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#1
「滲んで頼りない太陽とあなた」
あなたとの出会いは大学2年の頃、
それも大学の大きな図書館
佐藤はる
夏休み手前だからか
多くの大学生が訪れていたため、
広々と使えるような机は空いていなかった、
こんなにも広いのに、
だから、ひとりでいるあなたに声をかけた、
相席でも許してくれそうだったから、
西畑大吾
西畑大吾
西畑大吾
優しくにこやかに言ったその言葉は今も忘れたことは無い、
それから何度か図書館出会うようになってから、
本のすすめ合いをしたり、
お互いの課題を見合ったりしていた、
その頃からだった、
私があなたに対する気持ちが変わった、
“好きかもしれない、”
そんな気持ちが少しずつ大きくなっていった
だけど告白をしようとは思えない、
だって相手には彼女がいるんだから、
2つ年上の彼女さんが、
だから、
私があなたの中にいることも、
あなたの隣にいることも、
許されることではないって知っていたから、
告白することも、
その先に行こうとも思わなかった、
いや、思いたくなかっただけだった
そして何日もたって今に至る、
図書館で本をすすめ合うことも、
課題を見合うことも、
何も変わらない私たちの関係、
佐藤はる
西畑大吾
佐藤はる
西畑大吾
西畑大吾
佐藤はる
西畑大吾
だよね、
期待なんかしちゃいけない、
外に出れば夕焼けが海に沈んでる真っ最中だった
少し滲んで、太陽にしては 頼りない色をしている
それを見てあなたは言う
西畑大吾
西畑大吾
佐藤はる
佐藤はる
西畑大吾
西畑大吾
西畑大吾
佐藤はる
佐藤はる
佐藤はる
内心、嫌だった、
会えなくなるじゃん、
きっとそれは彼女さんの方がそう思う、
わかっていても、
好きだってわかってしまった頃から、
気持ちを表に出さないようにするので必死だった
「そっかそっか、」 なんて言いながらあなたの顔を見ると、
夕焼けのせいで赤くなったあなたの顔は優しく微笑んでいた、
続きのSTORYまで
♡200以上