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ゆめ🫧(元こと)
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のあの意識がある時間は、もう一日のうちでほんの僅かしかなくなっていた
残された寿命は、あと三日
ベッドの上ののあを見つめながら、すべてを知る看護師は、手紙の束をギュッと強く握りしめた
それは、のあがいつか自分の命が尽きるときのためにと、残されるメンバー全員に向けて必死に宛てた手紙だった
看護師はのあから事前に聞いていた住所を頼りに、その手紙を届けるべく、一人でシェアハウスへと向かった
同じ頃、シェアハウスのリビング
じゃぱぱは、パソコンの画面に映る、例のリスナーからの「最期のコメント」を何度も、何度も読み返していた
『私はこれで満足して天国にいけそうです…! いや…天国なんて行けないかも…w』
『私は大切な人たちを傷つけてたくさん泣かせてしまいました』
japapa
じゃぱぱはぽつりと呟いた
一番最初のコメントでは気づかなかった
けれど、この代理のメッセージに並ぶ言葉の癖
どこか自虐的で
それでいて誰よりも自分たちの動画を愛してくれているこの温かい響きが
何故か、あの出て行った桃色の髪の少女の姿に、どうしても重なって見えてしまうのだ
ピンポーン、とリビングにインターホンの音が響いた
じゃぱぱが不審に思いながらも玄関の扉を開けると、そこには一人の見知らぬ女性が立っていた
japapa
看護師
看護師
japapa
じゃぱぱが首をかしげる
その女性の瞳には、隠しきれない深い悲しみが宿っていた
japapa
japapa
看護師
看護師は首を振り、手元にあったいくつかの白い封筒をじゃぱぱに手渡すと、「では、これで……」とだけ言い残し、すぐに背を向けて去っていった
じゃぱぱは不審に思いながらも家に戻り、受け取った紙の束を確認した
japapa
その瞬間、じゃぱぱの心臓がどくんと跳ねた
11枚の封筒の表面に書かれていたのは、見紛うはずもないあの、のあの「丸っこい優しい文字」だった
それぞれの封筒には、メンバー一人一人の名前が書かれている
japapa
じゃぱぱの悲痛な大声に、たっつん、ゆあんくん、どぬく、もふ、そしてえとやるなたち全員が血相を変えて集まってきた
じゃぱぱは震える手で、それぞれの名前が書かれた封筒をみんなに手渡した
tattunn
たっつんが目を見開く
誰もが息を詰め、震える指先で封を切り、中の便箋を広げた
そこに書かれていたのは、のあからの、あまりにも優しくて残酷な「茜色の嘘」の真実だった
[じゃぱぱさんへ
今まで本当にごめんなさい。 私は最後まで隠そうと思っていたのですが、やはり皆さんに伝えておこうと思ったのでここに書きます。
私は検診で不治の病が見つかり、余命1ヶ月と言われてしまいました。このことを伝えたらみんなが悲しんでしまって、私のせいでからぴちが壊れてしまうと思い、みんなに嫌われるための行動を始めました。たくさん泣かせて、傷つけて、そして嫌われることに成功しました。
こうするしかなかったとはいえ、みんなにはとてもひどいことをしてしまいました。 許されるとは思っていません。 ですが私は謝らなければ絶対後悔すると思い、ここで謝らせてもらいます。本当にごめんなさい。
あの後から病院での生活が始まり、治療も何度も受けました。 ですがもう治らないことは自分でもわかっていました。
そんな時、私の唯一の支えからぴちの動画でした。 辛い時も、動画を見れば元気になれました。
私が送ったリクエスト、受け取ってくれて本当に嬉しかったです。 本当に、あのたっつんさんのボケは絶対ダメですw 笑わざるを得なかったじゃないですか!w
こんな日々もうすぐで終わるようです。 だけど最後に向皆さんの笑い声を聞いて私は安心しました。 今までいっぱい嫌なことしてごめんなさい。
今までありがとう。
そしてさようなら。
大好きです
のあより]
そこまで読み進めた瞬間、リビングのあちこちから、激しい嗚咽と涙が溢れ出した
yuann
yuann
ゆあんくんが頭を抱えて泣き崩れる
eto
eto
えとさんが、るなさんを抱きしめながらボロボロと大粒の涙を流した
どぬくは、手紙の中の『リクエスト、受け取ってくれて嬉しかった』という一文を見つめながら、ぽつりと呟いた
donuku
その言葉に、全員がハッと息を詰め、激しい後悔の静寂に包まれた
自分たちが「話すだけで空気が悪くなる」と怒り
無自覚な喪失感に蓋をして
世界の果てを探すように無視していた彼女は
ずっと、すぐ近くの病院のベッドの上で、自分たちの動画を観て笑ってくれていたのだ
自分たちを傷つけないために、たった一人で悪者になって
japapa
じゃぱぱが、ボロボロと涙を流しながら、強く拳を握りしめた
japapa
japapa
じゃぱぱの悲痛な叫びに、泣き崩れていたメンバーたちが一斉に顔を上げ、強く、何度も頷いた
japapa
japapa
残された時間は、あと三日
からぴちのメンバーたちは、流れる涙を拭う暇もなく、のあがいるという桜病院へと向かって、全力で走り出した
次で最終話です
最終話は、今日中に出しますのでよろしくお願いします
では
コメント
12件
こんなの泣いちゃうじゃん!!!…

ついに神作も終わりが来るのか
