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風花の舞う日

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風花の舞う日

32 - 第24話 出産までのカウントダウン②

♥

56

2024年02月11日

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2月14日

産婦人科 医師

いよいよ来週予定日ですね。

目黒詩織

はい。

産婦人科 医師

何か心配事はありますか?初めての出産でしかも双子ちゃんですからねぇ。無い訳は無いと思いますが………?

目黒詩織

あ、はは。そうですね。

目黒詩織

少し眠りが浅くて…お腹で動くのが多くて時々気分悪くなることがあります。

産婦人科 医師

胎動はもう少しで治まりますよ。帝王切開でしたよね?

目黒詩織

はい。そうです。

産婦人科 医師

睡眠については軽いものなら大丈夫なので出しておきましょう。他にありますか?

目黒詩織

大丈夫です。ありがとうございました。

産婦人科 医師

お大事に。ご主人にもよろしくお伝えください。

目黒詩織

はい?

産婦人科 医師

ご主人の記事読んでるんですよ。
営業職のノウハウとても勉強になってますよ。

目黒詩織

あ……。ありがとうございます。伝えておきますね。

産婦人科 医師

お大事に。お腹が張るので動き過ぎないように気をつけてくださいね

目黒詩織

はい。失礼します。

薬を貰い病院を後にする

目黒詩織

………え?

運転手 山田

奥様……お疲れ様でした。

目黒詩織

山田さん…?!なんで?
え?蓮は?

運転手 山田

ただいま会議中です。スケジュールは入ってますから。大丈夫です。ご自宅までお送りします。

目黒詩織

あ…え?は……い。

後部座席に促され乗り込む。

目黒詩織

よいしょ……。

運転席に乗り込んだ山田が声を掛ける

運転手 山田

それでは出発します。

山田Side

運転手の山田です。担当している目黒課長は現在会議に向かわれてます。現在の時刻は10時。課長に声をかけられる。

目黒蓮

山田さん、今妻が病院に行ってるんですけど、帰り自宅までお願いしてもいいですか?しばらく会議で俺は動かないので…。他に送迎される方って居ますか?

運転手 山田

いえ。課長だけなので大丈夫ですよ。
病院ーーですよね?

目黒蓮

はい。すみません。お願いします。

運転手 山田

かしこまりました。では行ってきます。

って事で、病院前で待っていると歩きにくそうな奥様が出てこられる。 確かにこの様子じゃ心配ですよね。(笑) 申し訳なさそうな奥様を横目に車を動かし街中を進んでいく。 もちろん安全運転でね。 奥様のシオさんは細い体に双子を宿していてお腹はかなり大きめ。 来週が予定日との事で。 ご両親は既に他界されていて誰にも頼らず1人で頑張っていらっしゃる方だ。周りの心配をよそに頼ろうとしないのはシオさんの強さなんだろう。

目黒詩織

…………さん?山田さん?

運転手 山田

はい?どうしました?

目黒詩織

仕事じゃないのにすみません。

運転手 山田

いえ。奥様。気になさらないで下さい。私も気になっていましたし。(笑)
お腹だいぶ大きくなりましたね。つらくないですか?

目黒詩織

ツライですよ。(笑)お腹重いし、下見えないですし屈みにくいですし。何より動きが制限されるのがツライです。大丈夫なのに何もさせて貰えないので、ぼーっと過ごしてると社会に置いていかれた気分になります。

運転手 山田

あはは。でも今のお身体を見ると皆がそう言われることも分かります。大切にされているんですよ。甘えてください。そういう日も大切ですよ。

目黒詩織

山田さん、ありがとうございます。お言葉に甘えてます。

運転手 山田

そろそろ到着します。

エントランスに到着し、すかさずドアを開け手を差し伸べると驚いた表情でこちらを見るがニコッと笑顔を浮かべその手を取ってくれた。

目黒詩織

ありがとうございます。助かります。

運転手 山田

お疲れ様でございました。ゆっくりお休み下さいね。今日の戻りは20時予定です。

目黒詩織

いつもありがとうございます。お気をつけて。

シオSide

目黒詩織

ふう。

病院から山田さんの車で戻ってきて、 コートとカバンを置いて ソファに腰を落として一息。

蓮がまた山田さんに 頼み事をしたんだろうな。 ありがたいけどまた迷惑かけちゃった。 ソファに足を上げ楽な姿勢になり 携帯を手に取ると蓮から メールが入っていることに気づく。

目黒詩織

あ……。もう蓮ったら……。また佐久間くんに頼んだのね。忙しい人なんだから迷惑かけちゃダメなのに。

そんな独り言を言っていると 阿部くんから電話が鳴る

阿部亮平

もしもし?シオ?

