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レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

第16話 - 第16話『結末』

2025年04月08日

#創作

#恋愛

#レンタル彼女

#長編

ぴーぴぴまる。

キィィィィィィィ

柊綾人

突然の出来事で何が起こったのかわからなかった

柊綾人

横断歩道の前で信号待ちをしていたその時

柊綾人

猛スピードでトラックがこちらへ突っ込んできた

柊綾人

俺はこちらに迫ってくるトラックが目に入っても体が動かなかった

柊綾人

そして段々とトラックが俺達に近づき、そして…

如月結衣

「あやと君危ない！！！」

ドンッ！！

柊綾人

「っんん…あぁ…」

柊綾人

「いったい…なにが…」

柊綾人

目を開けると目の前には俺たちのすぐ近くにあった電柱にトラックが突っ込んでいるのが目に入った

柊綾人

「あれ…あの時トラックの目の前にいたのになんで俺に当たってないんだ…」

柊綾人

「！！！」

柊綾人

俺はそのように思考した瞬間背筋が凍るような、嫌なものを感じた

柊綾人

あの時トラックがぶつかる直前…

柊綾人

隣にいた結衣が俺の名前を叫んでいて…その時…

柊綾人

俺のことを突き飛ばした…

柊綾人

「結衣！！！」

柊綾人

俺は慌てて周りに目をやり結衣がどこにいるのか探した

柊綾人

そしてすぐ右側を見ると…

柊綾人

「っ…！」

柊綾人

そこには結衣が倒れていた

柊綾人

「お、おい！！結衣しっかりしろ！！結衣！！！」

柊綾人

俺は大声で叫ぶが結衣の返事はない

柊綾人

「うそ…だろ…」

柊綾人

「おい！！目を覚ましてくれよ！！！結衣！！」

柊綾人

そう大声で訴えかけるが結衣は目も開けず返事もない

柊綾人

次第に野次馬が増えていき、周りが騒ぎ始めたが、俺はそれを気にする余裕もなかった

柊綾人

俺は結衣を抱きかかえて結衣の手首に触れ、脈を確認した

柊綾人

「まだ…脈がある…！！」

柊綾人

俺はそれを確認するや否やすぐにポケットからスマホを取り出し救急車を呼んだ

柊綾人

よく見ると結衣は足や腕を擦りむいたくらいの小さな怪我はしているようだったが、それ以外に大きな怪我をしている様子はなかった

柊綾人

結衣ももしかしてトラックには撥ね(はね)られていないのか？

柊綾人

と考えたがその結論を出すよりも前に俺は結衣を抱え、安全な場所まで移動した

柊綾人

そしてすぐ近くのところまで移動し、結衣を降ろして俺もその場に腰を下ろした

柊綾人

そして結衣の方に目をやると…

柊綾人

「めちゃくちゃ汗かいてるな…」

柊綾人

今日はそこまで気温も高くはない…一体何が起きてるんだ…

柊綾人

俺はそう考えながら結衣の額についた汗をハンカチで拭った

柊綾人

そしてそれから数分後、俺が呼んだ救急車が到着し、俺は結衣と共にその救急車に乗り、病院へと向かうのだった

柊綾人

あれから時間が経ち今は午後の8時ごろ

柊綾人

救急車で搬送された結衣は病院で検査を受け、そして今病室で待機をしている

柊綾人

目の前のベッドには結衣が眠っている

柊綾人

恐らくだが緊急手術をしていなかったりこの病室に大きな医療器具がないことからきっと結衣の命に別状はないのだろう

柊綾人

だとしたら結衣の身に一体何が起こったのだろうか…

柊綾人

俺がそう考えていたその時…

コンコン

ガラガラガラ

柊綾人

病室の扉が開き、結衣の診察をした先生が入ってきた

医者(男性)

「すみません、お待たせしました。診察結果をお伝えしたいので診察室までお願いします」

柊綾人

「あ、はい。わかりました、すぐ行きます」

柊綾人

俺はそう言い先生についていきこの病室を後にした

診察室の画像がないので…

診察室にて

医者(男性)

「えーとですね、結衣さんの容態についてなんですが、軽く足や手を擦りむいてる程度の怪我だけなんで命に別状はないと思います」

柊綾人

「そうですか、わかりました」

柊綾人

その言葉を聞けて俺はまず第一に心の底から安心した

柊綾人

そして疑問に思っていたことを先生に尋ねた

柊綾人

「あの、それじゃあなんで結衣は気を失ってしまったのですか？それにすごい汗をかいていて、まるで悪い夢を見てうなされてるようにも感じました」

医者(男性)

「そうですね…」

医者(男性)

「本人に確認しなくちゃわからないんですけど、可能性として一番高いのはトラウマですかね」

柊綾人

「トラウマ…？」

医者(男性)

