バスの中
無事に期末テストも終わり、噂もある程度収まり
ついに待ちに待った夏休み
そして、今日から泊まり込みのインターハイ
バスで駅まで行き、そこから新幹線で東京まで向かう
東京のオレンジコート
私は行くの初めてだし、皆も久々だろうから早朝だって言うのに話し声がチラホラと聞こえる
五色 工
瀬見 英太
天童 覚
五色 工
五色 工
白布 賢二郎
五色 工
△△ ○○
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
川西 太一
川西 太一
△△ ○○
△△ ○○
川西 太一
川西 太一
川西 太一
川西 太一
白布 賢二郎
川西 太一
白布 賢二郎
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
川西 太一
川西 太一
川西 太一
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
川西 太一
△△ ○○
△△ ○○
川西 太一
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
川西 太一
川西 太一
東京体育館
五色 工
五色 工
△△ ○○
白布 賢二郎
五色 工
瀬見 英太
天童 覚
大平 獅音
山形 隼人
五色 工
天童 覚
五色 工
川西 太一
白布 賢二郎
△△ ○○
天童 覚
大平 獅音
瀬見 英太
白布 賢二郎
川西 太一
瀬見 英太
△△ ○○
△△ ○○
牛島 若利
初日初戦初セット
誰もが緊張しそうなこの場で
皆はタンタンといつも通りを繰り返している
仲間の声とボールの音
必要な音だけを聞く集中力
サーブ
ブロック
レシーブ
トス
スパイク
一つ一つの動きが繋がって
大きな1点へと1歩を進める
3セット中の1セット
25点中の1点
何回と繰り返す動作の1つ
何ひとつとして怠ることなく
最高のコンディションで続けること
出られない仲間の気持ちを背負って戦うこと
その事がどれだけ辛く困難でも
手を抜くことは許されない
そんな無言の圧力が体育館中にのしかかっていた
最終セットの相手チームのタイムアウトでさえ、その集中力を保とうと次の攻撃パターンを話し合っている
そんな皆に私は何かを言う訳でも無く、無言でタオルとスポドリを手渡す
今は話しかけちゃいけないと思った
最終セットでオマケに終盤
自分達が有利な状況だからこそ、いつ気を緩めてしまっても、集中をきらして疲労をドッと感じてしまってもおかしくない
キレそうでキレそうでギリギリでつなぎとめているであろう集中力を私がキルわけにはいかなかった
今は声援も声がけもいらない
ただ私は皆を信じるだけだ
それから数十分
ピピーっ!
試合終了のホイッスルが鳴り響いた
25ー22
全員
△△ ○○
△△ ○○
試合が終わると身支度をして今日泊まる宿に戻ってそれぞれくつろいでいた
私はマネージャーが1人だから小さな部屋を貸してもらった
△△ ○○
△△ ○○
ピロン
1人でボーッと考えてたら当の本人から連絡があった
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
通話
00:00
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
嗚咽のせいか、上手く喋れないようで言葉が途切れ途切れにしか聞こえない
私はスピーカーをオンにすると、美琴の言葉を静かに待つ
千華野 美琴
△△ ○○
美琴は泣きながら事を話すからゆっくり時間をかけて話を聞いた
入院した頃から仲の良かった1つ上の子が、いなくなってしまったらしい
去年の冬頃に残りの寿命が3ヶ月と宣告されて、薬で延命するよりも、行ったことのない学校に行くことを決意して、退院をしたらしい
△△ ○○
その事実を時間が経過してから聞いた美琴は悲しくて泣いてしまったというわけだ
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
私は人を励ますのは苦手だ
私は美琴じゃないから、美琴の本心なんてわかんないし、どんな言葉が欲しいのかも分からない
そんなんで、闇雲に言葉を探して与えても意味が無い
「大丈夫だよ」とか「生きてるよ」なんて確証のない希望を軽率に叩くことも出来ない
それは人を傷つけるだけだ
私に出来るのも、美琴に出来るのもただ、信じるだけ
それは手を出して助けることよりもずっと辛くて難しいことだと思う
美琴は今、押しつぶされそうなくらい辛い現実に立たされて、1人泣いているんだ
駆けつけてあげることも、抱きしめてあげることも出来ない
美琴の話を聞いて、下手くそなつたない言葉で声をかけることしか、出来ない
△△ ○○
いつも助けてくれる友達が...泣いているというのに
私は強く拳を握り込む
美琴を傷つけないように、且つ、精一杯の励ましの言葉を私はかけつづけた
どのくらいの間、電話をしていたか分からない
けどその代わり、美琴の嗚咽も鼻をすする音も段々と少なくなっていって
話したら少し楽になったのか、電話越しに寝息が聞こえてきた
△△ ○○
△△ ○○
辛い現実を目の当たりにしたら、夜も眠れず泣くかもしれない
大好きだった人がいなくなったら、辛くて仕方ないだろう
大事な人がいなくなる辛さは、少しだけわかる気がしたから
△△ ○○
私はそれだけ言い残して電話を切った
△△ ○○
△△ ○○
コンコン
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
それから2日
3日目の地獄の2試合目
ピピー
25ー23
白鳥沢は負けた
結果はベスト16
