3/19 18:30
藍希
明日ついに卒業式だね
紗良
うん
紗良
みんなと別れるの寂しいな…
藍希
嘘だぁ
紗良
???
藍希
紗良が寂しいのは佳祐だけでしょ?
紗良
そ、そんなことないよ?!
藍希
でも佳祐のこと好きなんでしょ?
紗良
紗良
う、ん
藍希
でも違う高校行くんでしょ?
紗良
うん…
藍希
じゃあやっぱり寂しいんでしょ?
紗良
さ、さびしいけどっ
紗良
藍希と別れる方が寂しいしっ!
藍希
はいはい
私は佳祐が好きだ。 佳祐は私と違って頭がいい高校へ行く。 だからもう会えるのは明日までなのかもしれない。 実はすーっごく寂しいのだ。 自分の気持ちを伝えたいが、 その勇気が全く湧いてこない。 3/20 放課後の教室
佳祐
一人でなにしてるんだ?
紗良
わっ、け、佳祐っ...
佳祐
どんだけ驚いてんだ?
紗良
ごめん...
紗良
そっちこそ、なんでここに?
佳祐
佳祐
最後の教室が見たくて
紗良
紗良
寂しいな
佳祐
そーだな
佳祐がゆっくりと私の立っている所へやってくる。 ち、近い...。 思わず私は背中を壁につける。
紗良
あの...
佳祐
なに?
紗良
えっと...
佳祐
あのさ
佳祐のひじが私の顔の真横につく。
佳祐
俺、お前のこと、好きだ
紗良
え...
佳祐
高校行っても、お前のこと忘れないって約束する
紗良
佳祐
なんか言えよ
紗良
佳祐
まあいい
佳祐
じゃあな
佳祐が教室を出ていこうとする。
紗良
まっ、て
佳祐
紗良
わ、たしも
紗良
紗良
佳祐が、好き
紗良
だから
佳祐
あのさ
紗良
私と
佳祐
俺と
「付き合ってください」