「はい。おそらく今回と似たようなことを結衣さんは体験していて、その体験に対して強いトラウマを感じていると思われます」

柊綾人

「同じような経験…」

柊綾人

「！！！」

柊綾人

もしかして数年前に起きた結衣と円さんを襲ったあの事故のことか！？

柊綾人

たしかあの事故のときも…トラックが突っ込んでくるタイプの事故…

柊綾人

それにあの事故の時も今回の事故の信号待ちをしているとき…

柊綾人

あの時の事故と今回の事故…かなり似ているな…

柊綾人

…ってことは今回の出来事で結衣のトラウマを再び思い出させてしまったってことになるのか

医者(男性)

「とりあえずこんな感じですね。なにか質問はありますか？」

柊綾人

「いえ、大丈夫です。ありがとうございました」

柊綾人

俺はそう言いながらこの診察室を出るのだった

ガラガラガラ

柊綾人

先生から結衣の診察結果を聞き俺は再びこの病室に戻ってきたのだが

如月結衣

「あ、あやと君！やっほ〜！！」

柊綾人

聞きなじんだ声が聞こえ俺はそちらに視線を向けると…

柊綾人

「結衣！！！」

如月結衣

「うぉぉびっくりしたぁ。どうしたのあやと君、そんな大きい声出して」

柊綾人

「結衣、もう大丈夫なのか…？」

如月結衣

「大丈夫も何もそんなに大した怪我でもないんだからさ」

如月結衣

「まぁ全然元気よ！！」

柊綾人

「そうか…よかった…」

如月結衣

「んん？あやと君、もしかして泣いてる？」

柊綾人

「ばかいえ！そんなわけないだろ。ただ少し安心しただけだよ…」

如月結衣

「それ否定になってないよ…まぁ心配かけてごめんね？」

柊綾人

「お前が謝ることじゃない。むしろ俺こそ謝らせてくれ」

柊綾人

「俺のせいで怖い思いさせちゃってごめんな」

如月結衣

「ううん、あやと君のせいなんかじゃないよ！」

如月結衣

「それにさ、ごめんって謝罪よりもありがとうっていう感謝の方が人間うれしいんだよ？」

如月結衣

「あ、これちなみにレンタル彼女テクニックね？」

如月結衣

「はい、だからやり直し！」

柊綾人

「あぁ…」

柊綾人

「結衣、あの時助けてくれて本当にありがとう」

如月結衣

「えへへ〜どういたしまして〜」

柊綾人

結衣は目を覚まし今もこうやって元気そうにしていることだから正直安心した

如月結衣

「そういえばさ、私ってどれくらいで退院できるのか聞いてる？」

柊綾人

「あぁ、今日は一応様子見ってことで入院してもらうけど明日には退院できそうだぞ」

如月結衣

「そっか！」

如月結衣

「じゃあ今晩は私に付き添ってよ」

柊綾人

「えー帰ろうと思ってたんだけど」

如月結衣

「ほら、私病人だよ？重症人だよ？そんなかわいいかわいい結衣ちゃんのこと心配じゃないの？」

柊綾人

「軽い怪我しかしてないって聞いたぞ」

如月結衣

「心はボロボロかもしれないよ？」

柊綾人

「ボロボロなのか…？」

如月結衣

「いや、もう大丈夫だけど」

柊綾人

「大丈夫じゃねぇか」

柊綾人

「ん？…もう…？」

如月結衣

「そういうところは聞き逃してくれた方がいいのに…」

如月結衣

「まぁ冗談は置いておいてさ、あやと君はさ、私からいろいろ聞きたいことがあるんでしょ？」

柊綾人

「なんでそう思ったんだ？」

如月結衣

「だって私の昔のこと調べてたでしょ？この前あなたの部屋に入ったとき私が昔遭った事故の記事置いてあったし」

柊綾人

「気づいてたのか…ごめんな勝手に色々探っちゃって」

如月結衣

「ううん。私もいずれ言おうと思ってたことだからさ」

如月結衣

「それでさ、せっかくだしこの機会に話そうかなって思ってね」

柊綾人

「なるほど。わかった、聞かせてくれ結衣のことを」

如月結衣

「うん、少しだけ長話になるけど付き合ってね？」

柊綾人

「あぁ、わかった」

柊綾人

そうして結衣は自分の過去について話し始めるのだった

プルルルルルルル

ピッ

社長

「俺だ…あぁ…」

社長

「失敗したか。わかった」

社長

「ターゲット変更する…あぁ構わない。次は俺がやる。サポートは頼んだぞ」

ピッ

レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

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黒幕は…社長か…

一日遅れです！申し訳ございませんでした！！高校のテストあってぇ…勉強しててぇ…。 ……… すいませんでした。これからもこの作品をよろしくお願いします！w おつぴ〜

ぴーぴぴまる。

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