試合終了のホイッスルが鳴ったのは聞こえたし
ボールがこっちのコートに落ちたのも見ていた
皆に不調の様子もなかったし、皆が自分の最大限の力で戦えていたと思う
それでも、負けた
上には上がいて、いつか負けてしまうことは確かだ
仮に優勝出来てたとしても、世界には更に強いチームが沢山ある
それでも目の前の一戦だけに集中して
1つずつ駒を進めて
ここまで来た
皆は、悔しそうな顔をしながら、まだ何かと戦っていた
多分、きっとそれは
後悔
なんじゃないかと思った
自分たちの全力を出せたと言っても、全てのプレーを完璧に出来たわけじゃない
ミスもあれば、チャンスをものに出来なくて奪われた点もあった
そういうことへの後悔が
負けという結果の更に重しになってしまってるんだろう
鷲匠 鍛治
全員
男子部屋
宿に戻ってきた私達は男子部屋に集まって今日の反省会
白布 賢二郎
川西 太一
天童 覚
大平 獅音
山形 隼人
五色 工
瀬見 英太
今日の試合のビデオに皆見入って意見や改善点を出し合う
△△ ○○
白布 賢二郎
瀬見 英太
五色 工
山形 隼人
大平 獅音
川西 太一
天童 覚
川西 太一
五色 工
牛島 若利
山形 隼人
五色 工
大平 獅音
瀬見 英太
天童 覚
牛島 若利
大平 獅音
山形 隼人
瀬見 英太
五色 工
川西 太一
白布 賢二郎
瀬見 英太
白布 賢二郎
△△ ○○
瀬見 英太
△△ ○○
△△ ○○
天童 覚
大平 獅音
山形 隼人
瀬見 英太
牛島 若利
大平 獅音
五色 工
山形 隼人
白布 賢二郎
川西 太一
白布 賢二郎
川西 太一
川西 太一
白布 賢二郎
大平 獅音
△△ ○○
△△ ○○
辺りをキョロキョロと見回した時、なんだか懐かしい人影を見た
△△ ○○
私は、皆と向かう逆方向に気づいたら走り出していた
白布 賢二郎
白布 賢二郎
川西 太一
白布 賢二郎
白布 賢二郎
川西 太一
川西 太一
人をかき分けて走って走って走って
見失ってしまう寸前で追いかけて
気づいたらさっきの賑わいとは裏腹の、廃墟の並ぶ路地に来ていた
△△ ○○
わたしは肩で息をしながら辺りを見回す
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
もう一度探し始めようと足を踏み出した途端
グイッ
手首を掴まれて、後ろに振り向かされる
白布 賢二郎
そこには私と同じように汗だくになって、息を切らしている白布がいた
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
私は白布の手を振りほどいてもう一度走り出す
けど、
パシッ
白布 賢二郎
もう一度さっきよりも強い力でつかみなおされた
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
?
△△ ○○
白布 賢二郎
追いかけていた人物が、いつの間にか目の前に立っていた
記憶よりも低い声
少しだけ伸びた背丈
深くジャンパーのフードをかぶって、口にはタバコをくわえている
白布 賢二郎
△△ ○○
?
△△ ○○
白布 賢二郎
?
?
?
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
?
?
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
ねぇ、なんで?
なんでなの?
嫌だったのはわかるよ、私だって嫌だったから
結翔の方が辛かったと思うよ
でも、ひどいよ
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
わからない
結翔がわからない
あんな風に言ってくれていたのに
?
?
?
?
結翔はポキポキと指を鳴らす
白布 賢二郎
白布 賢二郎
?の仲間
△△ ○○
離縁(?)
離縁(?)
?の仲間
離縁(?)
?の仲間
離縁(?)
?の仲間
?の仲間
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
私は白布に口を覆われる
まだ、ちゃんと聞いてないのに
なんでそんなふうになっちゃったか聞いてないのに!
結翔たちの集団が去っていったあと、私達はさっきの場所まで戻ってきた
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
瀬見 英太
△△ ○○
白布 賢二郎
瀬見 英太
白布 賢二郎
瀬見 英太
瀬見 英太
瀬見 英太
白布 賢二郎
白布は仏頂面をしながら近くにあったアイス屋を指さして言った
瀬見 英太
白布 賢二郎
瀬見 英太
瀬見 英太
△△ ○○
瀬見 英太
△△ ○○
白布 賢二郎
瀬見 英太
瀬見 英太
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
瀬見 英太
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
多分、本当にしばらくは忘れられない
あのことも、今日のことも
瀬見 英太
瀬見 英太
2人
瀬見さんはアイスを私たちに手渡すと頭をポンっと触ってきた
白布はやめてくださいって払い除けていたけど
私は妙に懐かしい気持ちになっていた
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
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結翔ってだれ?昔好きだった人かな?それとも好きではないけど大切な子?〇〇にとって結翔はどんな人なんだろ
結翔って誰えええええええええ
続き待ってます!