俊
莉音は奈月が自殺したショックで
記憶の一部が消えてる。
記憶の一部が消えてる。
俊
だから、俺は
莉音の病気から救いたかった。
莉音の病気から救いたかった。
思い出せなかったのはそのせいなんだ…。
莉音
俊……。
男子たち
そ、そうなら早く言えよ…。
林
………。
莉音
林…。
莉音
私は許せないことをした…。
莉音
林の友達を死なせて
しまったこと…
しまったこと…
林
私は莉音を許せない…。
林
だけど、奈月の事を分かってあげなかった自分はもっと許せない…
林
奈月は、莉音のせいで
死んだんじゃないよ。
死んだんじゃないよ。
林
私のせいだ…。
バシンッ
俊
莉音!!
俊
何で叩い…
莉音
私のせいとか
そういうのじゃないよ。
そういうのじゃないよ。
林
え…?
莉音
私はよく覚えてないから
言えないけど…。
言えないけど…。
莉音
奈月は、相談
できなかったんだよ。
できなかったんだよ。
莉音
友達に何を言われるのか
怖かったから。
怖かったから。
莉音
友達だからこそ
言えなかったん
じゃないのかな…。
言えなかったん
じゃないのかな…。
林
うぅ…。
林
奈月……。
林
ごめんね…。ごめんね…。
莉音
私も相談にのってあげれば
よかったんだ…。
よかったんだ…。
莉音
理由ばっかりきいて
鬱陶しかったよね…。
鬱陶しかったよね…。
俊
俺も…。
強く言い過ぎた…。
強く言い過ぎた…。
陸
僕は見てるだけで
何にも力になれなかった…
何にも力になれなかった…
莉音
ごめんね…奈月
陸
ごめん…奈月ちゃん
俊
ごめん…奈月
林
ごめんね…奈月ぃ…
私たちはそのあと奈月の お墓参りに行った
奈月は今どんな気持ちなんだろう…
林
ねぇ、莉音。
莉音
何?
林
私、陸君に告白する。
莉音
えっ!?
林
明日、卒業式のあと。
この4人で集まったときに。
この4人で集まったときに。
莉音
私も、俊に告白する。
莉音
沢山迷惑かけてきたけど。
莉音
その分、私が頑張りたい。
林
莉音らしいね!
莉音
でしょ!
明日は卒業式。
私たち、いろんな事があったけど
全ていい思い出だった。
私は、ずっとこのグループでいたいって 心の底で思ってる







