椿
椿
椿
優雅ににこりと彼女は笑うと 上の方を手でさす
椿
椿
椿
彼女はそう言うとうっとりと桜を眺める
しかし、次に地面を見て 地面を手でさす
椿
椿
椿
彼女はくるりと回ってふわりとスカートを広げ 一本一本の桜を眺めながら歩く
椿
椿
椿
椿
椿
彼女は歩く
ふと、自分の足元を見ると 散った花びらを沢山踏んでいて何となく惨めになった
靴の裏の泥などのせいで散った花びらも汚れている
彼女の優雅な足取りを見ると、 ある事に気づく
花びらの一枚も踏まずに歩いている 花びらと花びらの隙間を優雅に自然に歩いている
彼女の周りには多くの花びらが舞っている
彼女は心から花を愛し、愛されている人なのだと ひっそりと桜吹雪の中に隠れながら思った
コメント
8件
好きです!!!!!(ド直球)
オッアッ……エッ…好き(語彙力低下)
花関連の情報を得ると心の中の椿が騒ぐ件について。 椿は人に対しても花に対しても指を刺さないと思う(人の場合は時に例外がある)