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数日後、今日は新曲のダンスレッスン。
スタジオの扉を開けると、すでに何人かのメンバーが集まっていて、もーりーくんがニヤニヤしながら雑誌をめくっていた。
もーりー
楓弥
思わず声が裏返った俺に、 スタジオの空気がパッと明るくなる。
ケビン
愁斗
しゅーとくんも悪ノリで笑ってる。
聖哉
今度はせいやくんまで加わってきた。
からかい口調だけど、ちゃんと空気を読んでる優しい笑い方。
楓弥
慌てて手を振る俺に、せいやくんはわざとらしく「ふ〜ん?」と首をかしげる。
そのとき、壁にもたれかかってスマホをいじっていたふみくんが、ふっと笑って口を開いた。
史記
その一言に、 周りの笑い声がふわっとまた弾ける。
でも、俺は。
そのふみくんの言葉が、 少しだけ胸の奥をくすぐる感覚がして。
楓弥
冗談みたいに飛び交う言葉たちのなかで、俺の中の“何か”が、少しずつズレ始めているのを感じていた。