目黒詩織

阿部くん?久しぶり。どうしたの?

阿部亮平

冷蔵庫見た?

目黒詩織

え?いや、まだだけど?今病院から戻ってきたばかりだから。

阿部亮平

あ、そう。サンドイッチとスープ入ってると思うからお昼に食べてね。

目黒詩織

蓮からメール来てるよ。今11時?……っていうかまだ仕事中でしょ?
忙しいのにどうしたの?

阿部亮平

そっちは気にしないの。佐久間がシオに食べさせたくて作ってるから。なんかランチ用?テイクアウト用らしいんだ。感想聞かせてって。

目黒詩織

うん。分かった。食べたらメールしてみるね。

阿部亮平

あんまり動いちゃダメだよ?家の掃除とか。寝れるならちゃんと寝てね?分かった?

小姑………

阿部亮平

シオ……?今なんか小姑とか思わなかった?

目黒詩織

ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
へぇっ?そんなこと……

阿部亮平

もぉっ!ぷくっ(òロó)

目黒詩織

佐久間くんからの伝言?ありがと。岩本くん頑張ってる?

阿部亮平

ヒカル?うん。頑張ってるよ。ふっかに振り回されてるみたいだけど(笑)

目黒詩織

あ〜ぁ。それは気にしなくていいんじゃない?(笑)

岩本照

もしもし?良いわけないでしょ?╲(ОДО♯)

目黒詩織

岩本くんまで!

目黒詩織

もぉ、仕事中なのに何やってるの?

岩本照

いやいや、声が聞こえたから。

目黒詩織

もしかしてスピーカーなの?

宮舘涼太

そうだよ!シオ。順調?

目黒詩織

舘さんまで(笑)

目黒詩織

順調だよ。お腹重いけど。元気にしてる。

シオぉ!アハハ🤣

目黒詩織

なんだか恥ずかしい…。

阿部亮平

とりあえず順調で良かったぁ♡無理しないでゆっくりね。

掃除とか手伝いにいくからねぇ。無理に動かないでゆっくり過ごすんだよ。

目黒詩織

ありがとう!じゃぁね!

ぷっ。

みんな相変わらず元気だなぁ(笑)

冷蔵庫見てみようかな。

ガチャ…

目黒詩織

あ、あった。

たくさんの野菜と ハム、アボガド、チーズの サンドイッチにポトフ 美味しそう😋

後でゆっくり食べさせてもらおう。 ちょっと休もうかな……。

ぽすっ

ベットに潜り込むとすぐに眠気が……。 オヤスミなさい……

目黒蓮

コソッ……。

目黒蓮

ふふ。オヤスミ…。
( ˘ ³˘)♡

目黒詩織

…………んッ
Zzz...

実は車取りに帰って来たんだけど シオ寝てた(*^^*)寝顔カワイイ♡ コレ…シオにはナイショね ♡(*゚ー゚)ノしっ

結局目が覚めたのは13時過ぎ…… 久しぶりにグッスリ眠れたのは なんでだったんだろ? 伸びをして美味しいサンドイッチと ポトフに舌鼓を打って完食♡ 軽く掃除をして洗濯物を畳んで。 蓮の明日のスーツの準備。 確か明日はお客様の所に 挨拶に行くって言ってたから シンプルなダークグレーのスーツと オフホワイトのシャツに シルバーのネクタイ 軽く香水をふってタオルハンカチを ポケットに入れる。

目黒詩織

さて、お風呂入っちゃお。

湯船に身体を沈めると ポコっと見える大きなお腹。 あともう少しで会えるんだなあ…と 感慨深い気持ちでお腹を撫でる。 ちゃんとお母さんになれるんだろうか? 母の愛情を知らずに育った私。 蓮に愛を教えて貰って 今は幸せだけど この幸せはいつまで 続くのか分からない 不安な気持ちになると いつもお腹からトントンと反応がくる まるで大丈夫だよ……と 言われているように

目黒詩織

ふふ。ありがとう♡分かったよ。大丈夫♡
不安になってごめんね。

湯船から上がる。頭と体を拭いて、 身体に下着を纏う。鏡に向かい合う。 化粧水や乳液などを肌へ染み込ませ ドライヤーで髪を乾かす

ピンポ〜ン

目黒詩織

ん?誰だろ?

