りょう
りょう
りょう
コメント
17件
めっちゃ私好みの物語でした! フォロー失礼します失礼します🙇♀️
最後のころんくんのセリフ意味が気になるなぁ。💗くんが冷たくなったとか書いてあったけど、、、、、。まさか、、ね。