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みなしょー夢小説　小話

第10話 - シンの成人式

2024年04月15日

#みなしょー

#BL

#みなと商事コインランドリー

#シン

#湊さん

#夢小説

kumazuki

ある日の夕食中

シン

湊さん、来週の土曜って何か予定ありますか？

湊さん

いや、特にねぇけど。

シン

それじゃあ、成人式に着ていく袴を

シン

一緒に選んでもらえませんか？

シン

どうせ着るなら

シン

湊さんが選んでくれたものを着たいんで。

湊さん

成人式か……。

湊さん

そういえばお前、今年で20歳だもんな。

湊さん

俺、成人式行かなかったからさ。

湊さん

すっかり忘れてたよ。

シン

……そうなんですか。

シン

（……本当はどうして行かなかったんですかって）

シン

（……聞きたいけど）

シン

（……同窓会に行くのを避けてたのと）

シン

（……同じ理由なのかな。）

シン

じゃあ、袴を着たことは？

湊さん

ねぇな。

湊さん

袴なんて成人式か自分の結婚式くらいしか

湊さん

着る機会なんてねぇだろう。

湊さん

……まぁ、俺には一生

湊さん

……縁がないことだけどな。

シン

俺、湊さんの袴姿見たいです！

湊さん

いや、だから

シン

成人式が終わったら

シン

一緒に初詣に行きませんか？

シン

年が明けて2週間近く過ぎれば

シン

混雑も避けられると思いますし。

湊さん

それはいいけど

湊さん

俺が袴を着る理由にはならねぇだろ。

シン

……俺、湊さんのはじめてが欲しいんです。

湊さん

……俺のはじめて？

シン

湊さんの初恋の人とファーストキスの相手には

シン

……なれませんでしたけど（少し不機嫌そうに）

シン

これから先、湊さんが経験するすべてのはじめてを

シン

俺だけのものにしたいんです。

シン

……ダメですか？

湊さん

（いつだってまっすぐに俺に向けられる言葉も）

湊さん

（俺の言動1つでコロコロ変わる表情も）

湊さん

（……そのすべてが愛おしくて）

湊さん

（……お前が望むことなら）

湊さん

（何だって叶えてやりたくなっちまう。）

湊さん

こ、恋人のハレの日だからな（目をさまよわせながら）

湊さん

それにふさわしい格好で祝ってやらねぇといけねぇよな。

シン

それじゃあ、

湊さん

……あぁ。

湊さん

俺に似合うやつお前が選んでくれよ。

湊さん

俺がお前に似合うやつ選んでやるから。

シン

ありがとうございます、湊さん。

そして

むかえた土曜日

湊さん

（シンのやつ、浴衣の時もすげぇ似合ってたからな。）

湊さん

（……袴も似合うんだろうな。）

湊さん

シン、お前にはこれが似合うじゃねぇか。

シン

じゃあ、俺はこれで。

湊さん

そんなあっさり。

湊さん

他のは見なくていいのか？

シン

湊さんが選んでくれたもの以上に

シン

俺が着たいと思うものはないんで。

湊さん

……そうかよ。///

シン

俺のは決まったんで、湊さんのを選びましょう。

シン

まずはこれからお願いします。（1着目の袴を差し出す）

湊さん

分かったよ。

そして始まる

湊さんの袴ファッションショー

湊さん

結局、どれにするんだ？

シン

……湊さん、全部可愛いです。

湊さん

そんなんじゃいつまでたっても決まんねぇつーの！

それからしばらく悩み続ける俺に

湊さんは呆れていたけれど

最終的に

1着に絞り込むことに成功するのだった。

そしてむかえた

成人式当日

湊さん

……。（やっぱシンのやつ、すげぇ似合ってんな。）

シン

湊さん、俺に見とれてるんですか？

湊さん

ち、ちげぇよ。

湊さん

ほら早く行かねぇと成人式遅れちまうぞ。

シン

クスッ

シン

そうですね。

シン

成人式が終わったら連絡しますね。

シン

行ってきます、湊さん。

シン

それじゃあ、またあとで。

湊さん

あぁ、いってらっしゃい。

それから

2時間後

ピコン

湊さん

あっ！シンからだ。

シン

成人式終わりました。

シン

今から神社に向かいますね。

湊さん

了解！

湊さん

俺も向かうなっと。

待ち合わせの神社にて

シン

お待たせしました、湊さん。

湊さん

いや、俺もさっき着いたばっかりだから

湊さん

待ってねぇよ。

シン

……。

湊さん

ん？

湊さん

どうした？

シン

……すっごく似合ってます、湊さん。

湊さん

当然だろ。

湊さん

誰かさんに何着も着させられたんだからな。

カシャッ

湊さん

……お前、何でカメラなんて持ってきてんだ。

シン

そんなの湊さんの晴れ姿を撮るために

シン

決まってるじゃないですか。

湊さん

……お前、ほんとブレねぇな。

湊さん

今日の主役は俺じゃなくてお前なの。

湊さん

お前の写真撮ろうぜ。

シン

俺の写真なんて、そんなつまらないものいりません。

湊さん

そんなわけにいくかよ。

湊さん

親御さんもそれに桜子ちゃんだって

湊さん

今日のお前の晴れ姿が見たいに決まってるだろ。