映像に目を落とすと珍しいお客さん

目黒詩織

入って。

解除ボタンを押し自動ドアが空くとヒラヒラと手を振りその人は入ってくる

エレベーターに乗り 自分の階に到達するまでに約40秒。 お湯を沸かしソーサを準備。 まあ、夕飯前だから クッキー程度にしとくか。

ピンポン♪

目黒詩織

は〜い。

深澤辰哉

よっ!

目黒詩織

どうした?こんな時間に。しかもあんた営業職なのにアポないの?

深澤辰哉

んな事言いなさんなよ。出来る男は時間の使い方が上手いのよ。

リビングの椅子にドカッと座る

深澤辰哉

いやぁ。大きくなったなぁ。触っていい?

目黒詩織

え?良いけど……。

ふっかの手がお腹に優しく触れた後 震える手でそっと撫でられる するとお腹からポコポコと反応が。

深澤辰哉

おっ!動いてる。よぅ。双子ちゃん。ふっかさんだよぉ。ヨロシクなぁ。

目黒詩織

ふふっ。歓迎してるみたいね。

手が離れ台所に戻り 紅茶を手に取り戻ってくる。 寒いだろうから生姜を入れたミルクティーにしてあげようと思って。と話すと「さすがぁ♡」とふにゃっとした笑顔を浮かべる。

目黒詩織

どうぞ。

深澤辰哉

ありがとねぇ。

深澤辰哉

ん。美味い😋

目黒詩織

んで?なんかあった?

深澤辰哉

ん。そろそろかなって。

目黒詩織

なにが?

深澤辰哉

俺らも…。

目黒詩織

ふぅん。そうか。いいんじゃない?

深澤辰哉

…………。頷

目黒詩織

さてさて…何しようか。岩本くんは知ってるの?

深澤辰哉

まだ話せてない。さっき決めた。お前のお腹触って。やっぱり形が欲しい。

深澤辰哉

形に拘るとか有り得ないと思ってた。こんな感情知らない。でも渦巻いてる暗い感情に飲み込まれそうになる

俯いたままふっかは両手で顔を隠す

その両手をぎゅっと握り 俯いたおでこを弾いてパチンとする

深澤辰哉

痛てッ!

目黒詩織

らしくない!ふっか。笑ってないふっかはふっかじゃない!もちろんこういうとこもあっていい。でもここを出る時は元に戻るんだよ。

深澤辰哉

……ん。そうだな……。
分かった。ありがと

そう言ってふっかを抱きしめた。 子供をあやす様に。

目黒詩織

頑張れ。ふっか。

深澤辰哉

ん。

今後の準備と告白のタイミングなど 色々話し合った。

深澤辰哉

ありがとな。俺頑張れそう。

目黒詩織

頑張れ。ふっかなら大丈夫。岩本くんの愛情は間違いないし、何せ会社に入る前からだしね。

深澤辰哉

へっ?

目黒詩織

岩本くんがまだ学生の時一緒に飲んだでしょ?アンタが酔っ払って岩本くんにおぶられて帰った日からだからねぇ。

深澤辰哉

なにそれ。知らない。

目黒詩織

だって酔っ払ってたし。

深澤辰哉

マジか…。

目黒詩織

ふふ。うん。

深澤辰哉

そっかぁ。そんな前からだったんだ。嬉しいな。

目黒詩織

岩本くんも大切にしたかったんだろうね。ふっかのこと。自信もなかったんだろうし。

深澤辰哉

自信?

目黒詩織

付き合える自信。振り向いてもらえる自信
同じ思いだっていう自信

深澤辰哉

あのヒカルが?信じられない

目黒詩織

だろうね。本人もそうだと思うよ。恋愛って思い通りにいかない典型だからね。

ブルブル…ふっかの携帯が震える

深澤辰哉

もしもし?ヒカル?………え?今?外だよ。このまま直帰するけど…?

ふっかは手を振り ごめんとアクションをする。 ううん。と笑顔で応える。 紅茶が冷めちゃったな。 もう一度温め直すか…。

ポットを持ちキッチンへ戻る。温め直して席に戻ると電話を切ったふっかが席に戻ってきた。

深澤辰哉

悪ぃ。

目黒詩織

なんだって?岩本くん

深澤辰哉

佐久間んとこいくってさ。経理課のみんなで。夕飯どうしよっかなぁ。

目黒詩織

じゃ、食べてけば?家で。

深澤辰哉

え?いいの?

