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ゆゆゆゆゆゆ夢でよかった(ガタガタガタ) いや待ってイオリン(気持ち悪いあだ名②)頼むからこれ以上さらちゃんを傷つけないでくれ…
おはようございます! 混沌としてきました!!! 書いてて思いました。 私こいつら別れさせるの辛すぎて出来ないです。 次回もよろしくお願いします!
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
別れよう
紗羅
紗羅
紗羅
魔叉琉
紗羅
紗羅
紗羅
遠ざかる背に 手を伸ばす
届かない
いつもこんなに 速く歩いてたっけ
紗羅
紗羅
紗羅
追いつきたくて
走って
走って
走って
でも届かない
足が動かない
すぐ近くに
魔叉琉はいるのに
どうして
離れたくないよ
嫌だよ魔叉琉
こんなの嫌
紗羅
ピピピピ…
紗羅
飛び起きる
珍しく 暑くもない季節なのに
ぐっしょりと 汗をかいていた
紗羅
呟いて、ベッドに腰掛ける
夢だとは言っても
あの足が動かない恐怖
魔叉琉が自分の前から いなくなる恐怖は
鮮明に覚えていた
紗羅
紗羅
いつも隣にいる魔叉琉が そこにいなかった
無意識に ベッドを手で触る
紗羅
もしや 自分が寝すぎたのだろうかと
目覚まし時計だけでなく スマホも確認してみる
紗羅
いつも
起きたらそばにいて
それが 当たり前になってたから
ちょっとしたことで 不安になる
紗羅
紗羅
深呼吸して 事務所の方に向かった
紗羅
おはよう、という言葉は
完全に言う前に 消えていった
紗羅
いつも魔叉琉が 座っていた机のところ
そこに駆け寄って、気付いた
紗羅
紗羅へ
突然いなくなることを 許してほしい
俺は
ずっと逃げてきた事件を 解決するために
…というか
どうしても 捕まえなきゃいけない奴がいて
そいつを追うことにした
最悪、たぶん 帰ってこない
幸せに暮らしてほしい
紗羅からもらった ネクタイピン
大切にする
ありがとう
いつまでも元気でいてほしい
魔叉琉
紗羅
手が震える
大切な人は
気付かぬうちに
目の前から その姿を消していた
紗羅
零れた涙が 手紙に落ちて
魔叉琉の書いた 文字を滲ませた
突然鳴ったのは 事務所の電話だった
紗羅
???
???
紗羅
???
???
紗羅
紗羅
イオリ
紗羅
イオリ
紗羅
イオリ
紗羅
イオリ
イオリ
イオリ
紗羅
紗羅
紗羅
紗羅
紗羅
イオリ
イオリ
イオリ
その弱々しい声に
紗羅
イオリ
思わず 声に出していた
紗羅
イオリ
紗羅
イオリ
もう一度
深く息を吸う
紗羅
紗羅
紗羅
紗羅
握った手に 力を込めて
紗羅は 窓の外を見つめた
続く