最近、元貴の様子がおかしい。
おかしいと言っても、前みたいな感じではなくて、むしろ避けられている。
しかも、急に。
本人は大学の課題やバイトが忙しいからって言ってるけど、絶対それだけじゃない感じがする。
最初は僕が何かしてしまったのかと思って考えてみたけど、全然思い当たる節がない。
まあ、あえて言うなら、反応が可愛くて少し意地悪し過ぎた感はあるけど…
藤澤
やっぱりそんな都合良く上手くいく訳ないよね…
最近ゆっくり話すことも出来なくて、今日が誕生日だと言うことも言えなかった。 まあ、別にもう誕生日を祝って欲しい年齢でもないからいいんだけどさ… やっぱりちょっと寂しいよね。
ピンポーン
悶々と考え事をしていたら、玄関のチャイムが鳴った。 時計を見ると、いつも元貴が帰ってくるぐらいの時間だった。
藤澤
僕はてっきり元貴だと思い、家の鍵を忘れたのかなとしか思わず、確認せずに玄関のドアを開けてしまった…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!