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コトコトコト――。 鍋の蓋がぐらぐらと揺れはじめた。 僕は火を止め、鍋の中を覗き込む。
上原音符
なめこと豆腐の味噌汁はこれで完成。あとは――。
海妹四葉
上原音符
上原音符
海妹四葉
四葉さんは、パアッと笑顔になると、パタパタとスリッパの音を鳴らして駆け寄ってきた。
海妹四葉
四葉さんは冷蔵庫から鮭を取り出そうとしていた僕を、後ろからギュッと抱きしめた。
上原音符
海妹四葉
むぎゅ~っと、体を密着させてくる四葉さん。 ふんわりといい匂いが鼻孔をくすぐる。 お日様の光をいっぱい浴びた布団のような、ぽかぽかとした四葉さんの体温。
それに、その...いろいろ当たっている...。
上原音符
海妹四葉
指先で頬とツンツンとつつかれる。 四葉さん、昨日知り合ったばかりなのにすごく積極的...。 距離が縮まって嬉しいけど、けど...。
先斗寧
後ろから、冷たい声が飛んできた。
上原音符
海妹四葉
先斗寧
寝起きだからか、むすっとした表情の寧さん。 四葉さんは僕からパッと身を離すと、今度は寧さんに駆け寄っていった。
先斗寧
海妹四葉
四葉さんは僕にしていたように、寧さんに抱き着いた。 寧さんは抵抗しながらも、先ほどより少しだけ表情は和らいだようだった。
先斗寧
上原音符
先斗寧
先斗寧
海妹四葉
四葉さんは寧さんを離すと、そっとお尻を撫でてテーブルに向かった。
先斗寧
上原音符
先斗寧
寧さんは顔を赤くして四葉さんを追いかけていった。 クールな印象の寧さんだったが、思いがけず可愛い声を聴いてしまった。
上原音符
鮭をグリルに入れながら、もう一人の同居人について聞いてみる。
海妹四葉
先斗寧
プロレスのように組み合っている二人だが、僕の声には反応してくれた。
鮭が焼きあがったら、むゆさんを起こしに行こう。 せっかく初めての朝食なんだから、四人揃っていた方がいい。
海妹四葉
先斗寧
二人は配信の話をしているようだ。 ライバーも忙しい。 折角の春休みなんだし、僕が少しでも三人の力になれたらと思う。
上原音符
焼きあがった鮭を皿にのせ、炊き立ての白米、味噌汁をテーブルに出す。
先斗寧
上原音符
赤、青、黄、そして黒の箸をテーブルに並べると、四人分の朝食が出来上がった。
上原音符
先斗寧
ダイニングの扉を開け、むゆさんの部屋がある二階へ向かう。 むゆさんの部屋は二階の一番奥だ。
上原音符
呼びかけ、ノックしても反応はなかった。 女性の部屋に入るのも気が引けるが、でもできれば朝食を一緒に食べたい。 意を決して、ドアノブを回した。
海妹四葉
先斗寧
海妹四葉
先斗寧
――。 むゆさん。
天ケ瀬むゆ
上原音符
気持ちよさそうに、眠っている。 裸、で...。 スラっと細い手足。ベッドに広がる薄紅の髪。 ぷるっとした、胸...。
ドクン――。 股間に、血が集中するのが分かった。 パンツを、ズボンを押しのけ、外へ出ようと肉棒が反り立った。
上原音符
昨晩のことが、脳裏に蘇る。 僕はゆっくりと、むゆさんに近づいた。
カーテンの隙間から、日光が差し込む。 夢か現か。 自分が今その境界線にいることだけがわかる。
天ケ瀬むゆ
上原音符
ふにゅ。 ふよふよ。 胸のあたりに、無重力を感じた。 重さから解放される、心地よい感覚。
上原音符
天ケ瀬むゆ
ほんのりと冷たさと、その後からくる温かさを胸の先に感じる。 チロチロとくすぐられるような感覚も。 脳が蕩けそうな気持よさで、ふわふわと意識がゆれる。
上原音符
不意に、下半身に熱を感じた。 今度は自分の足がふわっと宙に浮く。 あれ、今何時だろう。 そろそろ起きないとかな。 そういえば、見える天井が昨日までと違う。 あ、そっか。 私、昨日引っ越しして――。 それから。 それから。 音符くん――。
上原音符
上原音符
天ケ瀬むゆ
ぐぷぷぷぷ――
天ケ瀬むゆ
突然に、秘部を貫く熱感。 しかしそれは、瞬時に快楽に変わっていく。 つい、昨日も感じた、脳を、全身を貫く、至上の快感。
