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最近は、手話にも慣れて気分がいい。

バレーも上手くいってるし、人間関係だって上手くいってる。

凄く楽しい。

日向

《瀬見さーん!今日はどこ行きます?》

《》←手話

瀬見

ん〜そうだなぁ

瀬見

どこ行こっか?

日向

《じゃあ!カフェ行きましょ!》

日向

《美味しいところ知ってます!》

瀬見

いいね!そこにしよっか!

日向

((> <⸝⸝*)コク♡

恋人も、俺のこと大切にしてくれる。

すごく優しい人。

バレー部の人たちも、俺のことを見てくれる。

嬉しい。

瀬見

日向、楽しい?

日向

《もっちろん!》

瀬見

良かった

モブ(使い回し)

うわ、シュワしてるよ

モブ(使い回し)

耳聞こえないんだよ、きっと

モブ(使い回し)

あんま、近づかない方がいいって

日向

····

瀬見

( = - = )ギロッ

モブ(使い回し)

ひぃ!!

日向

《瀬見さん、大丈夫だよ?俺には何も聞こえてないんだから》

瀬見

聞こえてるよね?

瀬見

いつもの日向はこんな顔しないから

日向

っ···

日向

《瀬見さん、ありがとう》

瀬見

うんん

瀬見

行こっか?

日向

( . . )"

すごく、優しい人。

だから···あんな事、絶対に言えない。

言えるわけがない。

ガチャッ

最近、一人部屋だった部屋に1人、新しい人が入って来た。

〇〇

あ〜(笑)

〇〇

やっと帰ってきた(笑)

俺の耳の事を知ってから、毛嫌いする。

帰ってくると、この人は俺を、家来扱いする。

名前通り、クズ野郎だ。

九頭(クズ)

おいおい、日向〜

九頭(クズ)

早くこれしろよ

日向

····

この人の声は、よく聞こえた。

悪口みたいに言ってるからだ。

それに、廊下まで聞こえそうな大声で話してくるからだ。

日向

『出来ない』

『』←筆談

九頭(クズ)

はぁ!?こんなのも出来ねぇのかよ!お前本当にウザイな!

日向

····

誰にも言えなかった。

言ったら、殴られるから。

脅されてるから。

恋人にも、バレー部のみんなにも先生にも、家族にも。

秘密だ。

九頭(クズ)

チッ 家来のくせに

日向

『もう寝ます』

日向

『これは自分でやってください』

九頭(クズ)

···そう

九頭(クズ)

しないんだな

日向

····

ギシッ

ドンッ

日向

っ、!

ドカッドカッドカッ

ドカッドカッドカッ

ドカッドカッドカッ

日向

っ、っぁ!!(泣)

九頭(クズ)

お前が悪いんだからな!!

九頭(クズ)

お前が俺の言う事聞かねぇからこうなってんだ!

九頭(クズ)

やれ!さっさとやれ!

日向

《わか、分かったから!》

九頭(クズ)

手話されても分かんねぇぞ

九頭(クズ)

障がい者(笑)

日向

····

この人にとって俺は、ストレス発散道具に過ぎない。

イラついてる度に、俺に殴りかかり、【障がい者】と言って笑う。

最低なヤツだ。

瀬見

日向

トントン

日向

ビクッ

瀬見

瀬見

最近どうしたの?元気ないよ?

日向

((> < )=( > <)) フルフル

日向

《大丈夫です》

瀬見

本当に?

日向

( . . )"

言いたいけど、言ったとしても助けて貰えなかったら?

あの人と同じように俺を殴ってきたら?

って···俺、信じて無さすぎでしょ···。

最低なのは、俺の方か。

瀬見

···日向

日向

瀬見

話して

日向

?《何がですか?》

瀬見

分かってるよ。俺は

瀬見

日向が何を考えてるのかも。日向に何が起こってるのかも。

瀬見

もちろん、ここにいるみんな、知ってる

日向

っ!

日向

《い、いつから!》

瀬見

ある時、日向を呼ぼうとしたら部屋から物音がしたの

瀬見

隙間から覗いて見たら、日向が同室の子に殴られてた

瀬見

でも、言えなかった

瀬見

日向から話して貰えるって思ったから

瀬見

助けを呼んでくれると思ったから

瀬見

でも、一向に待っても助けなんか呼んでくれない

瀬見

どうして、信じないの?

瀬見

俺達は、あの人と一緒だと思ってるの?

瀬見

違うよ?

瀬見

俺は、日向の恋人でしょ?

瀬見

仲間で、相棒で恋人でしょ?

瀬見

信じてよ

日向

日向

《たす、けてっ》

日向

《もう、殴られたくない》

日向

《逃げたいっ》

瀬見

うん。分かったよ

ギュッ

瀬見

やっと、言ってくれたね。日向

日向

っ···(泣)

信じたくない。

でも、この人達なら、きっと信じたいと思う。

こうやっていつも俺のことを助けてくれるから。

俺の、大好きな人達。

それからあの人は教育委員会に呼び出され、退学処分に。

寮からも出ていって、また1人で過ごせる。

瀬見

日向、本当に1人で大丈夫?

日向

( . . )"

日向

《ずっと、部屋は1人が良かったんです》

日向

《耳のことも、言われないし、一人の時間も邪魔されない》

日向

《もちろん、瀬見さんと過ごす方が楽しいけど》(*´˘`*)

日向

《ありがとうございます。瀬見さん》

日向

《ありがとう》

瀬見

うんん

瀬見

日向が、【助けて】って言ってくれたからだよ

瀬見

日向が壊れる前に言って良かったって思ってるし、日向もすぐに助けてって言ってくれて良かった

瀬見

もう、あんな風にはさせないよ

瀬見

絶対に俺が守るから

日向

( . . )"

日向

《よろしくお願いします》

瀬見

そうだ、日向

瀬見

俺が高校卒業して、日向も高校を卒業したら一緒に住まない?

日向

瀬見

もし、良いならだけど

日向

((> <⸝⸝*)コク♡

日向

《住みたいです!》

日向

《俺!瀬見さんと一緒がいい!》

瀬見

やったね!(*^^*)

ギュッ

日向

ぇ、ぃぁぅ···あぃ、うぃっ!(*´˘`*)

瀬見

うん!俺もだよ!(*^^*)

瀬見

大好き!

大好きな人と俺は、難しい事でもなんだって乗越えていく。

俺は、1人じゃないから。

お主

完結です!

お主

呼んでくれた方々ありがとうございました!

【音が聞こえない俺の話】 完結!

お主

番外編は無いよ😭

お主

ごめんね😭

この作品はいかがでしたか?

603

コメント

2

ユーザー

めっちゃよかったです! 全然大丈夫ですよ! 完結おめでとうございます🎉👏

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