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春。桜の舞う校庭… ゆんは屋上のフェンスにもたれかかってぼんやりしていた。
ゆん
その瞬間、背後から声。
ぜある
振り向くと,そこには小学校からの腐れ縁・ぜあるが。 いつものちょっと意地悪な、からかうような笑顔。
ゆん
逃げようとしたゆんの腕が、後ろから優しくそっと掴まれる。
ぜある
近い。距離が近い。 2人の間にかつてあった距離は、かなり短くなっていた。 一方、そんな2人を見守るかのように、扉の陰から…
ぴぇこ
ほむら
さんど
完全に外野はニヤニヤモード。 そして5人はチャイムを合図に屋上から教室へと帰っていった。 寂しそうな屋上の上に、桜が舞い降りる。 そこには、なんでもなかったはずの日常があった。
文化祭の準備中、脚立から落ちそうになるゆん。 「危ない!」 その一言と共にゆんはぜあるに抱き止められた。 ぎゅっ。 そのまま固まる2人。
ゆん
ぜある
耳元で呟くぜある。 心臓の鼓動が、重なる。
放課後、屋上。 桜と夕焼けの中、ぜあるが真剣な顔。
ぜある
ぜある
風で髪がたなびくゆん。
ゆん
次の瞬間 「ちゅっ」 額に軽くキス。
ゆん
ぜある
いたずらっぽく笑うぜある。
ゆん
それでも、逃げない。 指と、指が絡み合う。 外野陣、大騒ぎ。
ぴぇこ
さんど
ほむら
教室のドアが開く。 何気ない日常が始まる。 そこに入ってきたのは先生と…転校生だった。
担任
蒼宮りな
その瞬間、教室がざわつく。 ぜある,普通に目が合う。 ゆん,心がぎゅっ、ってなる。
昼休み。
蒼宮りな
蒼宮りな
ぜある
蒼宮りな
距離、近い。 そんな2人を廊下の陰から見つめるゆん。
ぴぇこ
ほむら
さんど
放課後。
ぜある
ゆん
ぜある
ゆん
ゆん,逃走。 ぜある、理解が追いつかず完全フリーズ。 完全に,すれ違った。
屋上。
蒼宮りな
蒼宮りな
ぜある
ぜある
ぜある
ぜある
その瞬間、ドアの陰で聞いてたゆんの涙が、止まる。
ぜある
蒼宮りな
蒼宮りな
ぜある
ぜある
ぜある、ゆんに追いつく。
ぜある
ゆん
ぜある
ぜある
顎クイ。 キス至近距離。 ゆん、真っ赤。
ゆん
一方物陰にて…
ぴぇこ
さんど
ほむら
蒼宮りな
去り際まで、かっこいいライバル。
その日の夜。 LINEは愛で溢れかえっていた。
ぜある
ぜある
ゆん
ぜある
ゆん
ぜある
ゆん
ぜある
ぜある
体育館。 バスケ部のエース 高身長、爽やか、気遣い上手。 その名も、仄切雷太。
ひまり
もも
女子、大騒ぎ。 そんな彼が、なぜかゆんに一直線。
仄切雷太
仄切雷太
ぜある、持ち前の聴力で丸聞こえ。 外野陣とぜあるの空気、ピリつく。
仄切雷太
ぜある
仄切雷太
ぜある
仄切雷太
真正面。 逃げない。 外野陣からは驚きと戸惑いの声。
ぴぇこ
さんど
ほむら
雷太は優しい。 勉強だって教えてくれる。 自然体で距離、近い。 でも… ぜあるはちょっと不器用。
ぜある
ぽつり。 ゆん、それを聞いて胸がぎゅっ、ってなる。
時は体育祭。 リレー最終走者、ぜあるvs雷太。 会場、大騒ぎ。 アンカー勝負。 最後の直線、ぜあるは歯を食い縛る。
ぴぇこ
さんど
ほむら
ぜある
ぜある