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
たゆたっていた意識が覚醒する。 目の前には頬を紅潮させた音符くん。 裸の自分。 結合する二人の性器。 突然の状況にも関わらず、どうしようもなく秘部が濡れているのがわかる。 そして、自分を貫く男根の大きさも。
天ケ瀬むゆ
上原音符
流石にそれは自分の普段の行いを反省せざるを得ない。 ...いや、むしろ役得か。 私はしゃべりながらも必死に腰をうちつける音符くんの頬に、 そっと手をあてた。
天ケ瀬むゆ
上原音符
音符くんの腰が、ぐんっと奥に突き出される。 寝起きとは思えないほどに濡れた秘部は、それを受け止め、 むしろ最奥へ導くように、 子宮へ、赤ちゃんの部屋へ導くように、 音符くんの男根を咥え込んだ。
上原音符
天ケ瀬むゆ
力強い音符くんの動きに、嬌声を抑えられない。 ――ああ、種付けされる。 力強い射精で、おなかの中が、子宮が満たされ――
上原音符
天ケ瀬むゆ
先斗寧
海妹四葉
引っ越し後、第一にすることが決まった。 この部屋に、鍵を付けよう。 温かい精子をおなかの奥に感じながら、 私はぼんやりとそんなことを思った。
むゆさんの体内で果てたのも束の間、僕は背後からした声に 背筋を凍らせた。
先斗寧
海妹四葉
上原音符
天ケ瀬むゆ
上原音符
僕が振り向いた先には、ぼーっとこちらを見つめる二人が立っていた。
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
言われて、ぐちゅりとむゆさんの膣から肉棒が抜けたことに気づく。 ごぽっ、とあふれ出た精液をむゆさんは慌てて手で受け止めた。 僕は途端に恥ずかしくなって、むゆさんにティッシュを渡し、 そそくさと服を着た。
天ケ瀬むゆ
むゆさんは服を着ながら話してくれた。
上原音符
天ケ瀬むゆ
少し安心する。 情事を見られたとは言え、二人に何かあっては申し訳ない。
天ケ瀬むゆ
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
うまいのだろうか。 いや、それはそれとして――。
上原音符
天ケ瀬むゆ
むゆさんは、ふっと僕に近づくと、 ズボンの上から股間を触った。
天ケ瀬むゆ
上原音符
むゆさんの、甘い、くすぐるような声に、否応なく股間が反応する。 ついさっき、あれほどむゆさんの膣に射精しておきながら、 精巣がぐらぐらと煮え、精子を創りはじめるのがわかる。
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
戸惑いながらも、僕の股間はこれから起きることへの期待を 膨らませずにはいられなかった。 そう、膨らんでいた。 ...うまいのだろうか?
僕は寧さんを連れて、リビングにもどってきた。 むゆさんは、四葉さんをベッドに寝かせ、僕の後に続いた。
天ケ瀬むゆ
先斗寧
先斗寧
天ケ瀬むゆ
先斗寧
天ケ瀬むゆ
先斗寧
上原音符
天ケ瀬むゆ
先斗寧
寧さんの瞳は虚ろながらも、受け答えははっきりしていた。 でも、こんな状態の寧さんを抱くのも、気が引ける。
天ケ瀬むゆ
上原音符
天ケ瀬むゆ
上原音符
興味ゼロかと言われれば、そうではないのだが。
天ケ瀬むゆ
天ケ瀬むゆ
先斗寧
先ほどとは違い、瞳に光が戻った寧さん。 だが、それと同時に、頬を赤らめ、息を少し荒くしている。 何かを躊躇うように、こちらをじっと見つめてくる。 僕よりすこしだけ背の低い寧さんは、上目遣いだった目を閉じて、 小さな口を開いた。
先斗寧
先斗寧
上原音符
恥じらいながら、スカートの裾をたくし上げる寧さんの姿に、 僕はもう躊躇うことはなかった。 寧さんの華奢な身体を持ち上げ、リビングのソファに押し倒した。 むゆさんは気を利かせてくれたのか、むゆさんと四葉さんの分の朝ごはんを おぼんに載せ、「ごゆっくり~」と言って二階へ向かった。
上原音符
先斗寧