目黒詩織

大したものはできないけどそれで良ければ。

深澤辰哉

サンキュ。じゃお願いしようかな?なにか手伝う?大したことできねぇけど(笑)

目黒詩織

ん、じゃ後で運ぶのだけ頼もうかな。蓮はまだ帰ってこないし連絡しなくてもいっか…。

深澤辰哉

俺がしとくよ。あいつ心配で早く帰ってくるかなぁ。(笑)

目黒詩織

ふっかに嫉妬はしないでしょ?さすがに…(笑)

深澤辰哉

分かんねぇよ(笑)ははっ。

目黒詩織

仕事はもう終わり?

深澤辰哉

おぉ。今日の分は終わってる。

目黒詩織

酒は飲ませたくないしなぁ。

深澤辰哉

1杯くらいいいじゃんよぉ。くれよ。ビール飲みたい。

目黒詩織

しょうがないな…。とりあえずなんかツマミ用意するわ。食べてからね。

深澤辰哉

さすが!

キッチンに戻り冷蔵庫から チャーシューとネギと卵を取り出し ネギとチャーシューを細かく切る。 椀に卵を割りフライパンにごま油を入れてネギとチャーシューを軽く炒め 最後に卵を回し入れる。

深澤辰哉

シオ?目黒自分の車で帰ってくるみたいよ。

目黒詩織

え?朝山田さんの車で出かけたのにおかしいなぁ?

深澤辰哉

後30分位で仕事終わるみたいよ。

目黒詩織

そう。ありがと。ん。コレ食べてて。

深澤辰哉

うほっ。美味そう。戴きます!

部屋に響き渡る声で美味っ!と聞こえる

目黒詩織

ふっかウルサイよ💢

深澤辰哉

えへへ。ごめ〜ん。

いくつかおかずを用意しお腹が満たされたタイミングでビールを提供する。

深澤辰哉

美味っ!最高!

蓮Side

ただいまぁ。

目黒詩織

あ、おかえり。お疲れ様。

ぎゅっとシオに抱き締められ、 その背中を抱き締め返した後 洗面所に手を洗いに行き リビングに戻ると テーブルにうつ伏せた ふっかさんが目に入る ビールの缶は3本 安上がりな男だなぁ。

目黒蓮

寝たのってどのくらい前?

目黒詩織

ん。10分位かなぁ?

唇に触れるだけのキスを落とし 岩本くんに電話をしようと 携帯を触るとその手をシオに掴まれた。

目黒詩織

もうちょっとだけ待ってあげて。岩本くん達ご飯食べてる最中だから。今電話したら食べないで迎えに来ちゃう。

目黒蓮

あぁ。そうか。ふっかさんは食べたの?

目黒詩織

うん。ちゃんと食べさせた。大丈夫。

目黒蓮

じゃ佐久間くんに連絡するわ。食べ終わったら教えてもらお。

目黒詩織

蓮のご飯も用意するから先にお風呂入ってきて。

目黒蓮

ん。分かった。
シオありがとね。

着替えを持ち洗面所へ向かう

深澤辰哉

……ひか…るぅ…♡Zzz...

はいはい…夢の中でもラブラブのようだ

佐久間大介

蓮から連絡来た!アイツらの食事が終わったら教えて。

ラウール

佐久間くん了解!

わちゃわちゃした店内は 今日も満員御礼。 給仕も忙しいけどインカムからは こんな指示が飛んでくる。 きっとふっかさんがめめの家に居るんだろう。岩本くんがここにいるからあとで迎えに来いって話だろうな。

ラウール

メイン料理です。

宮舘涼太

ラウありがと。

美味しそう♡

阿部亮平

なんかあった?

相変わらず敏いのは阿部ちゃん。 あざといし男性なのに中性の魅力全開 唇はプルプルだし腰は細くて女の子みたい。佐久間くんが夢中になるのも分かる気がする。

ラウール

何にもないよぉ♡ハハッ( °ᗜ°)

ラウール

どうぞ召し上がれ😊

岩本照

美味そう!ふつかご飯どうしたかなぁ。

心配?

岩本照

まぁね。(/// ^///)

阿部亮平

大丈夫でしょ?いい大人なんだし。

宮舘涼太

なんか佐久間に作ってもらう?

岩本照

いいよ。家に何かしらはあるし、食べてないなら買って食べるでしょ?

