やっと完結します!!
このお話で最後になります💐
コメントで待ってますって言ってくれた方本当に待たせてしまってすみません
注意はいつもと同様です!!
では、どーぞっ
名残惜しさを感じながら 僕はピアノの椅子から立ち上がった
窓の外で桜が風で舞っている
るくん
少しだけ窓を開けると 桜の花びらが教室にふわっと 入ってきて僕の肩に落ちた
花びらを手に取って 眺めていると 教室の扉が開いた
りくん
花束を抱えて 僕の元に駆け寄ってくる
るくん
りいぬの好きな赤い色の 様々な種類の花が 可愛いリボンにまとめられている
りくん
少し恥ずかしそうに 花束をぎゅっと抱きしめた
るくん
りくん
るくん
りくん
あれから時は経って 気づけば卒業の日を迎えていた
りくん
るくん
りくん
僕らは教室を出て、 校門に向かった
外に出ると案の定生徒が 至る所で写真を撮っていた
るくん
りくん
当たりを見回していると 長蛇の列が目についた
その先には僕の好きな人が 生徒の子と写真を撮っていた
りくん
僕の視線の先を見つめて りいぬは呟いた
りくん
りくん
るくん
僕はムキになってりいぬの手を引っ張って列とは反対にある門の前にに立った
パシャッ
何枚か写真を撮っていると 同じクラスメイトの子が 周りの子に茶化されながら 僕の元にやってきた
クラスメイト
るくん
クラスメイトと言っても あまり話したことなどない
そんな僕になんの用があるのか 僕は首を傾げていた
りくん
りいぬは何かを察して白々しく 僕のそばを離れようとしていた
るくん
りくん
りいぬは満面の笑みを浮かべて さとみくんの元へ走り去った
るくん
子犬のようにすばしっこく人の間を当たらないようにすり抜けていくりいぬを目で追いかけていると
クラスメイト
もう一度名前を呼ばれハッとして目線を彼女に戻す
クラスメイト
彼女の言葉を聞いた周りの生徒から歓声が上がったが、僕は硬直してしまった
るくん
まさか告白されるなんて思ってなかった
真っ白になった頭で精一杯言葉を考えた
るくん
るくん
るくん
拙い言葉を発することしか出来なかった
さっきの歓声が一気に消えて 辺りは静まり返った
クラスメイト
今にも泣きそうな彼女を見て 何故か僕も泣きそうだった
僕なんかのことを好きになってくれたのに期待に応えることが出来ず彼女を泣かせてしまうことが辛かった
るくん
自分に好きな人がいるからこそ 誰かを好きだからこそ
彼女の気持ちがわかってしまう
その気持ちを知りながら 彼女を振るのは胸が痛んだ
るくん
るくん
るくん
るくん
彼女の顔は見れなかった
クラスメイト
彼女の涙声が聞こえてくる
僕は何も言えず頭を下げて その場をあとにした
なんとなく1人になりたくて 人気のない校舎裏に隠れた
るくん
ため息とともに体の力も抜けて その場にしゃがみこむ
自分が間違えたことを 言ったとは思っていない
しかし、恋とは残酷だと思った
るくん
いつかにテレビで有名人が口にした言葉を僕は思い出して、やっとあの言葉の意味が分かった気がする
僕に気持ちを伝えてくれた彼女は学校の人気者で彼女を恋愛的に好いてる人は沢山いるだろう
その人たちも彼女のように 悲しんでいるのだろう
胸が苦しくて締め付けられる
るくん
しょうがないこと
そんなことは分かってるけどしょうがないの一言では片付けられないくらいに罪悪感が生まれていた
しばらくして誰かがまた僕の名前を呼んで反射的に顔を上げた
りくん
さくん
るくん
たった2年しか経っていないがさとみ先輩は大人びて見えた
きっと服装と色の染った髪のせいだろう
りくん
るくん
りいぬは僕を心配して背中を摩ってくれたが、僕は笑顔で嘘をついた
さくん
るくん
さくん
りくん
僕の声は聞こえていないかのようにさとみ先輩は水を買いに行ってくれた
りくん
りくん
りいぬは今にも泣きそうな顔で俯いていた
るくん
るくん
りくん
るくん
さっきまで泣きそうな顔だったのに突然笑顔になる
りくん
そう言って僕の頭を撫でた
りくん
りくん
りくん
りくん
何も言ってないのに僕の考えを見透かして元気づけてくれた
りくん
るくん
