コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
看護師
冬弥
あぁ、ついにこの時だ。 ここでどちらに転ずるか。 どちらにせよ、結末はもう分かっている。
冬弥
俺は小さく頷いた。 またな、か。 また会えるかなんて分からないけど。
彰人
冬弥
彰人
冬弥
冬弥
彰人
冬弥
冬弥
冬弥はそのまま手術室へ向かって行く。 やっと、やっと。
これで、終わりだ。
3時間程経っただろうか。 医者が手術室から出てきた。
医者
医者
医者
医者
彰人
彰人
彰人
医者
医者
医者
医者
彰人
彰人
杏から冬弥の携帯を預かって、帰ってきた。 やった…冬弥は死んだ。
ずっと、憎かった。 あいつの才能が、性格が、容姿が。 全てが嫌いで、全てが、俺の人生に邪魔だった。
俺の隣で…ずっと、俺には手の届かない存在でいたあいつが、大嫌いだった。
「あの時」、俺と似ていると思ったんだ。 俺を殴ったあいつが。 俺が取った地位なんて思ったが、本当は、全部あいつの才能があっての地位だった。 事実、調子に乗っていた。 そんな自分も嫌だった。
…嫌いだったから、殺してやろうと思ったんだ。 時間をかけて、食事やら飲み物やらに毒を混ぜていった。 冬弥の病気は、俺が仕組んだものだ。 本当は病気なんかなかったんだと思う。
…そうだ、折角なら、あいつの最後の頼み、どうせなら聞いてやろう。
彰人へ 今まで俺と沢山歌ってくれてありがとう。 俺と、仲良くしてくれてありがとう。 どんな時も、彰人は俺の事を気にしてくれていたな。 …でも、俺は彰人の本当の笑顔を見ることが出来なかった。 俺は知っていた。お前がずっと俺を憎んでいた事。表情を、偽っていた事。 俺を殺そうとしていた事。 彰人がそんなふうに思っていたこと、最初は知らなかった。 驚いた。悲しかった。辛かった。怖かった。 だけど、それ以上に、俺を殺したくなるほど、彰人が辛い思いをしていると思うと、苦しくなった。 彰人には、どんな時でも笑っていて欲しかった。 今までありがとう。 そして、彰人の事が、大好きだ。
彰人
分からない。なんでこいつは、俺が殺そうとしていた事をわかっていて、何も言わなかったんだ。
彰人
自然と涙が溢れる。 なんでだ。嫌いなはずなのに。 なんで…
彰人
彰人
主
主
主
主
主