主
主
主
主
主
主
主
颯side
放課後になり、俺は今朝 指定された校舎裏に来ていた。
野中
野中
野中さんは顔を真っ赤に 染め、そう言った。
当の俺はと言うと未だに 自分の置かれている状況が 分からずにいた。
颯
野中
野中さんは、爽やかな 笑顔を向けて帰って行った。
颯
和音
背後からいきなり 声をかけられ、驚く。
颯
和音
俺のカバンを投げて寄越すと、 さっさと歩き出す。
颯
颯
和音
颯
和音
そう言われても、俺に 女心は分からない。
和音
颯
和音
和音
颯
和音
和音
颯
俺がそう言うと、 和音の表情が一瞬曇る。
和音
颯
和音
颯
和音
すると、和音は立ち止まり 俺を後ろから抱きしめた。
和音
振り返ると、見た事のない 幼なじみの表情があった。
和音
縋るような熱を帯びた目を 向けられる。
颯
普通に発した言葉に 戸惑いが滲む。
彼女は俺からスっと 離れた。
和音
颯
和音
俺が彼女の顔を見ると、 さっきまでの知らない表情はなく いつもの幼なじみに戻っていた。
和音
颯
和音は足早にその場を 去っていった。
その姿が見えなくなってから 家路につく。
この時の俺は 和音の気持ちを一切知らない。
主
主
主
主
主
主
和音
颯