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幸せ

第1話 - 不幸と苦痛の少女

2023年03月23日

#無し❗

アゲハ

作者

新連載

妖子

名前　妖子
年齢　6歳
親を亡くし毎日下僕扱いされている

優子

名前　優子
年齢　23歳
明るくてよく食べる和菓子が好き

妖子

（むくッ）

妖子

朝か…

妖子

よし、今日も頑張るぞ！

義母

妖子❗私を着替えさせてちょうだい

妖子

かしこまりました

3歳の頃両親を亡くした私は

3年間ずっと働いている

毎日働いて辛いけどそれももう慣れた、

妖子

出来ました、どうですか？

義母

まあ普通ね！それから朝ごはんを作って二人を着替えさせて
居間と台所と玄関と廊下の床をピカピカに拭いて！その後は
洗濯、昼ごはんの用意、落ち葉を祓って！

妖子

かしこまりました、ご主人様。

義母

頼んだわよ、給料無しで労働させれるのはあんたしかいないんだからね！

妖子

はい。

妖子

はぁ…（落ち葉を払う以外終わった）

妖子

今日はお昼ごはん多めに作って少しでも食べよう

妖子

昨日は昼晩すずめの涙しか食べれなかったからな…

義姉

なんという事！

義姉

妖子！

妖子

何でしょうかお嬢様、

義姉

明日実業家の優子様が我が家にやってきていい人を養子として
引き取るんですって！妖子今すぐ着物、帯、髪飾りを買いに行くわよ！

妖子

はい

義姉

この着物良いわねー派手なほうが良いわ！帯も！髪飾りも！

妖子

（何で見合い用の着物と結婚式用の帯と成人式用の髪飾りを使うの？）

義姉

靴も買い替えましょう！それとも流行っている和ロリかしら？
わんびーす？って奴もいいわね！もういいわ全部買いましょう！

妖子

（相変わらず下品なお金の使い方ね）

義姉

でもやっぱ優子様は何の服を好むのかしら？そうだわ！新聞で
優子様のにゅーすって奴を見ましょう！昼ごはんは私が奢って
あげる、その代わりに頭を垂れてお礼を言いなさい

妖子

まことにありがとうございます。

義姉

らんちBセット2つ、

店員

かしこまりました

義姉

そういえばあんたも偉い人の前に出れる着物着なさいよ。

妖子

え？

義姉

だって今の作業用のボッロボロの服じゃ「使用人を下僕扱いしている」
って思われたらひとたまりもないでしょ？

妖子

そんなっ…そんな服なんかありません。

義姉

何いってんの？あんたの部屋の物置にあんたの実母の形見の衣類
1つ2つあるでしょ？破れていたら縫い直しなさい、

妖子

（自分は破れたらすぐ買い替えるのに…）

店員

お待たせしましたらんちBセットです。

妖子

わぁ…ちらし寿司だ…いただきます。

妖子

（モグモグパクパク！）

妖子

美味しい…幸せ…

義姉

10点満点で３点ぐらいね…

妖子

そうですか？すごく美味しいです。お吸い物もちらし寿司も漬物も…

義姉

あんたは貧乏舌だからね、まぁでもデザートの餡蜜は美味しいわ、

義姉

そうそう優子様は和菓子が好きらしいからこれ食べ終わってから
材料買いに行くわよ！あんたが作るのはおはぎと団子とまんじゅうと
あんぱんと大福と大量の和菓子を作りなさい

妖子

はい。それはそうと妹様は今日どこで？

義姉

高級の着物を買いに行っているわ

義姉

ただいま戻ったわ！

義母

おかえりなさい。たくさん買ったのね

義妹

あらお姉様、この着物とても綺麗じゃありません？

義姉

あら、義妹、何言っているの？優子様の養子になるのは私なんだから！

義姉

何を言ったて優子様と暮らすとお金っていうものを忘れる程
贅沢三昧出来るのだから…

妖子

……

私だって私だって！

一瞬でもいいから、

「苦痛」と「不幸」って言葉を忘れたい…

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アゲハ

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