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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

りょう

おはよう

りょう

って言っても話すことないからいってらっしゃい!

ころん

お話ししよう?

さとみ

なんの?

ころん

なんのって...僕たちの話。

ころん

あ~。じゃあ、なんで死のうと思ったの?

さとみ

それは…

ころん

大丈夫。誰にも言わないし。

さとみ

.....

さとみ

お、俺はいらないやつなんだよ。

ころん

いらない?

さとみ

...失敗作のやつなんだよ。

さとみ

昔からそうだった。勉強も、運動も。何にもできない俺に、親は俺に言い聞かせるように何度も『お前は出来損ないだからはやく死ね』って。

さとみ

でも、俺は、俺よりもつらい人なんてたくさんいるから。

さとみ

辛い。なんて言っちゃいけない。

さとみ

死にたいなんて思ったらダメだって。

さとみ

そう思ってきたけど。もう、耐えられないから。

ころん

………

その時はなぜかころんには何でも言える気がして、嫌だったこと、辛いこと。話すのが疲れるくらいころんに話してたよな。

でも、話してみたら今までの事が全部、すっとなくなった気がしたんだ。

そしたらころんが言ったんだ。

ころん

僕も、死にたいと思ってるよ。

ころん

ずっと。

びっくりしてさ。何にも言えなかった。

でもそんな俺を見てころんは少し微笑んで

ころん

僕、死ぬんだ。
あと、半年で。

そういった、ころんは身体が薄く透き通って見えるくらいの“半透明”に見えた。

少し、触れただけで壊してしまいそうに儚い、ガラスの花みたいに。

ころん

あと半年、僕のために生きてみない?

さとみ

...分かった。

何故か俺はその時、「守らなきゃいけない」そう思った。

その後は、ずっと、色々な話をした。

2人とも大学生だが、学校に入ってないこと。 家庭環境。 そういう話から、 好きな色や動物など、他愛もない話まで。 日が落ちるまで、ずっと。

その後は日が落ちて寒くなって帰ったよな。

さとみ

結局、俺は死ねなかったんだな。

『僕が死ぬまで生きててほしい。』

さとみ

ころんのため...かあ

さとみ

悪くないかもなあ。

もうすぐ死ぬ。そういったころんの姿を俺は忘れることができなかった。

半透明のキミ

さとみ

これで、毎日日記を書こう。

さとみ

なんとか、形に残しておきたい。

今思えばこの時から俺は、ころんに恋をしていたのかもしれない。

毎日、毎日丁寧に日記をつけた。

でも、俺ところんの日記が埋まれば埋まるほど、ころんの病状は悪くなっていった。

りょう

短いですが、またね!

りょう

今回も500以上で!

りょう

この前に出したやつも600ありがとう!

半透明のキミ (完結)

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1,202

コメント

10

ユーザー

切ない...この時点で涙目なんだが!

ユーザー

最高すぎます😭 めっちゃ感動する.... どうなるんどろう、、

ユーザー

ありがと☆

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