だから私は
その場で ただただ立ち竦んで
彼の背中を目で追うことしか 出来なかったんだ
【終】
え?
ちょっと待ってよ
冗談じゃないって
起承転結がなにさ
そんなの聞いてない
私の〝お話〟がもう終わり?
駄目
まだ未練が残ってる まだ終わりじゃない
なんなら今すぐ駆け出して あいつの元に向かうんだ
私の人生でしょ?
これ以上勝手な思い込みで 私の文字を、人生を、
綴らないでよ
……
…じゃあいい
小説のその後を 考えたことはある?
幸せになった恋人は つまらない理由で別れて
死ぬ気で救った人は 些細なつまづきで呆気なく死ぬ
有り得るでしょ
そうはならないって?
…本当に馬鹿ね
お話ってただの
切り抜きなんだから
私が今から あいつを刺し殺したって
あんた達に 分かりはしないでしょ
ほらっ
コメント
22件
妄想は自由… だけど作る権利があるのは 作った人の持つ権利… なんか深いですね…🍵
OUSERさんまたまた読ませていただきました!30タップ本当に尊敬します!
感想② 二次小説ではなくて、 自分だけが知る彼や彼女の物語を書いてみたいと。 作品にしなくても、キャラは作者の中に生き続ける。 これは作者だけが、持つ特権だなぁと思いました。 同時に 読み手の中でもキャラが生きてくれたなら、 作者の手を離れ別の人生を歩むのかな。 OUSERさんの鋭い感性にお礼を申し上げます✨