湊さん

ほら、俺が写真撮ってやるから

湊さん

カメラ貸せって。

湊さん

どうせ成人式でも

湊さん

ろくに写真なんて撮ってこなかったんだろ。

シン

……。

シン

撮りましたよ、ほら。（英からlineに送られてきた写真を見せる）

湊さん

……これ、明日香が無理やり撮ったやつだろ。

湊さん

……お前すげぇ嫌そうな顔してんじゃねぇか。

湊さん

せっかくのイケメンが台無しだぞ。

湊さん

ほら、笑えって。（シンのほっぺたをツンツン）

シン

……湊さん、一緒に写真撮りましょう？

シン

母さんはともかく桜子は湊さんと2人で映ってる写真の方が

シン

喜ぶと思うんで。

湊さん

分かったよ。

シン

笑ってください、湊さん。

シン

ハイチーズ。

カシャッ

そして

初詣の帰り道

シン

湊さん、久しぶりに一緒にお酒飲みましょう？

湊さん

いや、それはちょっと……。

湊さん

（……酒飲むと無性にキスしたくなっちまうし）

湊さん

（……何より寝落ちした翌日が怖ぇ）

シン

俺、塩辛とアジフライ作りますから。

シン

ね？（久しぶりに酔った可愛い湊さんが見たい）

シン

（俺の20歳の誕生日以降）

シン

（なぜか湊さんはお酒を控えるようになってしまったからな）

湊さん

……。（シンの作る塩辛とアジフライ、うまいんだよなぁ）

湊さん

……少しだけだからな。

シン

はい！

それから俺たちはスーパーに寄ったあと

家に帰り

夕食の時間

シン

湊さんのはじめての袴姿を祝って

湊さん

いや、違うだろ

湊さん

お前の成人を祝って

湊さん

乾杯！

シン

乾杯！

湊さん

（ごくごくごく）

シン

（ごくごく）

湊さん

ぷはぁ

湊さん

（久しぶりのビール、それとシンの作った塩辛とアジフライ）

湊さん

（……最高の組み合わせだな）

湊さん

ほんとうまいな、お前の作るアジフライ。

シン

アジフライだけですか？

湊さん

お前が作るもんは全部うまいに決まってんだろ。

湊さん

やっぱ塩辛には日本酒だよな。

湊さん

日本酒飲もうぜ、シン！

シン

はい。今日はめでたい日ですからね。

シン

どうぞ（日本酒を注いだぐい呑みを差し出す）

湊さん

ありがとな。

お酒は少しだけのはずが

うますぎる塩辛とアジフライを前にして

少しだけでやめられるわけもなく

シン

……湊さん、お酒は少しだけにするんじゃなかったんですか？

湊さん

……少ししか～飲んでねぇ～よ～。

シン

もう結構飲んでますよ。

シン

今日はもうやめておきましょう？

シン

ね？（これ以上飲んだらまた寝落ちすんだろ。）

シン

（そう何度も寝落ちなんてさせてたまるかよ。）

湊さん

いーやーだ、俺はまだ飲むんだ！

シン

……そんなに口寂しいなら俺とキスしましょう？湊さん。
（湊さんの頬に手を添える）

シン

キス大好きでしょう？

湊さん

うん。だいすき。

チュッ

湊さん

……もっと（シンの首に腕をまわす）

チュッ

湊さん

んッ……はぁ……

湊さん

……シンの舐めたい、舐めさせて
（シンのズボンを押し上げ始めているそこをなでながら）

シン

……いいですよ。

シン

……でも、

シン

続きはベッドでしましょう？

湊さん

うん。

寝室にて

チュッ……チュッ……

ペロペロ

ジュボッ……ジュボッ……ジュボッ……

シン

……そんなもの欲しそうな顔をして

シン

ここじゃなくてもっと欲しい場所があるんじゃないですか？
（湊さんを顎クイする）

湊さん

……そんなことッ

湊さん

……言わなくてもッ……分かるだろ。

シン

ちゃんと言ってくれないと分かりませんよ。

シン

ねぇ、どこに欲しいですか？

湊さん

……ここ、ここにほしい（シンのを押しあてる）

湊さん

……口寂しいから

湊さん

……シンでいっぱいにして。

シン

ちゃんと教えてくれたので

シン

奥まで俺でいっぱいにしてあげます。

湊さん

……ッ！奥まできてる。……きもちいい。

ギュッ

湊さん

……こっちも口寂しいから

湊さん

……いっぱいチューしながらがいい。

シン

今日の湊さんは欲しがり屋さんですね。

湊さん

……いやか？

シン

そんなわけないじゃないですか。

シン

……凄く可愛いです。

シン

今夜はいっぱいキスしながらシましょうね。

チュッ

そして

翌朝

シン

おはようございます、湊さん。

湊さん

ぉはよう、シン。

ギュッ

シン

……昨日の湊さん、すっげぇ可愛かった。

シン

いつもより積極的で

シン

たくさんキスしてくれたし。

湊さん

思い出すな！

湊さん

忘れろ！

シン

いやです。

シン

あんな可愛い湊さん忘れるわけないじゃないですか。

シン

また一緒にお酒飲みましょうね。

湊さん

いやだ。

湊さん

しばらくお前と酒は飲まねぇ。

シン

何でですか！

湊さん

何ででも！

湊さん

（……あんな恥ずかしい姿、そうそう晒してたまるか！）

こうして湊さんはまたしても

自身に禁酒を課すのでした。

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