「パンッ」 乾いた音と共に戦いが始まった。 直後,雷太がよろける。 ぜある、今だとばかりに走り出す。 雷太も必死で追いつこうとするが、敵わない。 ぜあるは、雷太に圧勝した。 雷太は悔しそうに、そして何だか清々しそうに笑って言った。
仄切雷太
ぜある
…即答。
夜の公園。 2人は、お互いの本音をぶつけ合う。
ぜある
珍しく、ぜあるが素直。
ぜある
ゆん、首をふりふり。
ゆん
一歩歩み寄って
ゆん
次の瞬間。 「ぎゅううう」 強めのハグ。
ぜある
囁くように,耳元で。
ぜある
ゆんちゃん、顔真っ赤。
一方,外野陣に意外な人物も…
ぴぇこ
さんど
ほむら
仄切雷太
そう,クールに言い残して雷太は夜の住宅街へと去っていった。
放課後。 外は豪雨。出られない。帰れない。 静まり返った教室に 響くのは雨音だけ。 ゆんが、ぽつり。
ゆん
ゆん
ぜある
ゆん
ぜある
ゆん
ぜある
ゆんのほっぺを、するっとなぞる。
ぜある
息,止まる。
ゆん
ぜある
…耳元。
ぜある
一瞬フリーズ。 でも、 ぜあるの制服の裾を、ぎゅっと掴んで,背伸びして、 「ちゅっ」 ほんの一瞬。でも…
ぜある
次はぜあるの番。 顎に手を当てて,甘く。長く。 唇が離れた瞬間
ぜある
ぜある
ゆん
ぎゅううううって。抱きしめられる。きついくらい。
ぜある
ぜある
ゆんがふっと微笑む。
ゆん
ぜある
ゆん
間髪入れず。即答。 2人同時に吹き出す。 外野,ノックアウト寸前。
ぴぇこ
さんど
ほむら
雨が,止む。 教室に,夕陽が差し込む。 ぜある,額合わせて
ぜある
ゆんがふっと微笑む。
ゆん
もう一回、優しいキス。 指は,組んだまま。 …どこかで、ほのかな甘い香りがした。
学校中に交際が知れ渡ってから,みんなの見る目が変わった。 廊下を歩けばひそひそと 噂や語りが始まるくらい。
蒼宮りな
仄切雷太
外野陣、両手合わせて拝む。
さんど
ぴぇこ
ほむら
ぜある,堂々とゆんの隣。 指を絡めても、もうゆんは俯かない。 が… 目の前に立ちはだかったのは、 ①意地悪で有名な生活指導、黒川先生。 ②鬼の成績至上主義者、鷹宮先生。
黒川先生
鷹宮先生
職員室に呼び出し。 ピリつく空気。
2人が言い放つ。
鷹宮先生
黒川先生
外野陣からは、驚きの声。
ぴぇこ
さんど
ほむら
放課後の図書室。 2人っきり。
ぜある
即。
ゆん
ぜある
ぜある
ゆん
模試、当日。 結果発表。 なんと… ぜある:学年4位 ゆん:学年5位
鷹宮先生
黒川先生
先生2人
鷹宮先生
黒川先生
先生2人
担任
担任
教室、大爆発。
蒼宮りな
仄切雷太
ひまり
もも
ゆん
ぜある
ぴぇこ
さんど
ほむら
放課後。屋上で…
ぜある
ぜある
ゆん
指、絡める。
ぜある
ぜある
もはや、恋人より王と王妃。 外野陣、ひれ伏す。
数年後。春。 大学を卒業したゆん。 駅前で待っていると… 「遅い」 聞き慣れた低い声。 振り向くと、そこにはぜある。 ちょっと身長が伸びて見えるのは、きっと自信のせい。
ぜある
ゆん
ぜある
許可をもらった上での、この場所。 あの日,「君を大切にする」と誓ったこの場所で。 ぜあるは、跪いてポケットから何かを取り出し,ぱかり。
ぜある
ぜある
ゆん
指輪はゆんの指に,ジャストフィット。
ぜある
ゆん
ぜある
ぜある
そう言って、にっこり。
ぜある
ゆん