やっぱりりいぬは僕をよく分かってる良き理解者だ
りくん
小走りで爽快に走ってくるさとみ先輩に大きく手を振った
さくん
るくん
ペットボトルの水を一口飲む
かわいた喉が潤って体が満たされていくのを感じる
心配そうに僕を見つめるさとみ先輩を見てりいぬが代わりに口を開いた
りくん
それを聞いたさとみ先輩は笑い出した
さくん
りくん
さとみ先輩は思い返せば学校で一番モテていると言っても過言ではないくらい告白されていた
るくん
さくん
さくん
さくん
さくん
さくん
さくん
りくん
りくん
りくん
るくん
りくん
りくん
さくん
さくん
るくん
僕の表情にはいつの間にか笑顔があった
りくん
りくん
るくん
りいぬの言葉を聞いて僕の沈んだ気持ちがふわっと浮き上がる
さくん
さくん
さくん
るくん
僕はりいぬにニコッと笑いかけ足早にころん先生を探しに走った
さっきまであったころん先生と写真を撮るための長蛇の列はなくなっていて
外に先生の姿は見当たらなかった
思い当たる場所はあの場所
僕らが初めて出会った
るくん
教室の扉を勢いよく開けると窓の外の桜を眺めているころん先生がいた
こ先生
こ先生
くしゃっと微笑みながら 僕の方へ1歩ずつ近づいてくる
るくん
会いたくてたまらなかった僕は先生に飛びついて抱きしめた
こ先生
僕の頭を優しく撫でた
嬉しくてたまらないはずなのに
僕は涙を流していた
こ先生
こ先生
先生の顔を見たら 卒業する実感が湧いてきた
今日で先生とはお別れ
この場所で話すことも最後
先生との今までの記憶が蘇って、卒業したくないという気持ちが一気に押し寄せてくる
るくん
るくん
縋り付くようにぎゅっと先生の腰にまわした腕に力を込めた
こ先生
先生は僕よりも強い力で 抱きしめた
こ先生
先生は僕の名前を呼んだ
今日は沢山の人に僕の名前を呼ばれたが、先生に呼ばれるのはどこか他の人とは違って
呼ばれただけで僕の胸は高鳴り 桜の花が咲くように 僕の心は一気に明るくなる
るくん
先生の顔を除くと少し強ばっていて緊張しているようだった
こ先生
るくん
先生はテストに出る大事なところは
そのセリフを決まり文句のように言う
こ先生
僕の冗談に乗っかってきた
こ先生
るくん
こ先生
冗談なはずなのに 先生の顔は真剣だった
こ先生
そう言って僕の前に片膝をついた
そして、ポケットから 綺麗な指輪の入った箱を取り出す
るくん
僕は息を飲んだ
こ先生
心臓がドキドキして周りの音など入ってこなくなる
るくん
息を吐くように言葉を放つ
薬指に指輪をはめてもらった
お互いの手は震えていた
綺麗に光るダイヤが綺麗で 目が離せなかった
こ先生
僕を優しく抱きしめて 先生は笑った
るくん
頭のなかで涙を拭いながら これは夢ではないかと疑っていた
こ先生
るくん
先生ではない呼び方がくすぐったくて俯いた
こ先生
るくん
こ先生
るくん
こ先生
1度離れてそっと向き合った
るくん
るくん
こ先生
こ先生
るくん
僕はイタズラげに 少しだけ考えた振りをして
あのセリフを口にした
るくん
るくん
こ先生
キョトンとした顔で こちらを見てくる
るくん
るくん
だんだん恥ずかしくなっていき顔が熱くなってくる
るくん
いつかに僕に言ってくれた言葉
るくん
こ先生
笑いながら分かりきった質問をする
るくん
少し意地を張って僕は答えた
こ先生
るくん
こ先生
るくん
こ先生
るくん
僕はほっぺにキスをした
驚いた顔をした先生は 優しく笑って唇にキスをした
るくん
こ先生
神様がもしいるのなら 僕は貴方に感謝します
こんなに幸せになっていても 本当に良いのか
だけど
もしも叶うなら ころんくんに これからも僕の名前を 呼び続けて欲しい
りいぬとさとみ先輩も結婚して、次にみんなであったのはななもり先生とジェル先生の結婚式だったのはまた別の話!!
[完]
ここまで読んでくれて ありがとうございました🙇🏻♀️
大好きです♡
コメント
30件
青黄が尊いだけじゃなくて、ほんとうに大切な事を教えてくれるお話でとても感動しました! いいね3000にしました((
きゅんっきゅんする しすぎて涙出てきた(まじで)