岩本照

さ、食べよ。いただきます。

宮舘涼太

気になる癖に痩せ我慢しちゃって。

ふふ。それがヒカルのいいとこでしょ?(笑)

阿部亮平

まぁね。ふっかも愛されてて良いねぇ♡

岩本照

からかわないでよ。
拗(๑•꙼꙼꙼꙼꙼꙼꙼ - •꙼๑)ムゥ

もぐもぐとメインの魚を頬張る。

岩本照

美味っ!

宮舘涼太

だよねぇ。ワインが進むわ。

阿部亮平

うん♡美味しい。(酔)

宮舘涼太

お、良平が酔ってる

阿部亮平

そんなでもないよ?
まだ平気( ⸝⸝⸝¯ ³¯⸝⸝⸝ )♡

そろそろヤバいな………(一同)

阿部亮平

ん?

全員が料理に向き直り料理を頬張る。 早く解散しなきゃ身が持たないかも。(笑)

メインを食べ終わり デザートが来るまでの間、各々がコーヒーを飲みながら昼間の話を切り出した。

いよいよだねぇ。
来週だっけ?
楽しみだなぁ。
きっと可愛い双子だろうなぁ。

宮舘涼太

可愛いのは間違いないね。面倒見れるかな。

あ〜♡みたい。
シオの子なら
絶対カワイイ♡

阿部亮平

離れるの嫌になるかもよ♡

岩本照

そうかもね。

岩本照

でも頼らないだろうな。きっと。

ねぇ〜。(一同)

ラウール

デザートです!

岩本照

ん?コレなに?

ラウール

梅酒のゼリーと
シャンパンのシャーベットだよ。

うわぁ。美味しそうだけど、私のと違う。

ラウール

ハルのはイチゴのムースと木苺のシャーベット俺まだ帰れないから、お酒は程々にしてね。

大丈夫だよ。仕事頑張ってね♡

岩本照

なんか嫌な予感が。佐久間くんなんか言ってなかった?

ラウール

めめに電話欲しいみたいなこと、佐久間くんが言ってたけど。

岩本照

それっていつの話?

ラウール

ん?メインを届ける時くらいだったかなぁ?

岩本照

30分も前の話じゃん。何で言ってくんなかったの?

佐久間大介

お前が飛び出していくの分かってたからだよ

岩本照

佐久間くん…。

佐久間大介

ちゃんと飯食ってから迎えに来いって、シオちゃんが。ちなみにふっかはシオちゃんのご飯を食べたってさ。

岩本照

そう。良かった。

お金を佐久間くんに渡して席を立つ。

ラウール

タクシー前に来てるよ。それに乗ってって。

ラウール

ありがとう、ラウ。助かる。

佐久間大介

おう。またな。蓮とシオちゃんによろしく!

岩本照

すみません、○○まで。

タクシーに乗り込み、 目黒の携帯に電話する

目黒蓮

岩本くん?そろそろかかって来る頃だと思ってたよ。

岩本照

迷惑かけたな。悪い。

目黒蓮

全然。シオと楽しそうだったみたいよ。

岩本照

シオ先輩はもう寝た?

目黒蓮

いや、まだ起きてる。昼間グッスリ寝てたから大丈夫じゃない?

岩本照

大丈夫なのか?

目黒蓮

大丈夫だよ。それよりふっかさんさっき起きてポヤポヤなんだけど大丈夫?

岩本照

大丈夫って?

目黒蓮

家で襲わないでよ。俺も今禁欲中なんだから

岩本照

あ〜。大丈夫…だと思うけど?

目黒蓮

ま、そうなっても止めるけどね。

岩本照

そうしてくれ。頼むわ。今店出たから20分位で着く。

目黒蓮

分かった。気をつけて

ピンポ〜ン♪

目黒蓮

いらっしゃい

岩本照

お邪魔します。

目黒詩織

岩本くんいらっしゃい。

岩本照

先輩すみません。迷惑おかけしました。

目黒詩織

ふふ。全然♡楽しかったし。ねぇふっか?

深澤辰哉

んっ?あれぇ〜。ヒカルも来たのぉ?

岩本照

もぉふっか帰るよ。先輩も寝ないと。ほら、立って。上着着て…タクシー待たしてるから早く…。

深澤辰哉

ん。分かったぁ。
んしょ……。
着れたぉ。

深澤辰哉

ありがとねぇ。お邪魔しましたぁ。

目黒詩織

岩本くんヨロシク。今度ゆっくり来てね。

岩本照

はい。そうします。ありがとうございました。

騒がしかった部屋に沈黙の時間

目黒蓮

シオ大丈夫?

