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猫屋敷古物商店の事件台帳

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猫屋敷古物商店の事件台帳

45 - 第6話 お化け団地の人喰いエレベーター【5】

2025年12月12日

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ブルー

さて、といわけでこちらは5階でーす。

グリーン

今、イエローが1階からエレベーターに乗って、ここまでやって来るわけだね。

画面外からグリーンらしき男の声が聞こえたということは、撮影しているのはグリーンか。

ブルー

そう言うこと。

ブルー

それにしても、お化け団地って呼ばれるだけあって雰囲気あるねぇ。

ブルー

イエローがエレベーターに乗ったらレッド1人になっちゃうけど大丈夫だろうかね?

グリーン

あ、言われてみればそうだね。

グリーン

だから、1階での待機を嫌がったのか。

――ここ、笑うところですよ。

そう言わんばかりにカメラの方へと視線を向けてくるブルー。

ブルー

とにかく、もうちょっと準備ができるまで待たないとな。

ブルー

グリーン、なんとか上手いこと場を繋いで。

無茶振りをされたグリーンは、たまたまエレベーターの近くに置いてあった、背の高い観葉植物の方へと歩み寄る。

正確にはカメラが近づく形だが。

グリーン

――これは、景観を気にして設置されたものなのかな?

ブルー

うーん、団地を管理する側が置いたのか、住人が置いたのかは分からないけど。

グリーン

――いや、景観より気にすることがありすぎだろ、ここ。

おそらく、動画としてアップする時は、編集を入れて面白いおかしくするのであろう。

まだ加工前のやり取りというものは、どうもぎこちなくて素人感が強い。

ブルー

お、それはそうと――いよいよエレベーターにイエローが乗り込んだみたいだ。

グリーン

本当だね。

カメラはエレベーターの階数表示へと向けられた。

それが徐々にカウントアップする。

ブルー

それにしても、本当に遅いよな。このエレベーター。

ブルー

1階から5階に到着するまでに、どれだけの時間がかかってんだよ?

グリーン

そもそも、1階と5階にしか停まらない時点で、かなりのポンコツだけどね。

2人が会話を交わしている間に、エレベーターが到着。

ブルー

お、やっと到着したみたいだぞ。

ゆっくりとエレベーターの扉が開く。

イエロー

ばぁぁぁ!

扉が開くや否や、イエローがバットを手に飛び出して来た。

ブルー

うわぁぁぁぁぁ!

グリーン

わぁぁぁぁ!

お約束と言わんばかりのリアクションを取るブルーとグリーン。

イエロー

おい、人喰いエレベーターなんて大したことねぇぞ!

イエロー

何も起きねぇじゃねぇか!

飛び出してきたイエローはバットをブンブンと振り回す。

ブルー

危ねぇ!

ブルー

危ねぇって!

カメラもバットを避けるかのように下がる。

その際、エレベーターの中が映り込む。

廊下になぜか置いてある観葉植物が奥の鏡にだけ映り込んでいて、それがシュールに見えた。

イエロー

なんだよ、期待してたのによぉ!

グリーン

いやいや、まだ折り返しだから。

ブルー

そうそう、お家に帰るまでが遠足。

ブルー

1階に戻るまでが人喰いエレベーターだから。

イエロー

ふん、全然大したことないね!

イエロー

いいか、無事に生還するからな!

イエローはカメラに向かって指差しをすると、改めてエレベーターへと乗り込んだ。

ブルー

あいつ、かなり強がってたけど大丈夫かな?

グリーン

さぁ、大丈夫なんじゃないかい?

またしてもカメラは階数表示を追う。

そのカウントダウンが1になった時、耳をつんざくような叫び声が聞こえた。

ブルー

え、今の――レッドだよな?

グリーン

あ、あぁ。レッドだと思う

ブルー

ちょっと尋常じゃなかったな。

グリーン

何があったんだ?

しばらくすると、階段を駆け上ってくる足音が聞こえる。

レッド

ちょっ、ちょっと――まずいって、まずいって!

ブルー

どうしたんだよ?

レッド

イ、イエローが――死んでるんだよ!

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