ローニ16世紀
アーサー
アーサー
ローニ16世紀
郵便
アーサー・オルワイズ
●身長:157㎝ ●年齢:14歳 ●階級:上級 ●趣味:読書 ●実技テスト結果 走:97 投:65 蹴:80 殴:92 跳:37 剣:84
手紙を目的地へと運ぶ。
それが僕の務めだ。
簡単だと思ったなら大間違い
そもそも、ただの手紙とは訳が違う。
我が国の象徴、ロー二16世。国王の手紙だ。
どこかの国に戦争を仕掛けようだとか
どこかの国の王を殺そうだとか
第三者に知れ渡ってはいけない極秘情報が込められた手紙だ。
たったの1通で国が滅びるかもしれないのだ。
僕はこれを、送り先に正確に届ける。
例え途中で嵐が荒れても
途中の道が険しくても
途中で何者かが手紙を狙って来たとしても
なんとしてでも、命がけで手紙を届ける。
それが僕の務めだから。
通常、4週間かけて手紙を届ける。
昔からの言い伝えで海には怪物がいると言われているから
船を使わず、主にこの脚と馬車で移動する。
アーサー
アーサー
郵便をする者には定められた制服があり、
僕らの誇りだ。
基本王家に勤めるものは皆尊重されるが
この任務は1番過酷なため、市民に厚く尊敬されている。
この制服を着ていると声をかけられ、
ご飯をご馳走してくれたり寝床を貸してくれたりと
親切にしてくれる人が多い。
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アガサの家を後にした。
冷たい人だと思ってもらって結構だ。
僕が1番わかっている。
でも、しょうがないだろう?
恋人が人をなぎ倒して、命を懸けてまで1通の手紙を届ける仕事をしている。
そんなの、心配して半端じゃないストレスが育つだけだ。
それに僕だって、この任務に人生を捧げるつもりなんだ。
2つのことを同時にできるほど
僕は器用じゃない。
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
僕はそう言って、眠る
……ふりをした。
そんなはずがないだろうが
命を懸けて手紙を守る者が
呑気にお昼寝などするものか
寝てる間に手紙を取られたり読まれたりしたら
王に顔を見せる前に首をはねられるぞ
こいつは敵だ。
その確信が持てたため、僕は飛び起きた。
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
アーサー
レーグルズとは、我が国の物資を強盗をよこして盗み
市民たちの畑を荒らして
四頭の動物と2人の人間を理不尽な理由で処刑した劣悪な軍団だ。
アーサー
男には、薬指の第二関節あたりに珍しい怪我があった。
そこだけ微妙に凹んでおり、見ただけで分かるように皮が厚くなっている。
レーグルズ軍が使用する珍しい剣と珍しい持ち方。
それによって、その怪我はできてしまう。
アーサー
アーサー
我ら郵便には、1人1つ、王の手から剣が与えられる。
妨害に対する護身のものだが
酷い遺体になってしまうため、僕はあまり使わない。
場合によっては…。
シュバンッ
アーサー
アーサー
アーサー
なんだかんだで着いたのは深夜だった。
アーサー
アーサー
ギギギギィッ
ゴールの扉が開かれた。
アンドリューク王12世
アンドリューク王12世
アーサー
アンドリューク王に手紙を手渡すと、彼は気難しい顔をしていった。
アンドリューク王12世
アンドリューク王12世
アーサー
今回も僕は、無事任務を終えた…
続く
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