雪音
…明夢……
明夢
待ってたよ……
明夢
雪音。
キーンコーンカーンコーン
ようやくチャイムが鳴った
……すごく長い時間だった。
明夢に言いたいことはあるが、 取り敢えずお昼食べてからにすることにした。
雪音
(今日のお弁当は何かな?)
雪音
……!?
雪音
(足音がする)
雪音
(もしかしてつけられてる!?)
明夢
(バレちゃったかな)
雪音
(屋上は危ない)
雪音
(どうしよう…!)
雪音
(そうだ)
こういうのはあまりしたくなかったがするしか無かった。 恐らく今の私はできる事を 早く行動に移すことしかできなかったのだろう。
明夢
(誰かとは気付いてないみたい)
明夢
?
明夢
あっ
雪音
(逃げよう)
それから私は、南校舎の2階のトイレへ駆け込んだ。
明夢
……ゆきね
明夢
私
雪音
はぁ、はぁ……
結局私は来てしまった。
雪音
(あんまりおトイレでお弁当食べたくなかったんだけどな…)
雪音
(仕方…ないよね。)
コンコン
雪音
えっ?
明夢
雪音!
明夢
いるんでしょ!そこに!
雪音
あっ
雪音
明夢……?
雪音
雪音
なんで
明夢
なんで私から逃げるの?
雪音
(どうしよう どうしよう)
雪音
別に逃げてなんかっ
明夢
じゃあなんで走ってここまで来たの?
明夢
一緒に屋上で食べようよ???
雪音
(だめだ、話にならない)
雪音
(どうすれば)
雪音
…やだよ
明夢
明夢
雪音の為に
明夢
雪音と私の為に
明夢
あいつらを殺したのに
明夢
それでもだめなの?
明夢
まだ足りないって言うの?
明夢
出てきてよ
明夢
出てきてよ!!!
雪音
明夢!
ギイィ……
トイレの扉を開けて明夢と対面する
雪音
どうしてこんなことするの?
雪音
……本当に好きなら…その…
雪音
……………(照)
明夢
っ…
明夢
ごめんなさい
明夢
ごめんなさいっ…!
明夢
クッキーの中に中毒性のある媚薬を入れたのも私
明夢
雪音の元彼氏さんや峡さんを殺しちゃったのもわたし……!
明夢
ぜんぶぜんぶ、わたしのせいなんです………!!!
雪音
雪音
もういいよ
雪音
大丈夫だから、泣かないでよ
明夢
…
雪音
2人とも、私の事なんか好きじゃなかったんだよ
雪音
…だってほら
雪音
彼氏は私のこと身体目当てだったし
雪音
…あの子は
雪音
あの子は私の事、酷い形で裏切ってきた
雪音
「ずっと」なんて言葉信じられない
雪音
…幾らリア充でもいい事づくめじゃないんだって
明夢
…っ
雪音
……ありがとう、明夢
雪音
こんな事言うのもなんだけどさ。
雪音
一緒にお弁当食べよ?
明夢
……!!!
明夢
いいの……?
雪音
もちろんだよっ!
雪音
大好きな親友なんだから!!!
明夢
……
明夢
うん。