テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

伯玖サイド その日の夜

オブスキュアリ

伯玖(はく)

ん"〜…

累)はくっち酔ってるねぇ… 例の店長ちゃんにマジ惚れ中?

伯玖(はく)

分かってるでしょ…笑

目の前の累さんはグラスを拭きながら「例の店長さんの写真とか無いの〜?」と聞いてきた

伯玖(はく)

しゃしん…ん"〜…ねぇ"な……

累)え〜、ちょー可愛い?

伯玖(はく)

ん〜…可愛いってより…綺麗?まぁ、可愛いもあるけどさぁ……

累)あ、あらぁ…完全に酔っ払ってるよ

伯玖(はく)

はぁ〜…マジですきぃ…

累)こりゃダメだ、特待生ちゃんでも呼んで引き摺って帰ってもらおうかな

伯玖(はく)

ん"〜…マジで累さんに見つかったら累さんが引っ付いて離れないだろレベルで…

伯玖(はく)

綺麗で可愛いんだよなぁ"〜…

累)ほ、本当に大丈夫…?

伯玖(はく)

だってぇ"〜…

ウダウダ……

累)うんうん、そうだね〜(顔真っ赤で完全に惚気けてる…)

伯玖(はく)

んでぇ〜…

累)はくっちそろそろ ヤバイし寝たら〜?

伯玖(はく)

ん"〜…?

伯玖(はく)

ん"〜…眠い…

累)は、はくっち〜? 脳が解けてるよ〜?

伯玖(はく)

ふわぁ"~…んん"ッ

突っ伏していた体を起こしググッと体を伸ばす

伯玖(はく)

はぁ"〜…

累)相当お熱だね〜…俺ちゃんが惚れちゃうって思い込む程可愛いの?

伯玖(はく)

付き合ってないけど惚気られる…

累)はくっちの脳が墓に入っちゃってる…

累)はいお水、ちょっと落ち着いたらタバコの1本でも吸ってみたら?

伯玖(はく)

そうさせてもらうわ…笑

約10年前…

そうだな…彼女のお母さんがまだまだ元気だった頃…

幼少の頃、たまたま見かけたのだ… 雫玖さんと雫玖さんの母親が自分のお店で常連客だろうか…お店の人と話している姿を

幼少伯玖)…可愛い…

キラキラと笑う姿…思わず「可愛い」という言葉がこぼれた

初めて声を掛けられたのはだいたい…15、6だろうか

雫玖(しずく)

あ、あの…えっ……と

複数の男性に囲まれて困惑している姿をたまたま見かけた

困っている姿も可愛いと思った

そのせいで…誰にも見られたくない……なんて言う独占欲が不意に溢れ出て…

伯玖(はく)

ちょっと、そこの人おれの彼女なんすけど

雫玖(しずく)

んぇ…(確かこの人…草薙神社の……跡取りさん?)

男性の腕をギリギリと強く握り締めると複数の男性は怖くなったのか逃げ出した

雫玖(しずく)

あっ…と、その…あ、、ありがとうございました

一回り背が小さくペコッと頭を下げる

伯玖(はく)

い、いや…その…怪我とか…(可愛い…背ちっちゃい…声綺麗…)

雫玖(しずく)

怪我は…大丈夫です

雫玖(しずく)

ちょっと赤くなっただけで平気です笑

そう笑って袖を捲る

伯玖(はく)

良かった…でも結構くっきり残っちゃってる…

雫玖(しずく)

痛くないですし平気ですよ

キラキラと明るい笑顔を向けてくる

伯玖(はく)

あっ…と、…(さすがに…名前とか聞いちゃ不味いかな…)

雫玖(しずく)

??あ、そうだ!

雫玖(しずく)

今度お礼したいですし何か…こう、連絡先…とか、お名前とか…分かるものありません…かね…

雫玖(しずく)

す、すみませんいきなり…笑

少ししょぼんとしたような 笑顔を浮かべた

伯玖(はく)

えっと…教える意味…あるかな…笑

伯玖(はく)

し、知らなかったらもちろん教えるけどね!?

雫玖(しずく)

あ、いえいえ!もちろん知ってますよ!

雫玖(しずく)

草薙神社の跡取りさん…ですよね?

伯玖(はく)

そうそう、草薙伯玖、よろしくね

伯玖(はく)

で…電話番号でいいかな?

気分が少し落ち着いてから「電話番号で良いかな」と伝えると彼女は笑って「も、もちろんです!」と言ってくれた

伯玖(はく)

じゃあこれ、俺の電話番号ね

電話番号を書いたメモ帳を渡すと彼女は笑って 「す、すみません… ありがとうございます」 と、お礼をした

伯玖(はく)

1人で帰れるか?家まで送って行こうか?

雫玖(しずく)

さ、流石に初対面の人にそこまではお願い出来ませんよ

雫玖(しずく)

それにお家はすぐそこなので大丈夫です

そう言って家のある方を軽く向いた

伯玖(はく)

なら良かった

雫玖(しずく)

助けて頂いてありがとうございました!また後日お礼に伺いますね

伯玖(はく)

うん、気をつけてね

彼女は笑ってペコッと頭を下げて駆け足で俺から距離を取り家に向かった

伯玖(はく)

(可愛い…俺と歳近いのかな…まぁ多分そうだよな…)

互いの事を認識したのがこの時だった

??)〜〜…

伯玖(はく)

ん"…

??)_っち〜、…きて〜

伯玖(はく)

ん"〜…

累さん…の声だろうか…声を掛けられ俺はやっと夢から覚めた

伯玖(はく)

あ"れ…

累)やーっと起きた、も〜あのまんま寝ちゃうんだから

伯玖(はく)

やべ…寝てました?笑

累)寝てた寝てた、ずーっと 「しずくさんしずくさん」 って連呼しててちょー怖かったんだから

伯玖(はく)

やば、ちょーはず笑

累)夢はどうだった?

伯玖(はく)

ちょー可愛かった…

累)以下同文と…笑

伯玖(はく)

よっと…これ以上お邪魔したらエライことになるからな、お暇させてもらうわ

累)はいはーい、代金は3240でーす★

伯玖(はく)

はいよ

財布を取りだしきっちり支払ってからオブスキュアリをあとにする

累)…(あのはくっちが夢中になる子かぁ…気になって会いに行ったら怒るかな?まぁ、今度の合同任務の時に 着いてっちゃお♪)

loading

この作品はいかがでしたか?

49

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