20–年5月21日
芹澤 花凛
私 やってなんか !、
うるさい !
お前が …
俺の人生を狂わしたんや!
お前が …
俺の人生を狂わしたんや!
芹澤 花凛
… 、ほんとに … ちがう … っ
ちがうの … !
ちがうの … !
あんたさえいなければ、!
その瞬間 、視界がぐらりと揺れた 。
ぴぴぴぴ っ 、
芹澤 花凛
ん 〜 っ 、 …
母親
花凛 〜 っ 、!
もう7時すぎてるわよ〜 ?
もう7時すぎてるわよ〜 ?
芹澤 花凛
…おぁ 、っ 、!?
どたどた、と慌ただしく階段を駆け降りる
芹澤 花凛
お母さんなんで
起こしてくれなかったん!
起こしてくれなかったん!
母親
何度も起こした〜、
芹澤 花凛
… あ 〜 っ 、もう、!
行ってきます、!
行ってきます、!
母親
はいはい、
芹澤 花凛
っは 、 …
… 、おはよ寝坊助
芹澤 花凛
うっさいなぁ、
芹澤 花凛
あんたに言われたないわ!
ふは 、花凛なんなんその頭
芹澤 花凛
はぁ、?
寝癖 。直っとらんよ
芹澤 花凛
っ 、?!
それ早くいってよ!
それ早くいってよ!
ごめんごめん、笑
芹澤 花凛
朔ってほんま
意地悪いんやから
意地悪いんやから
槙島 朔
はぁ 〜 、?
それこっちのセリフ ー!
それこっちのセリフ ー!
こら!
2人とも遅刻やで。
2人とも遅刻やで。
槙島 朔
うーわ 、面倒臭いの来た
芹澤 花凛
朔のせいやで 。
槙島 朔
元は花凛が悪いやんか 。
それで — が __
芹澤 花凛
…うーん 、眠い 。
槙島 朔
また夜更かしでもしたん?
芹澤 花凛
うーん 。
遅くまで勉強しとったんよ
遅くまで勉強しとったんよ
槙島 朔
へ 〜 、
人間って珍しいこともあるんやな 。
人間って珍しいこともあるんやな 。
芹澤 花凛
聞こえてんで。
槙島 朔
うっわ。
盗み聞き良くないわー。
盗み聞き良くないわー。
芹澤 花凛
うっさい。
軽く下敷きで朔の頭を叩く。
槙島 朔
い"ッ ‼︎
芹澤 花凛
嘘つけ !
痛ないやろ!
痛ないやろ!
槙島 朔
…ちぇ 。
芹澤 花凛
…あんたの嘘は
すぐバレるんや。
すぐバレるんや。
へっ 。と少しドヤって見せる。
槙島 朔
…おま ッ 、
はいそこ 。うるさいぞ
槙島 朔
んぐ ッ 、…
ごめんなさい 。
ごめんなさい 。
芹澤 花凛
すみませんでした ~ 、
こんな青春が 永遠に続くものだと思っていた 。
けど 、間違いだった 。
芹澤 花凛
はぁ ~ ッ 、朔のおかげで
いつもより疲れたわ ー。
いつもより疲れたわ ー。
槙島 朔
それはこっちのセリフや
罰として俺に昼奢りな。
罰として俺に昼奢りな。
芹澤 花凛
はぁ ?、
それ金欠なだけじゃん
それ金欠なだけじゃん
槙島 朔
金はありますぅ ー。
芹澤 花凛
ほな自分で
買うてくださーい。
買うてくださーい。
槙島 朔
ほんまだるいわー、
芹澤 花凛
だるくて構いません.
っ、わ _
ど ん ッ 、と誰かに当たるような感触 。
芹澤 花凛
わ 、すみません … !
咄嗟に頭を下げた
いえ 、!こちらこそ …
あの…お怪我は 、?
あの…お怪我は 、?
芹澤 花凛
… 私は大丈夫です !
槙島 朔
あ 、俺も大丈夫っす!
そうですか 、よかったです
しずかに安堵の溜息を吐く女の子 。
その女の子が 、まさか あんなことをするだなんて 。