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僕は人を好きになれない
はずだった。
たったひとりと出会ったことで
僕は僕じゃなくなった。
ごめんね
僕なんかが好きになって……。
弘樹
弘樹
雪菜
雪菜
弘樹
弘樹
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
弘樹
弘樹
雪菜
弘樹
弘樹
弘樹
雪菜
雪菜
弘樹
雪菜
弘樹
雪菜
弘樹
雪菜さん
ごめんなさい
貴女の好きに応えられなかった僕を許してください
貴女は素敵な人でした
僕は貴女の優しさと笑顔に救われていました
本当なら、もっと貴女に近付きたかった
でも、僕は人を愛せない
愛してはいけない
だって僕は、連続殺人鬼だから
僕は今まで何人もの命を奪ってきた
6年前に初めて人を殺してから、
僕の中で何かが目覚めてしまった
誰かを殺すことで、自分の心の平和を保ってきた
そんな僕にはこれまで 大切にしたいものなんてなかった
恋とか、愛とか、未来とか、特別とか
そんなもの必要なかった
何も望んでなかった
それなのに、あの日、貴女は僕の前に現れた
愛おしくなるほど温かい笑顔をむけてきた
あの瞬間、僕は僕でなくなった
感情なんてなかったはずの僕が、
生まれて初めて、貴女に夢中になりました
「誰も愛せない僕」から
「誰も愛してはいけない僕」に変わってしまった
それでもなお僕は嘘を重ねて
殺人鬼という真実から目を背け続けた
初めて見つけた幸せだった
貴女との未来があって欲しいと 知らぬ間に望んでいた
捨てるに捨てられなかった欲望
貴女のせいだ
貴女という存在が、こんなにも僕を変えたのです
だけどやっぱり
こんな僕には貴女を幸せにできないから
どうか僕から逃げてください
僕がまた貴女を探してしまう前に
最後に……
僕が貴女についた最後の嘘
今さらでごめんね
雪菜さん
──貴女のことを愛していました──
弘樹
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜
雪菜