この作品はいかがでしたか?
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コメント
3件
次の作品が楽しみです!!
○○.side
薬も飲んで沢山寝たのに
○○
熱は上がってく一方だ
ラウ兄と入れ替わるように 部屋に来た蓮兄は
少しでも楽でいられるようにと
たくさん看病をしてくれた
でも、
蓮
そんなこと言うから
あの時間を思い出してしまう
あの、無言で流れた時間を。
蓮兄が来てなかったらどうなってたのか
そんな事ばかり考えてしまう
蓮
○○
蓮
○○
蓮
蓮兄は顔を赤くしながら 私のおでこに手を当てた
蓮
○○
蓮
その時、私は
おでこから離そうとした 蓮兄の手を咄嗟に握った
蓮
なんでだろう
焦りながら理由を考える
離すことだけはしたくなくて
○○
蓮兄は驚いた表情のまま 俯いていて
私は今思ったことだけを伝えた
○○
○○
○○
私に告白した人だと言うのに
こんなことをして
私はバカだ。
いつも冷静な蓮兄なのに
火照ているように見えて
目すら合わせてくれなかった。
私はただ、安心感が欲しかった だけなのかもしれない
さっきのことに いっぱいいっぱいで
おかしくなりそうだったんだ
それなのに
熱を出してるせいか
照れてしまって
ドキドキしちゃって
もっと離したくなくなって
強く握ってしまった
Ren.side
突然握ってきた手のせいで
俺の手は汗まみれで
どうしていいかわからなくなって俺は
顔を俯かせることしか出来なかった
握る力が強くなる○○の手は 震えていて
なにかあった
それだけは分かった
でも、火照た俺は
話しかけることすら難しくて
照れてる俺が恥でしかなかった
でも、好きな人をそのままでいさせる訳にはいかないと思い
なにか行動に出ようと勇気を出した
○○.side
蓮
○○
突然合った蓮兄の目は
私を見て優しく笑ってくれて
ドキドキが止まらなかった
蓮
○○
この後どうしようと思っていたら
私の頭を撫でてきて
なぜか蓮兄への"好き"が 止まらなかった
そんなつもりじゃなかったのに
愛は溢れる一方で
蓮兄を抱きたくなった
人は熱を出すとこのようになることがある
そんなことを聞いたことがあるけど
やっぱり、今の雰囲気を壊したくなくて
熱が下がってからのことなんか考えず
蓮兄の行動を止めなかった
蓮
○○
この甘い時間が心地よくて
恐怖や心配を無くしてくれたことに
涙が溢れた
蓮
微笑んだ蓮兄へのドキドキは 増えてばかり
私、ラウ兄が好きなんだよ。
なのに
蓮兄に好きと伝えたくなってしまった
でも、やっぱり そんなことしたくないから
○○
それだけ伝えた
蓮
蓮
もう今の私には
泣くことしか出来なかった