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男らしいりょつさん......すき
バイトが終わると、直ぐに荷物を取りに行き、若井に会う前に外に出た。
若井から涼ちゃんが誕生日だと聞かされ、 何か買って行った方がいいかとも思ったけど、最近避けているから気まずさもあり、結局何も買わずに帰って来た。
大森
玄関の鍵を開けようとすると、いつも閉まっているはずの鍵が開いていた。
少し変に思いながらも玄関のドアを開けると、ドアの隙間から中の話し声が聞こえてきた。
藤澤
謎の男
謎の男
涼ちゃんが誰かと言い争っているような感じだ。
謎の男
謎の男
藤澤
ドアを全部開けて、最初に目に飛び込んできたのは、涼ちゃんが知らない男に肩を掴まれて壁に押付けられている光景だった。
大森
その光景に一気に頭に血が昇ったぼくは、気付いたら相手の男に掴みかかっていた。
謎の男
謎の男
大森
大森
ぼくは涼ちゃんから男を引き剥がすと玄関の方に押しやった。
大森
謎の男
男はお返しとばかりに、ぼくの胸ぐらに掴みかかってきた。
謎の男
藤澤
謎の男
藤澤
涼ちゃんはそう叫ぶと、ぼくの胸ぐらを掴んでる手をぼくから引き離し、玄関のドアを開けると男を押し出した。
藤澤
バタン!
ぼくはこんな声を荒らげる涼ちゃんを見た事無くて、怒りを忘れ何も出来ずにただ呆然としていた。