過去よ、さよなら

タッタッタッ…

ガサッ

バキッドコッバコッバンッ

バシッバキッドコッゴンッ

バシッ

スタスタ

ガチャッ

家に帰ってきても、何かをする気力が出てこなかった

だた…「助かりたい」

「逃げ出したい」「死にたい」

「助けて…(泣)」

という気持ちだけだった

だが、その言葉を口に出すことはできない

理由は…怖いから

助けてくれるとも限らないし…僕が、信じられなかったから

だから、この言葉は胸の奥にしまっておく

ガチャッ

スタスタ…

トサッ（←座った音です）

周りを見ていると、あるものに目が止まった

このとき僕は、無意識に手首をカッターで切っていた

何度手首を切っても、あまり痛くなかった

今までの傷が痛すぎたからかはわからない

だが、この少しの痛みが、今はただ、心地よかった

手首を切っているとき、なぜか「楽しい」と思ってしまった

気が付くと、床が血まみれになるくらい手首から血が出ていた

深く切りすぎたのか段々と痛みが増してくる

慣れた手つきで手当てをして、床を拭いた

そう呟きながら、気を失ったかのように、静かに眠った

ピピピピッ　ピピピピッ　ピピピピッ

ピピピピッ　ピピピピッ　ピピピピッ

なんとなく、目覚ましを止める気になれなかった

ピッ　ガチャッ

ガヤガヤ

ガチャッ