自分でも分かるくらいに
冷たい態度をとっていた
理由はわかっている
ラウール
なんなんだよ、あの表情…っ
おめでとうとは 言ってくれたものの
○○に笑顔はなくて
顔がひきつっているように見えた
ラウール
何を、怖がってるんだよ、
嬉しいお仕事なのに
誰も気づいてはくれないし
○○も嬉しそうじゃないし
俺がこの仕事とあってないって言うのかよ、
ラウール
はぁ、
ラウール
やる気なくす。
訳も分からず○○は熱を出すし
そのせいでみんな○○ばっかだし
○○のことは心配だけど
やっぱりどこか腹が立って
ラウール
俺ってこんなに性格悪いっけ
自分勝手なことは自覚してるのに
ラウール
っ…
ラウール
え、
いつの間にか泣いていて
ラウール
そんなに弱いのかよ俺、
ラウール
…グズッ
ダサいことなんかわかってる
なのに、
大介「ラウールぅぅー!」
大介
え、…
大介
ラウールどうした
ラウール
来るなよ、泣
俺よりもずっと小さい体が
暖かく抱きついてきて
大介
大丈夫、大丈夫
理由を知りもしないくせに慰めてくれて
温もりを感じた
ラウール
っっ、泣
優しくするから
涙は止まるどころか
どんどん溢れていくんだ
そんなとき____
大介
あっ!
大介
ラウールさっ、映画決まったんだろ?!
大介
なんで言わないんだよぉ!!
大介
言ってたらとっくにパーティーしてたのにー!
ラウール
………
ラウール
っ笑笑
ラウール
ありがと、笑
大介
もしかして、俺にだけ教えてくれなかったの?!
ラウール
なわけ笑
大介
あぁ、良かったぁ…
タイミング良すぎだよ、大兄ちゃん
大介
絶っったいに見に行くわ!
ラウール
恥ずかしいなぁ、笑
大介
知りませぇん笑
ラウール
なんだよそれ、!
大介
にゃはは笑笑
今日1番の慰めだ
自然と笑顔になって
さっきの不機嫌さなんて飛んでいった