???
あんたなんか産まなきゃよかった、
???
なんで産まれてきたの?
???
あたしの幸せを奪わないでッ!
???
あんたなんか要らない!
???
あの子一人で良かったのにッ...
???
どうしてッ
どうしてあたしを苦しめるのッ!
どうしてあたしを苦しめるのッ!
???
大嫌いよッ!悪魔の子!
誰か叫んでいる その言葉は俺に向けて放たれている
その人の顔は黒く塗りつぶされていて よく見えない 声も地声ではないような声をしている
ただひとつ分かること、 それは
彼女が泣いているということ
大粒の涙を流してこちらを睨み罵倒する それだけでどれだけ自分が憎まれているか 嫌でもわかってしまう
???
はぁっはぁっ
深夜 なにかの音で目が覚める
赤
んん"、なに...
桃
はあっはあっ
赤
ないくん!
音の正体は ないくんの、大切な弟の荒い息の音
青
どうしたんや?
りうらの声で起きたのか まろが目を擦りながら体を起こす
赤
ないくんがッ、
そう言うとまろは すぐにその場の状況を把握したのか 眠そうだった目が一気に冴えた
青
りうらは背中撫でて深呼吸するの
助けてあげてくれるか?
助けてあげてくれるか?
青
俺はあにき起こしたりするから
赤
分かったッ、
青
慌てず落ち着いて、な
そう言いあにきの布団へ行った
赤
ないくん?分かる?
桃
おにっちゃっ
赤
大丈夫!落ち着いて深呼吸しよ?
そしてまろに言われた通り ないくんの背中を撫で落ち着かせる
黄
ないこ〜?
少し経つと ぬるま湯が入った桶と手ぬぐい を持ったまろとあにきが来た
桃
ゆっすけさっん、
ないくんは泣きそうな目で あにきの方に手を伸ばす
黄
俺やで〜大丈夫だからな〜
そう言いりうらからないくんを"奪って" 抱き締め頭を撫でる
桃
はぁ、はぁ、
青
ないこ?大丈夫か?
濡れた手ぬぐいでないくんの額を拭い 心配の声をかけるまろ
桃
だぃじょうぶ、
赤
よかった...
桃
しんぱいかけてっごめんなさい...
赤
大丈夫だよ!
ないくんが元気でよかった!
ないくんが元気でよかった!
桃
俺はもう元気...!
青
なにがあったか話せるか?
黄
...今日はやめとこうか、
ないこもまだ怖いやろ、、?
ないこもまだ怖いやろ、、?
桃
ぅん、...
赤
じゃあ今日はもう寝て
明日話せる時話そっか
明日話せる時話そっか
桃
うん、
そして俺たちはまた 深く永い眠りについた