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湊太
湊太
夏でもないのに汗が出る
一粒の汗が、頬を伝う
湊太
湊太
湊太
湊太
湊太
彼等の声や言葉が脳裏から離れない
湊太
湊太
湊太
湊太
湊太
俺を見下ろす位強くなれば良い
湊太
湊太
湊太
湊太
そんなの簡単だった
湊太
きっと彼等は軽蔑の意で言った 俺の秘密を知って
湊太
湊太
ヅキン
湊太
湊太
湊太
勉強は嫌いではなかった 苦手でも無かった
でも、だから、
先生の「言葉」が脳裏を過る
湊太
痛い
心が
痛い
子供の頃
声が二重に聞こえた
あまり、違和感を感じなかった
皆同じだと、思ったから
でも、違った
自分だけが聞こえる 自分だけが異常
そう思ったら、声が三重にも四重にも聞こえた
「友達」、「大好き」
その言葉とは裏腹に
「大嫌い」、「あっちいって」
頭に響いてくる声がうるさくて耳をふさいだ
それでも聞こえてくる
…うるさい
うるさい
うるさい!!
これ以上聞いていたら壊れてしまいそうだった
だから、
母にこのことを伝えた
母は受け止めてくれた
そう思ったのに
母の心は
「何でこんな子がうちの子なの…」
奈落の底に落とされたみたいだった
友達も親も
味方が居ない
そんな中で勉強だけだった
勉強は楽しかった
だから頑張る事は苦痛ではなかった
そのお陰で、いつも満点だった
でも周りは
「どうせ、カンニングしたんだろ」 「心が読めるからって、狡い」
先生は__
「よく頑張ったな」 そう笑ってくれた
でも心は
「どうせカンニングかなんかしたんだろ」
あぁ、
まただ
また、失ってしまった
俺の居場所を
湊太
湊太
湊太
___
案の定、赤点だった
湊太