目黒詩織

え?ナニが?(*´-ω・)ン?

目黒蓮

疲れてない?お腹張ってない?

目黒詩織

ん。大丈夫だけど?

目黒蓮

ご飯食べた?

目黒詩織

え?

目黒蓮

ふっかさんと俺の分はあったけど、自分の分は?どうしたの?

目黒蓮

2人分しか用意してないんでしょ?

目黒詩織

蓮…。わ、私は大丈夫だから。

目黒蓮

座って?

目黒詩織

はい。

テキパキとご飯の用意をする蓮。 ため息を付く私。 また迷惑かけちゃったなぁ……

目黒詩織

んふっ…♡ちょ……ちょっとレン?チュッ♡く…苦しいって……。

目黒蓮

暗い顔してるからでしょ?ふふ♡

目黒蓮

ほら、出来たよ?食べて。

目黒詩織

いただきます。

温かいお味噌汁を飲んだら 目から涙がこぼれ落ちた

目黒詩織

え?……アレ?…なんで?

おかしいなぁ… 悲しくないはずなのに…。なんで?

目黒蓮

シオ………

蓮Side

何かあると思ってたけど ここまでとは…。 マタニティブルーって言うの? まさしくその渦中にいるみたい。 自分で感情がコントロール出来ないのってツライよね…。 安心してもらうために抱き締める 俺にとっては役得でしかないけど(笑)

目黒蓮

頑張りすぎだよ。シオ

目黒詩織

ん〜ん。そんな事ない。みんなに迷惑ばっか…

目黒蓮

かかってないよ。迷惑なんて…誰も。

目黒詩織

だって今だってレンご飯作ってくれたじゃない。

目黒蓮

俺の分作ってくれたから、そのお礼?それじゃダメ?料理の腕はシオには負けるけど愛情はシオにも負けないよ?

目黒詩織

ん。レンには勝てないかも…。

目黒詩織

そもそもレンに勝てるものなんか一つも持ってない。

目黒蓮

そんな事ないよ?シオは俺の宝物。家族の居ない俺に家族を作ってくれた。今は心が疲れちゃってるからそんなこと思っちゃうんだよ?大丈夫。全部俺に預けて。とりあえず食べよう。ね?

箸を持たせて食べるように促す。 少しづつ口に運んで食べてくれる。

目黒詩織

美味しい。

目黒蓮

良かった。味濃くない?

目黒詩織

ちょうどいいよ?

目黒蓮

たくさん食べて?

目黒詩織

うん。

ご飯を食べ終わって洗い物をし、本を読みながら微睡んでいるとシオの居る右側の肩に重みを感じる。よく見ると既に眠りについていたカワイイ寝顔。頬には涙の跡が。

目黒蓮

(​ *´꒳`*​)頑張り過ぎだよ。シオ。でもありがとね

涙を指で拭い抱き抱えてベットまで運ぶ。ホントはイチャイチャしたかったけど、今日は頑張ってくれたシオを甘やかしてあげよう。キスをたくさんして布団を被せる。

目黒蓮

オヤスミ♡明日はゆっくり出来るといいね。

部屋の電気を消してリビングに戻り、 残りのバーボンを口に運ぶ。カランと氷が揺れて琥珀色の液体が揺れる。 今日も忙しかったけど充実してた。 もうすぐ父親になれるってことも 今の自分には背中を押してくれる大きな原動力になっている。 なにより自分の命より大切な存在がこうして弱った姿を見せてくれるのは男としても嬉しい。ふっかさんと何を話したのか気になるところだけど、とりあえず今日は気にしないでおこう。明日には話してくれるだろうし。 そろそろ夜も更けてきた。明日も仕事だ。冷蔵庫にチョコレートがあって、今日がバレンタインだったことを思い出した。そういや会社でも何個か貰ったっけ?気づいていないフリをしたら明日可愛い仕草でくれるかな?楽しみにしてベットに潜り込んだ。

この作品はいかがでしたか?

56

コメント

1

ユーザー

更新ありがとうございます🥰 めめは良い旦那様だわ~🫠🖤(バーボンの下り好き💕) マタニティブルー…懐かしいなぁ 未経験の事だらけだし、ホルモンバランスから、ちょっとした事で不安になりやすくなりますからね💦 嬉しい、幸せで満たされてくれると良いなぁ🍀💕 💜&💛いよいよですね(*¯︶¯♥) お兄ちゃんの幸せな姿…楽しみです(≧∇≦)b

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